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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
79/188

ダイナマイト着火 大連沈没

[ホーム]大連

8星渡(3-0)

3柳中平(4-2)

6棚橋(4-1)

9林(3-0)-高遼二

5パウロ(4-1)

7アンジェロ(3-0)-古池(1-1)-大上

4近堂(4-3)

2清水(4-1)

1フローデセン(1-0)-李春稀(1-0)-石風呂-水内(1-0)-王貞成-平野-趙雅憲-立石(1-0)


[ビジター]大阪

9ムートン

4平尾

6島谷

5辛貴一

3ブラジル

7林伊輔

8辻川駿

2藤木

1能美


大阪 110 020 030 7 ○能美-久保木-古林広

大連 000 000 100 1 ●フローデセン(5-4)-石風呂(2)-王貞成(1/3-3)-平野(2/3)-趙雅憲(1)


 ここ数試合は調子が良くなっている大阪との対戦。好調の要因はようやくチームがまとまってきたことに尽きる。今季は低調なパフォーマンスを見せていた堂島が負傷離脱して、衰え切った金成博という聖域をスタメンから外す事ができるようになったのが良かったとも言われるがこれはうがちすぎだろう。


 さて、大連の先発はフローデセンだったが好調の大阪打線はフローデセンを見事に攻略する。まず初回、調子を上げてきたムートンが早速2ベースヒットでチャンスを作ると、平尾のセカンドゴロでランナー三進。そして島谷がストレートをセンター前に打ち返して先制点を挙げた。


 その後も大阪打線は好調。2回には林伊輔がホームラン。そして5回には辻川のサード内野安打と藤木の四球、そしてピッチャー能美の犠打でワンナウト二三塁としてムートンが走者一掃のタイムリーヒットで2点。フローデセンを5回4失点でノックアウトした。


 大阪の先発能美はここ数年なかなか安定したピッチングを披露しておりエースと呼べる存在である。今日も左腕から切れ味の良い速球とスライダーを投げ込み、大連打線を力強く抑え込んだ。7回一死後、近堂にホームランを浴びた以外は失点なし。ピンチもほとんどなかった。


 直後の8回に大阪の駄目押し。2番手の石風呂には抑えられたが3番手の王貞成に牙をむいた。先頭のムートンが四球で出塁すると、平尾がライト前にポテンヒットで一二塁に。島谷はセンターフライに打ち取ったものの辛貴一に四球を与えて満塁にしたところで王は降板となった。今日の王はコントロールが良くなかった。本来はここまで乱れる投手ではないのだが。


 続いて登板したのは平野。しかしストレートが甘いコースに入った失投をブラジルに狙われた。弾丸のようにボールはライトに飛んでいきフェンス直撃。満塁の走者を全員返してしまった。これで7対1と全てが決まってしまった。大連の通算成績はこれで29勝20敗7分となった。


 大阪になすすべなく大敗した大連。今日の収穫は久々に一軍で登板した趙雅憲か。先発では球威不足もあり不安定だったが、今日は堅実にアウトを積み重ねていく生来のピッチングが見られた。ノーリーも一軍に戻ったし、役者は揃ってきた。そろそろ交流戦も終わるが、これからが大事になるのでこの期間に得たものを生かしてうまく戦ってほしい。

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