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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
75/188

淡々と積み重なる黒星

[ホーム]大連

8星渡(4-1)

3李春稀(3-0)-柳中平(1-1)

6棚橋(3-0)

9林(3-0)

5パウロ(4-1)

7アンジェロ(3-0)

4近堂(2-0)-本郷(1-0)

2清水(2-0)-水内(1-0)-金重男

1瑞穂(2-0)-古池(1-0)-黄直哉


[ビジター]東京

6板本

4藤沼

3暁道大

7ラミレズ

2何慎介

9永野

8続木

5古木

1沢沼


東 000 001 010 2 ○沢沼-久野-Sロメオ

大 000 000 000 0 ●瑞穂(8-2)-黄直哉(1)


 そろそろ一部過激派ファンの暴動が心配になってくるほど沈黙を続ける大連打線だが、ファンは本当に切れてもいいかも知れない。今日は先発に李春稀を投入したが効果なく、またしてもスコアボードに0を9連発。不振脱出の手がかりは未だにつかめない。


 東京の先発はルーキーの沢沼。ストレートは150キロを超え、変化球も多彩で三振を多く奪っている。新人王最有力候補だが勝ち星がなかなか伴わないのがじれったい。10勝できる力がないわけではないだけに、今後の数字がどうなっていくか期待したい。また、東京打線は前回対戦した時と比較するとかなり力強くなっている。2000本安打を達成した暁道大が怪我から復帰した事に加えて、キャリアの浅い藤沼らが試合数をこなすことでより一軍に順応してきたのも好材料。序盤はもたついたが、ようやく巻き返しの足がかりができたといったところだ。


 さて、試合は序盤から東京ペース。ただ瑞穂はコントロールよく変化球を投げ分ける粘りのピッチングを展開して、ヒットはうたれるものの失点はやらずにある程度までは進んだ。しかし援護は皆無。得点どころかヒットすら出ずに5回まで来てしまった。そして6回、ついに我慢の限界となってしまう。先頭の藤沼はショートゴロに打ち取ったが、3番暁道大に高めに浮いたストレートを叩かれてホームラン。37歳の実力者が復活の号砲を打ち鳴らす手助けをしてしまった。


 その裏、二死後に星渡がレフト前に落としてようやくノーノーを防止したがこれも単発の攻撃。8回にはまたも暁道大にタイムリーヒットを打たれて2失点目。もはや勝負ありだ。結局大連は3安打しか打てずまたも完封負け。大連の通算成績はこれで26勝19敗7分となった。


 大連に入ってここまで未勝利。観客のフラストレーションは頂点に達している。投手の見殺しはこれ以上見たくない、さっさと打てという怒号がグラウンドにこだまするのを止めることは出来ない。ただひとつ、勝利を見せることを除いては。それにしても面子はそれなりに揃っているのにいつまでこんなだらしない打撃をしているのか。

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