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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
66/188

張尊安泰の復活勝利

[ホーム]京都

8青井

4棚田

3畠田

9バレンタイン

7グイエル

5皆本

6辛貴裕

2相沢

1村永


[ビジター]大連

8星渡(4-2)

7アンジェロ(3-1)

6棚橋(5-2)

9林(5-2) 

5パウロ(4-3)-大上

4近堂(5-1)

3柳中平(4-1)

2清水(4-0)

1張尊(3-0)-本郷(1-0)-王貞成-平野


大 002 130 000 6 ○張尊(7-1)-王貞成(1 2/3-2)-S平野(1/3)

京 000 010 002 3 ●村永-朴光介-九戸-八本


 大連の先発張尊が復活勝利。得意の緩急とコントロールで打たせて取るピッチングが冴え渡り京都打線を7回1失点に抑えた。大連の通算成績はこれで24勝14敗5分となった。


 1回、京都が張を攻め立てた。ここで打ち崩せていたらこうはならなかっただろう。まず先頭打者の青井がセカンドゴロだったが近堂がファンブルで一塁に生きた。続く棚田はライトフライに打ち取ったが3番好調の畠田がレフト前に落として一二塁。さらにバレンタインには四球を与えてワンナウト満塁とピンチを招く。しかし張は冷静だった。5番グイエルは高めのボール球を振らせて三振。6番皆本は平凡なサードゴロに打ち取って得点を与えなかった。これ以降京都打線は張の老練な技巧にズルズルとはまっていった。


 大連の先制点は3回だった。京都先発の村永はコントロールが悪く早くも2四球を与えていた。この回、先頭の張は抑えたものの星渡にあっさり四球を与えてしまう。直後に盗塁成功。これはエンドラン失敗だったようで劉監督はかすかに渋い表情を見せたが結果的には進塁に成功した。アンジェロのファーストゴロで星渡は三塁に進み、迎えた棚橋が高めのストレートを捕らえてレフト前タイムリーで先制。さらに林が右中間にフェンス直撃、あわやホームランの2ベースを打って2点目。大連優位に立った。


 4回には柳中平のソロホームランで追加点。5回には星渡がサード内野安打とアンジェロ死球でチャンスを作ると棚橋、林、パウロのクリーンナップがタイムリー3連発で村永をノックアウト。そして試合も決めた。張は5回裏、青井にソロホームランを打たれたのが唯一の失点だったが今季2勝目を掴んだ。


 8回からは王貞成が登板。この回は3人で抑えたものの9回に京都が反撃開始。先頭のバレンタインがレフトスタンドに弾丸のスピードで突っ込んでいくホームランでのろしを上げると、一死後に皆本がレフト前、代打晋武一が死球でチャンスを作る。相沢は三振で後一人となったが代打ホワイトがライト前タイムリーで6対3まで来た。


 迎えるバッターは今日ホームランを放っている青井というところで左キラー平野錦を投入した。平野のクセ球に対して首位打者3回の青井はよく粘りあわやライト線に落ちるヒットかという打球がギリギリファールという場面などを経てショートゴロに打ち取った。ショート棚橋がセカンド近堂にトスして二塁封殺。この時点げゲームセットとなった。


 3点差2アウト一三塁の場面で登板してきっちりアウト1つを取った平野にはセーブが記録された。もし平野が青井に打たれた場合は右打者の棚田び対して黄直哉を投入する腹だったらしい。高い安定感を誇る平野は大連の好調を支える貴重なピースとなっている。

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