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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
60/188

24と27の間に

[ホーム]東京

8今田

4藤沼

6板本

7ラミレズ

2何慎介

9永野

5円田

3高中大

1金憲刃


[ビジター]大連

8星渡(4-1)

3柳中平(5-0)

6棚橋(4-0)

9林(2-0)-高遼二

5パウロ(4-2)

4近堂(3-2)

7アンジェロ(3-1)

2清水(3-0)-金重男(1-0)

1張尊(1-0)-平野-李春稀(1-0)-黄直哉-小松原-立石(1-1)-大上-比山


大 000 010 003 4 張尊(5-3)-平野(1)-黄直哉(1)-○小松原(1)-S比山(1)

東 010 200 000 3 金憲刃-久野-落井-●山内


 右脚の違和感から戦線離脱していた張尊が本日一軍復帰。東京は今季リリーフで結果を残して先発に昇格したサウスポーの金憲刃で迎え撃つ。金憲刃はかつて新人王候補といわれたものの取り逃がし、それ以来精彩を欠いていたが今季ようやく復活の手ごたえを感じさせるピッチングが出来るようになった。まだ27歳、これからの投手だ。


 さて、試合はその金憲刃はなかなか好調で3回と4回の間に4者連続三振を奪うなど力投を見せた。5回にストレートを近堂に捕らえられてのホームランを浴びたが、6回を投げて失点はその1点のみ。東京打線は張尊に一発攻勢を仕掛けた。2回、復帰2試合目のキャッチャー何慎介が復活の一撃をライトスタンドに叩き込んで先制点を挙げる。


 4回には藤沼大輔がライト前ヒットで出塁すると持ち前の俊足を生かして盗塁成功。藤沼の脚がそれだけで飯が食えるほど立派な武器になりうるだけにうまく育てたい。板本はレフトフライに終わったがラミレズが2試合連続となるホームラン。レフトの守備は下手だがここまで打てるなら余裕で帳消しできる。結局張は5回を3失点で降板した。ただボール自体はそこまで悪くない。優秀なバッターのパワーに屈した形だ。


 さて、東京の継投策は昨日とほぼ同じ名前が連なっている。久野と落井は無失点で抑えたが、9回に繰り出された左腕の山内鉄男が乱れた。先頭のパウロに左中間を破られる2ベースを打たれると、今日2安打の近堂に対しては慎重に攻めすぎてフォアボール。アンジェロは初球を引っ掛けさせて平凡なファーストゴロに打ち取ったかに思われたがファーストの高中大一郎がトンネルでノーアウト満塁に。将来の主力と目されている若手選手だが気負ったか。


 清水の代打金重男は得意のスライダーで三振を奪ったが、ピッチャー小松原の代打立石が粘った末にセンター前タイムリーヒットを打ち返した。そして星渡は2球目に注文通りの犠牲フライを打ち上げた。タッチアップでアンジェロは悠々逆転のホームイン。試合を終わらせることに失敗した東京、大連のストッパー比山に対しては意地を見せて2アウト一二塁まで進めたものの、最後は代打として繰り出した「球界一守備範囲が広い男」の異名を持つ俵知佳のバットは比山のフォークを捕らえられず、空振り三振で試合終了。これで大連は21勝12敗4分とした。


 2番柳、3番棚橋、4番林がいずれも無安打に抑えられた大連だがパウロと近堂が2安打を放ち、アンジェロも左腕の金憲刃が繰り出したゆるいカーブに対して起用にタイミングを合わせてヒットにするなど対応力を見せた。下位打線は面子は十分なだけにこれから当たりが出てくると面白い。大連に連敗した東京はとにかく怪我や不調といった誤算が多すぎる。ベストメンバーで戦えばこんなことにはならなかっただろうに。

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