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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
54/188

こどもの日 若武者対決

[ホーム]大連

8星渡(4-3)

3柳中平(4-1)

6棚橋(3-1)

9林(3-1)

5パウロ(4-1)

4近堂(3-1)

7水内(3-0)-折口(1-0)-高遼二

2清水(3-1)

1松浦(1-0)-森茂(1-0)-野藤-比山


[ビジター]ハルビン

7ボルト

9鈴木壮

6井沢

2田坂

8篠原

4ロバーツ

5南吉展

3郭当午

1立石


哈 010 000 100 2 ●立石-鈴木真-横浦 14勝15敗2分

大 000 120 00- 3 ○松浦(7-2)-野藤(1)-S比山(1) 17勝11敗3分


 5月5日はこどもの日。それにふさわしく大連の先発は松浦、ハルビンは立石と若武者同士の対決となった。両者負けず劣らずの熱投を繰り広げたが勝敗を分けたのは守備走塁の意識の差であった。


 先制点はハルビンだった。2回、先頭の田坂がライト前にうまく流してヒット。篠原はショートゴロでランナー入れ替わり。ロバーツが外角の低めを狙ったがやや高くなったストレートを振り切ってフェンス直撃のタイムリー3ベースを放った。続く南吉展の打球は右方向への強烈なライナーだったがファーストの柳中平がジャンプしてナイスキャッチ。郭当午をショートゴロに打ち取って最小失点に抑える。


 4回裏、一死後に林が四球で出塁。パウロがセンター前にヒットを打つが、その際センター篠原が打球をファンブル。この隙に乗じて林は三塁まで進んだ。このプレーでパウロのヒットと篠原のエラーが記録された。近堂は狙い通りの犠牲フライをセンターに打ち上げて同点に追いついた。篠原のミスがなければと悔やまれる場面だ。


 続いて5回裏には先頭の清水がライナーで三塁線を破る2ベースヒットと松浦の送りバントで逆転のチャンスを作ると、トップに戻って星渡が初球をライト前ヒットであっさり逆転に成功。続く柳の打席はヒットエンドランを仕掛けたが、狙い通り打球は一二塁間を破った。棚橋はショートゴロに打ち取ったかに思われたが、ショート井沢のセカンドへの送球が暴投となり外野を転々とするうちに星渡が一気にホームへ突入。相手のミスにも助けられて3点目を手に入れた。ここで4番林を迎えるが立石が意地を見せて林を三振、パウロをファーストゴロに抑えた。しかしもったいない失点だった。


 7回表、自己最長となる回数まで到達した松浦に対してハルビンが牙をむく。先頭のロバーツがショートとレフトの間に落ちるテキサスヒットで出塁。続く南は四球でランナーは代走の金四南が投入される。郭の送りバントで二三塁として立石に代えて代打の切り札原田三希が登場。センターに犠牲フライを上げて1点差と迫る。


 続くボルトに対してはボール、ストライク、ボールと来たが、ここで松浦は二塁牽制。同点のランナーとして気がはやっていた金四南は二三塁間に挟まれて多少粘った末にタッチアウト。逆転の可能性を霧散させるミスであった。松浦は2年目だがなかなか度胸が据わっている。8回と9回は野藤と比山が3人で抑えて試合終了。この4連戦は大連が3勝1敗と優勢に終わった。


その他の試合結果

17勝10敗4分 新京 1-4 チチハル 14勝15敗2分

17勝11敗3分 奉天 5-4 光州 7勝20敗4分

14勝14敗3分 開城 1-4 平壌 12勝18敗1分

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