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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
53/188

エースの意地 ハルビン一矢

[ホーム]大連

8星渡(5-1)

3柳中平(4-1)

6棚橋(4-1)

9林(4-2)

5パウロ(4-1)

4近堂(4-2)

7水内(3-0)-河剛紀(1-1)

2清水(2-1)-金重男(0-0)

1赤坂(2-0)-折口(1-0)-黄直哉-斎場-立石(1-0)-小松原


[ビジター]ハルビン

7ボルト

9鈴木壮

6井沢

2田坂

8篠原

4ロバーツ

5南吉展

3郭当午

1引田


哈 210 000 010 4 ○引田-藤崎-名々見-S堀 14勝14敗2分

大 001 001 010 3 ●赤坂(6-3)-黄直哉(1)-斎場(1-1)-小松原(1) 16勝11敗3分


 連敗して借金生活となったハルビンは中4日でエース引田純平を先発に繰り出してきた。背水の陣で必勝を期す。大連はルーキー赤坂が先発。


 初回、一死後鈴木壮介が左中間を破る2ベースヒットでチャンスを作る。井沢の打球はレフト前に落ちると思いきや水内のダイビングキャッチが飛び出してアウト。しかし4番田坂が内角低めに投じられたストレートを引っ張ってレフトスタンドまで持っていった。先制の2ランホームラン。2回にはロバーツ四球の出塁から郭当午の2ベースヒットでホームインで1点追加の3点目。序盤で一気に差を広げる。しかし3回以降は赤坂が立ち直り、チャンスすら作れなくなる。


 引田は球速こそmax145キロと普段より抑えていた分コントロールを重視したピッチングを見せた。毎回のようにランナーを出すものの要所を押さえる投球で6回を2失点と勝利投手の権利を得て降板した。なお失点は3回の林のタイムリーと6回の近堂のタイムリー2ベースである。6回はその後もツーアウト一三塁と追いつかれる寸前まで来たが赤坂の代打折口を三振に仕留めてピンチを脱出した。


 8回にハルビンは大連の3番手斎場を攻めてツーアウト一二塁から田坂がレフト前にヒット。二塁ランナーのボルトが俊足を飛ばして水内による返球より先にホームベースを駆け抜けた。これで2点差となったが直後の8回裏にセットアッパー名々見忠志がピンチを招く。一死後近堂のサード内野安打と代打河剛紀の左中間に落ちるヒットで一三塁とし、金重男の犠牲フライで4対3の1点差まで詰め寄られる。しかし9回はストッパーに定着した堀満裕が3人でぴしゃりと抑えてゲームセット。勝率を5割に戻した。


 引田の、ハルビンの意地に屈した一戦となった。4番の田坂実正の力もすばらしいものがある。一方5番の篠原光良はまたも無安打に終わる。一体何を悩むのか。大連に目を向けると、赤坂は序盤立て続けに失点したがその後はよく立ち直った。敗戦投手となったが技量は示すことが出来たので勝ち星もおのずと増加していくだろう。


その他の試合結果

17勝9敗4分 新京 3-8 チチハル 13勝15敗2分

16勝11敗3分 奉天 2-2 光州 7勝19敗4分

14勝13敗3分 開城 3-6 平壌 11勝18敗1分

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