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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
43/188

レフトスタンドに消えた勝利

[ホーム]奉天

5横山

6ローマン

9西崎

8長谷川

7間口

3ベンソン

2漢

4佐藤

1宇治


[ビジター]大連

8星渡(3-1)

7ノーリー(2-0)-大上

6棚橋(5-1)

9林(3-1)

5パウロ(4-1)

3柳中平(3-1)

4近堂(3-0)-森茂(1-0)

2清水(3-1)

1張尊(3-0)-小松原-水内(1-0)-比山


大 201 010 000 4 張尊(7-1)-小松原(1-1)-●比山(1/3-3) 10勝8敗2分

奉 000 010 013 5 宇治-小林-松本-○片倉 12勝7敗1分


 奉天の先発宇治光介は初回いきなり8球連続ボールでランナー一二塁と乱調。大連は棚橋の左中間へのタイムリーと林の犠牲フライであっさり先制点を奪った。その後も宇治はコントロールが安定せず。3回には一死後林、パウロ、柳中平に連打を浴びて1失点。5回には四球でためたランナーを清水のセンター前タイムリーで帰されて合計5回4失点だった。被安打4はともかく四死球7はいただけない。しかしリリーフで登板した小林大良、松本伊吹、片倉千比呂が好投し、それ以上の失点を許さなかった。結果としてはそれが終盤の展開に影響を及ぼした。


 大連先発の張尊は実力を発揮して7回を間口のホームランによる1失点のみに抑える。8回からは小松原と比山を送り出すがこの2人がどうもピリッとしなかった。8回裏、まず登板した小松原は一死後にピッチャー松本の代打黄勇真にストレートを叩かれ左中間への2ベースでピンチを作るとトップの横山にタイムリーヒットを浴びて4対2となる。


 そして9回の比山はいきなり長谷川、間口に連打を浴びる。ベンソンは三振に打ち取ってアウトを1つ奪うが続く漢隆太郎との対決、ボール、ボール、ストライクのカウント2-1からの4球目に投じたストレートを完璧に捕えられた。ライナー性の打球は一直線にレフトスタンドに吸い込まれ、逆転サヨナラの3ランホームランとなった。終盤まで3点のリードがあったものを守りきれず痛恨の連敗を喫してしまった。


 劇的な敗北。しかしリリーフは1年を通じてすべて完璧に抑えられるものではないのでこんな日も出てくる。比山の実績からすると今までこうならなかったのが不思議なくらいであるとも言える。今日の比山は去年までの弱気な投球が蘇ったかのようだった。しかし今日の敗戦を比山やリリーフ陣の責任とするだけで終わらせるのは良くない。打撃陣は今日の宇治からはもっと点を取らないといけなかったし、奉天のリリーフ陣に抑えられて追加点による援護ができなかったのも反省材料だ。


 張の年に何度も見られないような力の入った投球が報われなかったのは残念だが、問題点をしっかり反省しながら気持ちは切り替えて、明日の勝利に向かって突き進まなければならない。


その他の試合結果

4勝13敗3分 光州 3-7 開城 11勝7敗2分

9勝9敗2分 ハルビン 0-3 新京 12勝5敗3分

6勝13敗1分 平壌 4-6 チチハル 7勝11敗2分

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