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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
40/188

水に慣れつつある赤坂

[ホーム]ハルビン

7ボルト

9鈴木壮

8篠原

2田坂

6井沢

4ロバーツ

5南吉展

3郭当午

1ノリッジ


[ビジター]大連

8星渡(3-0)

7ノーリー(4-1)

6棚橋(3-0)

9林(2-1)

5パウロ(4-1)

3柳中平(4-1)

4森茂(2-0)-近堂(2-1)

2清水(4-3)

1赤坂(4-0)-平野-比山


大 200 002 000 4 ○赤坂(7 1/3-2)-平野(2/3)-S比山(1) 10勝5敗2分

哈 000 000 020 2 ●ノリッジ-横浦-張秀君-鈴木真 8勝8敗1分


 大連の先発は3試合目の登板となるルーキー赤坂だが、どうやら完全にプロに慣れたようだ。今日も力強いストレートを軸に安定した投球で2勝目を上げた。


 初回、制球の定まらないハルビン先発ノリッジを攻める。先頭の星渡とノーリーが連続四球でいきなり先制のチャンス。棚橋は送りバントでランナーそれぞれ進塁すると、4番林がライトへ犠牲フライを打ち上げて星渡生還。続いてパウロが三塁線を破る痛烈なタイムリーヒットで2点目。柳中平もレフト前に落としてチャンスを広げたが、前日の活躍が認められて引き続きスタメンに起用された森茂は三振でこの回はここまで。


 赤坂は初回、先頭打者のボルトにレフト前ヒットを浴びるも動じず、鈴木をサードゴロ、篠原を三振、田坂をセンターフライに打ち取る上々の立ち上がり。4回にはヒットで出塁した篠原光良を牽制で刺すなど、冷静にハルビン打線を抑えていった。


 大連の追加点は6回、先頭の柳が2ベース。森茂の代打近堂がショートとレフトの間に落ちるポテンヒットで続く。そして清水は前身守備をしていたセンター篠原の頭上を越えるタイムリー2ベースを決めて4対0に。5回には井沢の盗塁を刺した事で気が良くなったか、定評があるとは言えない打撃でもいいところを見せて正妻が赤坂を強力援護。8回にもレフト前にヒットを打って今日3安打の猛打賞となった。


 赤坂はそれからもテンポよく抑えて完封も見えてきた8回、疲労か意識しすぎたかコントロールがやや不安定になった。一死後、郭当午に四球。郭の代走金四南は初球から盗塁成功で赤坂を揺さぶる。そしてハルビンの代打の切り札原田三希がレフト前にタイムリーヒットを打って1点返される。トップに戻ってボルトはセーフティーバント、鈴木壮介の代打助川拓男にタイムリーヒットを打たれた所で降板。完投は次回以降におあずけとなった。交代して入った左殺しの平野は篠原をセカンドゴロダブルプレーに抑えて見事に反撃の火を消した。9回は比山が、今日は3人で抑えてハルビンに連勝した。


 赤坂はナンバー1ルーキーの評判に偽りなしという投球を見せた。とにかく肝が据わっている。平野も自分の仕事を着実にこなして自信をつけてきている。ハルビンは貯金0になってしまった。追撃しきれない淡白さが気にかかる。


その他の試合結果

10勝5敗2分 新京 6-0 光州 4勝10敗3分

5勝11敗1分 平壌 2-5 奉天 9勝7敗1分

9勝7敗1分 開城 1-3 チチハル 6勝10敗1分

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