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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
28/188

初の敗北 ルーキー赤坂屈辱の初陣

[ホーム]開城

8西平

4笠原

5肥後

7高弘美

3ハイロー

6竹端

9曹真永

2金順基

1山畑


[ビジター]大連

8星渡(3-0)

7ノーリー(4-1)

6棚橋(4-0)

9林(3-1)

5パウロ(4-2)

3柳中平(4-1)

4近堂(3-0)-森茂(1-0)

2清水(3-0)-古池(1-0)

1赤坂(1-0)-黄直哉-折口(1-1)-松浦-河剛紀(0-0)-高遼二-石風呂-金重男(1-0)


大 010 010 000 2 ●赤坂(3 1/3-5)-黄直哉(2/3)-松浦(2)-石風呂(2-1) 4勝1敗

開 301 200 01- 7 ○山畑-正田-東 2勝3敗


 今日がナンバーワン大卒ルーキー赤坂のプロ初登板となる。しかし黄金ルーキーといえども人の子ということか、今日はまったく低調な出来だった。初回、緊張からかコントロールの定まらない赤坂を開城の経験豊富なバッター達が襲った。先頭打者の西平が三塁線を破る2ベースでいきなりプロの技量を見せる。笠原はファーストゴロに打ち取り初のアウトを奪ったがランナー三進。そして36歳の肥後、37歳の高、ハイローに連続タイムリーを浴びる。経験豊富なベテランは追い込まれても慌てることなくきっちりと合わせてきた。貫禄の勝利だった。続く竹端も強烈なライナー性の打球だったが棚橋がナイスキャッチ。これで多少は落ち着いたか曹真永から三振を奪った。


 2回、大連はパウロの一発で1点を返すも開城の猛攻は初回のみに終わらなかった。3回には高がHRをレフトスタンドに放り込んで追加点。そして4回、先頭打者である曹真永の打球は何でもないピッチャーゴロだったが、赤坂はこれを一塁に悪送球してしまう。続く金順基は外角の真ん中寄りに入ったストレートを狙われてフェンス直撃のタイムリー2ベース。山畑の送りバントと西平への四球でワンナウト一三塁。ここで笠原がセンター返しでタイムリーヒットを放ち、赤坂はノックアウト。黄直哉に交代する。サイドスローの黄は肥後を注文通りのセカンドゴロダブルプレーに仕留めた。赤坂のプロ初登板は3回と1/3を6失点KOと、プロの洗礼を浴びる結果に終わった。


 大連はランナーを出しながらも肝心なところで後一本が出なかった。得点はパウロと代打折口元文のいずれもソロホームランのみ。そこまで調子がいいとはいえなかった開城先発の山畑を助けてしまった。7回から登板した開城の若手投手である正田と東に抑えられるうちに4番手の曹真永にHRを打たれて2対7に。最後は石風呂の代打金重男が三振に倒れてゲームセット。今季初の敗北を喫した。


 赤坂のデビュー戦は悔しい結果となった。しかし赤坂本人はこの試合で通用したもの、通用しなかったものが何かを見極め、修正するには良い機会を得たとも言える。一回裏に曹真永から奪った三振は実力の片鱗を見せた。力はある。後はそれをいかに発揮するかが肝要だ。


その他の試合結果

1勝4敗 光州 6-3 新京 4勝1敗

3勝2敗 奉天 4-1 ハルビン 2勝3敗

3勝2敗 チチハル 9-5 平壌 1勝4敗

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