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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン中情報
21/188

チーム成績表&プレーオフ第1ラウンド結果

1位 大連

2位 奉天

3位 チチハル

4位 新京

5位 開城

6位 ハルビン

7位 平壌

8位 光州


1位 大連 84勝54敗12分.609

優勝。当初の予定では2位あたりでフィニッシュさせてプレーオフも描写する予定だったが1位でもないのに日本シリーズとか出るのはあんまり美しくないし、勝たせるなら最初から勝たせろという事で途中で予定変更した。具体的には8月中旬ぐらい。簡易更新したあたりは色々考えるところがあった。


2位奉天 80勝58敗12分.580

大連が2位となっていたらここが優勝の予定だったが結局2位に。最終盤に大連との4連戦を仕込まれていたのが「命取り」になったと言える。日程は3月末に1日で決めたので変なところが多々あったのはちょっと反省。それにしても4連戦、今思えば3ゲーム差ついた状態から4連勝で大逆転とかのほうが良かったかも。現実ってそういうところあるし。


3位チチハル 79勝63敗8分.556

若い選手の健闘があり大躍進、終盤は大連とともにプレーオフ進出を争ったが惜しくも敗退、みたいな予定だったが3位に。試合を重ねるにつれてチームとして強くなっていった。投手陣は特に先発は正直微妙だが野手は割と気合の入った名前の選手が多い感じ。大連との戦いをいち早く終えたという日程もチチハルに幸いしたか。


4位 新京 74勝64敗12分.536

当初は2位か3位かという腹だったがチチハル躍進のあおりを受けて4位に終わりプレーオフ進出ならず。スタートダッシュは良かったが終盤の伸びがなかった。今選手の名前を見返すと圧倒的な選手がいないというか、控えの選手がちょっと弱い感じはする。都会的ゆえの脆弱な部分、みたいなのを意識しすぎたかも。


5位 開城 68勝74敗8分.479

最初期は7位か8位で監督辞任みたいな展開も想定していたが想像以上に勝ち星が伸びた。笠原、肥後あたりが割と気に入ったというか、これはありだなと思わせたのが勝因。終盤に借金を返済して5割まで到達したものの大連とかち合って連敗という展開はちょっとかわいそうだったが大連を優勝させるためには仕方なかった。


6位 ハルビン 64勝76敗10分.457

本当は大連と順位を争うはずだったのに低迷。エース格の投手が25歳と若かったので「経験の差で敗北」みたいな展開が多かったのが不運だった。野手も今見てみると迫力不足というか、打順8番で40歳のファーストとかどう見ても聖域。本当に上位争いのライバルにする予定だったのか。


7位 平壌 62勝78敗10分.443

ここはまあ、予定通りというか最初から地味なチームとして作成したので戦績も地味に。チームのオーナーは金正日(まさかこの2011年に亡くなるとは)とかどうでもいい裏設定も考えたが明らかに披露する機会はないのでボツ。ちょっと華のないチームだがこれはこれでなかなか好みかも。でも順位は与えられないかな。順位争いに勝利する力まではなかった。


8位 光州 50勝90敗10分.357

ここもまあ当初の予定通り。一言で言うと横浜ベイスターズ。本家のベイスが今年も「独走」を見せてくれたのでためらうことなく光州を低迷させることが出来た。小金井は元ネタがある選手だけに不憫だが、それ以外の野手は薄味だし投手も開幕投手が20歳とかいかにも弱そうで。監督をめぐるゴタゴタも暗黒チームにはありがち。



プレーオフ第1ラウンド


シーズン150試合を戦って2位の奉天と3位のチチハルが1位の大連への挑戦権を得るためにプレーオフを行った。先に2勝したほうが挑戦権を得る。開催された場所は順位の高かったチームの本拠地である奉天。なお2位の奉天には1勝のアドバンテージが与えられている。奉天は1敗できるがチチハルが突破するには連勝するしかない。


試合結果

第1戦 10月22日 チチハル5-4奉天 ○長谷部 ●丸茂 S通

斉 0 0 0 0 0 0 0 5 0 5 リー-朴幸久-国松-○長谷部-片岡-高麗-S通

奉 0 0 0 0 0 2 1 0 1 4 星村-●丸茂-片倉


 プレーオフ第1戦は当初の予想通り奉天が星村愁輔、チチハルがリッチ・リーというエース対決となった。ともに今季最高といえるピッチングを披露して5回までは互いにゼロ行進。先に動いたのはチチハルだった。ここまで好投のリーを5回までで降板させる。しかし2番手の朴幸久が奉天に捕まる。3番長谷川、4番間口の連続タイムリーで奉天がこの回2点先制。朴に代えて登場の国松が漢を三振、浜口をレフトフライに打ち取りピンチ脱出。7回に星村の代打市松がライトスタンドにホームランで3点差と広げた。


 しかし8回から登板の奉天2番手丸茂が大誤算。張万の2ランホームラン、吉住の2点タイムリー2ベース、星野の犠牲フライでこの回5点を加え、一気に逆転する。9回は奉天の反撃。チチハルのストッパー高麗から漢がホームラン、なおもツーアウト一三塁まで攻め立てた。しかし最後の登板してきたベテラン通の前に横山がサードフライに倒れゲームセット。チチハルが逆転で勝利を掴んだ。



第2戦 10月23日 チチハル3-2奉天 ○ウィリアムス ●サンタナ S高麗

斉 0 1 2 0 0 0 0 0 0 3 ○ウィリアムス-ハンセン-通-S高麗

奉 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 ●サンタナ-王丈広-小林-朴賢侍-乙部-ファン


 勝ったチームが勝ち抜ける運命の第2戦。先発は奉天がサンタナ、チチハルがウィリアムスという外国人対決。初回、奉天は四球で出塁の佐藤が盗塁で揺さぶり間口のタイムリーヒットを誘発。しかし直後の2回表、3ベースで出塁の折口が丸木のサードゴロで本塁生還し同点。さらに3回、万城原と和泉の連打で貯めたランナーを星野がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースで一層し2点差とする。しかしその後は奉天の小刻みな継投策の前に無得点。


 リードを守りたいチチハル。ウィリアムスは毎回のようにピンチを招きながらも粘りのピッチングで7回を1失点で降板。8回、2番手のハンセンに奉天が襲い掛かる。間口、漢が連打で一三塁となった時点でチチハル高鉄龍監督はハンセンを降板させ通をマウンドに送る。通は市松を抑えるも蔡均森にタイムリーを打たれ1点差に。しかし続く浜口、ローマンの代打陣を連続三振で脱出。9回は高麗が三者凡退で抑えた。最後のバッター長谷川をショートゴロに打ち取った瞬間、チチハルのプレーオフ第1ラウンド突破が決定した。


 負けたらそこで終了という厳しい戦いを見事連勝で切り抜けたチチハルが25日から大連と対戦する権利を得た。ここでもチチハルは1敗したら即座に敗退決定となるので、集中力を保つことができるか。奉天はまさかの第1ラウンド敗退となった。1敗してもいいという余裕が油断につながったか、寸前で優勝を逃したショックから未だに立ち直れていないのか。いずれにせよ、今年の奉天の戦いは終焉を迎えたという現実だけがチームに突きつけられた。

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