沖縄シリーズ第1戦 ラストバトルは常夏の島で
[ホーム]大連
4大上(4-1)
3ドラグノフ(3-1)
8星渡(4-1)
9林(3-1)
6棚橋(3-1)-ノーリー
7李健太郎(4-1)
5佐々沢(3-1)
2清水(3-0)
1フローデセン(2-1)-近堂(1-1)-伊東-石風呂
[ビジター]開城
6竹端
4笠原
8西平
3吉田
9曹真永
7行元
5美尾
2浜野
1前宮
開 000 000 000 0 ●前宮-王祐大-川原 67勝74敗8分
大 000 320 00- 5 ○フローデセン(7)-伊東(1)-石風呂(1) 83勝54敗12分
今日から沖縄で今シーズンの締めくくりとなる2試合が開催される。この連戦が終わったら、現在沖縄・宮崎・高知の日本列島三箇所で開催されている若手教育リーグに参加する選手は参加する。その連携を取りやすくするため、大陸を離れて試合を行っている。大連最初の対戦相手は、日曜日まで戦っていた開城である。この日程は正直ミスのようなものだが、きっと気にしてはいけない。
さて、大連の先発投手はフローデセン。またサードには佐々沢辰巳が一軍初出場、レフトには李健太郎が初スタメンで入っている。それ以外にも普段3番の棚橋を5番に置いて3番に星渡を据えるなど新たな形を模索している。これらはプレーオフ対策というより将来に向けた起用に思える。
さて、試合はフローデセンが若手主体の開城打線を軽くひねった。今日で8勝目を上げたが、本来は2桁勝利していてもなんら不思議ではなかった。それほどのピッチングを今年1年見せてくれた。すでに来季の契約は確実。プレーオフでも先発要員として期待されている。
打線のほうは、序盤こそ2年目と若い前宮のパワフルなピッチングに戸惑ったか攻めきれなかった。しかし4回に先頭のドラグノフがレフト前ヒットで出塁、3番星渡がライト前ヒットで一三塁のチャンスを作る。そして100打点を突破している林がセンター後方へ犠牲フライを上げて1点先制。棚橋四球の後で回ってきたのは李健太郎。10月12日の奉天戦で殊勲のサヨナラホームランを放ち、そこから全勝というヴィクトリーロードを切り開いた男がここでもストレートを強引に引っ張ってレフト線にタイムリーヒット。なかなかに勝負強い。
さらに佐々沢もタイムリーヒット。今日が初出場なので当然初ヒット、初打点である。佐々沢は三拍子揃った21歳の若い内野手で、守備も無難にこなしていた。サードはパウロという大物がまず存在して、ドラグノフ、太刀川などライバルも多い。その中で佐々沢はどのような個性を見出して伸びていくのか、今後に期待したい一人だ。
5回にはフローデセンのレフト前ヒットから大上もレフト前、ドラグノフ四球でノーアウト満塁とする。またもチャンスで回ってきた星渡だがサードゴロで本塁封殺され、本人もアウトという最悪の結果。しかし直後に回ってきた4番のベテラン林が「タイムリーヒットはこうやって打つんだ」と言わんばかりのライト前2点タイムリーヒットを放った。やはり経験が違う。これで5対0とリードを広げた。
フローデセンは7回を5安打無失点、リリーフ陣も開城打線を0に抑えて5対0と快勝。これでシーズン149試合を消化した。あと1日、あとたったの1試合でシーズンが終了してプレーオフに突入してしまう。もうここまで来たならやるしかない。行くところまで行くしかないだろう。
その他の試合結果
74勝63敗12分 新京 7-3 奉天 79勝58敗12分
62勝77敗10分 平壌 5-3 ハルビン 64勝75敗10分
49勝90敗10分 光州 1-6 チチハル 79勝62敗8分




