棚橋二発 優勝に向けて死角なし
[ホーム]大連
8星渡(3-1)
4大上(4-2)
6棚橋(4-2)
9林(3-1)
5パウロ(3-0)-近堂(1-1)-ノーリー
7アンジェロ(4-1)
3ドラグノフ(3-1)
2金重男(4-1)
1張尊(1-0)-李健太郎(1-0)-趙雅憲-小松原
[ビジター]開城
6竹端
4笠原
8西平
3ハイロー
9曹真永
7行元
5美尾
2浜野
1東
開 002 000 000 2 ●東-車智文-森-王祐大-正田 67勝71敗8分
大 010 040 10- 6 ○張尊(6-2)-趙雅憲(2)-小松原(1) 80勝54敗12分
奉天との決戦を3勝1敗で終えて念願の首位に立った大連。今日から対戦するのは10月10日に5割に乗せたがそこから3連敗中の開城。大連としてはこの開城を叩いて一気に優勝といきたい。先発は大連が10勝にリーチがかかっているベテランの張尊。開城は今季は主にリリーフとしてムラはあったものの力強いストレートを武器に台頭した東拓也。
2回、大連先頭の林がストレートをライト線に引っ張っての2ベースヒットで出塁。パウロはセンターフライ、アンジェロは三振に倒れたが、今日ファーストに入っているドラグノフがレフト前にタイムリーヒットを放ってまず大連が先制点を挙げる。しかしその直後の3回表、ツーアウトから竹端、笠原に連打を浴びて一二塁とピンチを招くと、3番西平に右中間を破られる逆転の2点タイムリーを浴びてしまう。
次に試合が動いたのは5回裏であった。先頭の金重男がレフト前ヒットで出塁して張の送りバントで二塁へ。トップに戻って星渡のライト前ヒットで一三塁として、大上の打席で東が暴投。フォークボールを地面に叩きつけてしまい捕手の浜野がこぼした間に金がホームインという、東にとってはまさに痛恨のミスだった。その直後に大上が左中間に2ベースヒットを打ち、星渡が生還してあっさり逆転に成功。さらに棚橋がストレートを振りぬいてレフトスタンドに今季15号目となる2ランホームランを叩き込む。これで試合の流れは決した。
大連の張は37歳のベテランらしくピンチを背負っても失点は3回のみに抑える安定したピッチングを見せて念願の10勝目を得た。去年は8勝に終わったので4年ぶりということになる。また、大連打撃陣は7回に棚橋が今日2本目となるソロホームランを放ち6対2とした。試合はそのまま大連が制した。
それにしても5回の東の暴投はもったいなかった。素質が素晴らしいといってもまだほとんど磨かれていないのでこういうピッチングになってしまう。暴投で気落ちしてタイムリーヒットとホームランを打たれるなどメンタル面でも改善の予知がありそうだ。力はあってもそれを安定して出し切ることが出来ないと信頼はつかめないものだ。しかし今年より来年、来年より再来年と良くなっていきそうな選手だけに今後も注目していきたい選手である。
今日は奉天が7位平壌に敗れた。先発の宇治が2回4失点と崩れた。打線も淡白で、糸が切れた凧のような戦いぶりだったという。これで首位大連と2位奉天とのゲーム差は2に広がった。このチーム状況の差を見るに、優勝は意外と早く決まりそうだ。しかしまだ決まったわけではないので選手たちは油断せず、一試合一試合を大切に戦い抜いてほしい。
その他の試合結果
60勝76敗10分 平壌 4-1 奉天 78勝56敗12分
47勝89敗10分 光州 4-8 ハルビン 64勝72敗10分
71勝63敗12分 新京 4-8 チチハル 78勝60敗8分




