打線援護なく もう後退は許されない
[ホーム]大連
8星渡(5-1)
5大上(3-1)-立石(0-0)-水内
6棚橋(4-1)
9林(4-1)
3パウロ(4-2)
7アンジェロ(3-1)
4近堂(4-1)
2清水(3-0)-金重男(1-0)
1瑞穂(2-1)-古池(1-1)-野藤-小松原-ノーリー(1-0)
[ビジター]奉天
5横山
4佐藤
2漢
8長谷川
7間口
9浜口
3蔡均森
6田辺
1サンタナ
奉 101 000 000 2 ○サンタナ-丸茂-Sファン 78勝53敗12分
大 000 000 100 1 ●瑞穂(7-1)-野藤(1)-小松原(1) 77勝54敗12分
大連VS奉天の第2戦は投手陣の奮闘に打線が応えきれずもったいない敗戦となった。これでまた奉天とは1ゲームはなれた。もうこれ以上の敗北は絶対に許されない。これ以降の7試合は全て勝利するぐらいでいかないと。
大連の先発は今日一軍に満を持して復帰した瑞穂。安定感のあるコントロールをベースにした崩れにくいピッチングは健在だった。しかしこの瑞穂、どこか幸が薄いというか、勝ち運にはなかなか恵まれないところがある。今年もほとんどの期間で先発ローテーションを守って防御率2点台と良好な数字を残したにもかかわらず、今日を含めて5勝8敗となぜか黒星が先行してしまっている。しかしだからと言って今季の瑞穂は大連にとって重要な貢献をして見せた事は間違いない。勝敗は全てがその投手の責任ではないのだから。
失点の様子は以下の通りである。まず初回、一死後に佐藤がライト前ヒットで出塁。続く漢はサードゴロでダブルプレーを狙ったがオールセーフとなってしまう。4番長谷川はライトフライに抑えたが、5番間口がスライダーをセンター前に弾き返して佐藤のホームインを許してしまう。
漢の打席ではヒットエンドランがかかっていたのもあるが、やはりサード大上は肩においてやや非力か。本来はセカンドの選手だけに本職のサードと比べるとダイナミックさに欠ける。しかしその俊足と当たっている打撃は捨てがたいので難しい問題だ。
続いての失点は3回、ツーアウトまでは簡単に奪ったが3番の漢がセンター前ヒット、長谷川は強いセカンドゴロだったが近堂がエラーで一二塁に。そしてまたもチャンスで回ってきた間口がレフト前にタイムリーヒットを放った。この間口浩司はぎょろりとした目玉と骨っぽい輪郭から想像できるとおりの無骨な男で、普段は地味ながらもここぞという場面ではしっかりと仕事をする、まさに奉天の良きDNAを忠実に継承している選手の一人である。
そして続く浜口にもライト前ヒットを打たれたが、林の好返球によりホームで長谷川を刺して3点目は与えず。この浜口浩司は口さがないファンから「偽間口」などと言われているが、パワーとテクニックのバランスがよくなかなかの好選手である。一度は後輩の西崎にポジションを奪われたが、現在西崎は負傷中と浜口にとってはチャンスなので猛烈にアピールを続けている。結論は西崎が復帰する来季まで持ち越すだろう。
奉天の先発は向川投手コーチの秘蔵っ子であるサンタナ。今日のサンタナの調子ははっきり言って悪かったが、それでも熱くならず、決定打を許さない投球が今年は出来ていた。大連のヒット数は10で奉天は6だったが点差はごらんの通り。大連の得点は7回、代打で出した古池の一発だけで、タイムリーヒットはなかった。これもまた野球のよくある姿である。最後は棚橋が奉天の抑えケリー・ファンにショートフライに抑えられて敗北が決まった。
もったいない敗戦だった。まったく手が出せないような負け方ではなかっただけにあそこで一本出ていたらと悔やむ気持ちも出現しやすいが、もう終わったことである。まだ厳しくなったとはいえ可能性は大きく残っている。今日のような試合もある。しかしもう今季はこのような試合をしてはならない。全ては明日の勝利に向けて全力を尽くしてもらいたい。
その他の試合結果
69勝62敗12分 新京 4-3 開城 67勝68敗8分
76勝59敗8分 チチハル 2-6 ハルビン 62勝71敗10分
57勝76敗10分 平壌 6-0 光州 47勝86敗10分
