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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
160/188

光州奥森好投 大連痛い取りこぼし

[ホーム]光州

8吉田

6真野

7佐藤

9小金井

5久保岡

3大深

4白知秋

2竹田

1奥森


[ビジター]大連

8星渡(4-0)

5大上(3-1)

6棚橋(4-1)

9林(4-1)

3パウロ(4-0)

7アンジェロ(2-1)

4近堂(3-0)

2清水(2-0)-金重男(1-1)

1フローデセン(2-0)-野藤-宮畑(1-0)-小松原


大 000 000 000 0 ●フローデセン(6-1)-野藤(1)-小松原(1) 73勝52敗12分

光 000 010 00- 1 ○奥森 45勝82敗10分


 大量得点の次の試合は打線が沈黙するというパターンにはまり光州に不覚を取ってしまった。昨日は2点や3点などいくらでも取れるという展開だったが本来得点なんてそうそう入るものではない。昨日は異常すぎただけだ。ここで冷や水を浴びていないと変な感覚のままこれから戦っていたかもしれない。光州に感謝しなければならない。


 さて、光州の先発は奥森和世。20歳にしてエースとして祭り上げられた今シーズンだがやはりまだ重かったようで現在までに6勝14敗と苦戦している。しかし防御率は2点代後半で、実力はある。今日はストレートがよくコントロールされており、カーブとの緩急を織り交ぜたコンビネーションが冴えていた。まだまだ発展途上の投手だけに今季の経験をバネにして来季以降はさらなる飛躍を遂げるだろう。


 大連先発フローデセンも奥森に負けず劣らずのピッチングを見せた。しかし5回に落とし穴が待っていた。ここまでにフローデセンが出したランナーは2人で、この回も先頭の大深をサードフライに打ち取っていた。そして打席には今季ホームランが2本の白知秋。フローデセンもホームランはないと判断してか積極的に内角を突いてきたが、3球目の高めに浮いたストレートを振りぬいてライトスタンドへ叩き込んだ。強気すぎる攻めが裏目に出て大連は先制を許す。


 反撃を仕掛けたい大連だったが奥森のピッチングは最終回まで衰えなかった。奥森は被安打5の完封勝利。三塁を踏ませないという磐石の勝利だった。逆に大連にとっては最下位相手に痛い敗戦となってしまった。奉天とのゲーム差は2となっている。奉天と大連はつかず離れずの関係が続いている。来週の直接対決はどのような状況で迎えているのか分からないがこのままならなかなか面白い。


 また、先日大連のドラフト候補として新たに水谷学園・升田憲次郎内野手の名前が上がった。升田はパワフルな打撃に定評のある右投右打の高校生。今年は統一球採用でホームラン数が減少、特に右投げ左打ちのバッターのホームランが減ったと言われる。そこで重要になったのがホームランを狙って打てる大砲である。一塁に近いので有利といった理由でとりあえず左打席で打つ選手より、右利きの場合利き腕のパワーを生かせる右打ちの野手の評価が高まっており、升田も上位で指名されると見られる。


その他の試合結果

60勝67敗10分 ハルビン 3-5 奉天 75勝50敗12分

56勝71敗10分 平壌 6-3 新京 66勝59敗12分

73勝56敗8分 チチハル 2-2 開城 62勝67敗8分

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