大勝20得点 連戦突破へ視界良好
[ホーム]光州
8吉田
6真野
7佐藤
9小金井
5久保岡
3大深
4白知秋
2山村
1裴尊仁
[ビジター]大連
8星渡(5-4)
5大上(4-3)-4
6棚橋(6-3)
9林(5-5)
3パウロ(5-2)-ドラグノフ(2-1)
7アンジェロ(7-3)
4近堂(6-3)-5森茂
2清水(4-2)-中西(1-0)
1松浦(4-1)-フェリックス(1-0)-石風呂-古池(1-0)-黄直哉
大 433 132 112 20 ○松浦(6-2)-石風呂(2-1)-黄直哉(1) 73勝51敗12分
光 000 200 010 03 ●裴尊仁-山下-ラスター-李吉男-河原林-宮内 44勝82敗10分
今季残り15試合。しかもその内の13試合が今日からの連戦で消費される。泣いても笑ってもそれで全てが決まる。言うまでもなく補強の期限はすでに過ぎており、現有戦力で最後まで戦うことになる。ここまで来たらもはや個々の技量など関係ない。勝利という唯一にして最大の目標に向けていかにチームがひとつになれるかである。
大連がまず戦うのは最下位独走の光州。すでに若手主体のメンバーで戦っているので、優勝に向けて主力選手総動員の大連との戦力差は大きい。しかも今日は序盤で勝負が決まってしまったためモチベーションにも差がつき、とんでもない結果となってしまった。
光州の先発裴尊仁はコントロールに苦しみ、いきなり星渡、大上に連続四球を与える。棚橋にはゆるいカーブを痛打されて早くも大連先制。林に四球で満塁として、パウロは三振としてようやくワンナウトを取るもアンジェロ、近堂に連続タイムリーを浴びて4点目。攻撃をする前から打者一巡の猛攻を浴びてはもうお話にならない。しかしこれはまだプレリュードにすぎなかった。
2回にはこの回先頭の大上がレフトオーバーの2ベースヒットで出塁。棚橋はサードゴロも、4番林がストレートを振りぬいてライトスタンドへ叩き込んだ。裴に引導を渡す18号ホームランでさらに光州をリードする。代わって登板した山下だが流れを止めることは出来ず。いきなりパウロにソロホームランを浴びてしまう。
3回には先頭のピッチャー松浦にライト前ヒットを打たれる。松浦は素人のような、まったく打てそうにないフォームだかこれはこれでひとつの完成形なのだろうか意外と打てるものだ。そして星渡がセンター前ヒット、大上が四球で満塁として、棚橋の左中間へのヒットで9点目、林の犠牲フライで10点目が入った。これで山下は降板。続いてはラスターがマウンドに登る。
ラスターはパウロ、アンジェロを抑えた。しかし4回にはほぼど真ん中のカットボールを清水にレフトスタンドへ運ばれた。この清水のホームランで大連は先発全員安打となった。5回にはまず棚橋、林が連打。パウロは凡退もアンジェロがレフトフェンス直撃の2点タイムリー2ベースでさらに加点。近堂もライト線へ流し打ちのタイムリーヒットで続いた。6回、星渡が四球で出塁。大上はサードゴロも白知秋が送球を逸らして一三塁に。棚橋は凡退も、林がライト前へタイムリーヒット。さらにパウロも三遊間を破る痛烈なゴロで追加点を加えた。ここまでで16点。もはやどうにもならない。
7回は大上のタイムリーヒット、8回はアンジェロのタイムリーヒット、9回は星渡のソロホームランと林のタイムリーヒットが出て、合計27安打20得点となった。しかも毎回得点。林5安打、星渡4安打、猛打賞となる3安打は4人と猛烈すぎる攻撃だった。投手は、松浦が2失点、石風呂が1失点したが物の数ではない。大連がひたすら攻めまくったという印象しか残らない試合だった。
たまらないのはスタジアムに足を運びながら、このような秋の夜よりお寒い試合を見せられた光州ファンである。試合序盤は鳴り響いていた「また失点かよ」「少しは意地を見せろ」などというヤジも中盤を過ぎると収まり、延々と続く大連の得点シーンをなすすべなく見つめるだけだった。光州の島田代理監督は憔悴しきった顔で「情けない試合をお見せしてしまい本当に申し訳ない」としぼり出すのが精一杯だった。
思えば今季の開幕戦は大連対光州だった。もっとも結果は大連の3連勝ですでに差はあったのだが、ここまでは大きくなかったはずだ。1年間目標を持って戦ったチームとそうでなかったチーム、ここまで成長に差がつくものなのか。逆に大連としては連戦のスタートでいきなり気分の良い勝利を挙げた。これで勢いに乗れるか。
その他の試合結果
60勝66敗10分 ハルビン 2-1 奉天 74勝50敗12分
55勝71敗10分 平壌 8-4 新京 66勝58敗12分
73勝56敗7分 チチハル 3-1 開城 62勝67敗7分




