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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
156/188

吉野磐石の完封 奉天追撃は終わらない

[ホーム]平壌

7小谷

4鳥内

8志田

3趙民陽

9幕内

6成田

5陳志剛

2仲里

1中山


[ビジター]大連

8星渡(5-2)

6大上(4-1)-4

5パウロ(4-1)

9林(4-3)

7アンジェロ(3-0)-水内(1-0)

3古池(3-0)

4近堂(4-1)-6森茂

2清水(4-1)

1吉野(4-0)


大 000 030 010 4 ○吉野(9) 71勝50敗12分

平 000 000 000 0 ●中山-金朋良-前田-西向 53勝70敗10分


 これ以上奉天に離されてはならない大連は吉野が先発で必勝の構え。平壌は中山が先発だがさすがに吉野とは格が違った。今日の勝利は最初から見えていたもの。大事なのは吉野以外の投手が先発の日にどれだけ勝ち星を得ることが出来るかだ。それぐらいの信頼をしてもいいほどに吉野は充実している。また、本日ようやく近堂が一軍に復帰し、早速7番セカンドで先発出場している。堅実な守備とパンチ力のある打撃はチームにとって大いにプラスとなるが、大上との兼ね合いはどうするのか。


 さて、試合は三者凡退を連発する吉野と、失点こそないものの毎回のようにランナーを出す中山といった具合で明らかに流れは大連にあった。そしてそれが結実したのが5回だった。二死後、星渡が内野安打と盗塁でチャンスを作る。大上はレフト前にヒットを打ったが外野手は前進していたので星渡は自重。そして今日は欠場の棚橋に代わって3番に座るパウロがピッチャー強襲ヒットで1点をもぎ取った。また、この打球を左腕に受けた中山は緊急降板。2番手に金朋良が登場する。


 この金は出てきたばかりなのでコントロールが乱れていた。3球連続ボールからカウントを整えるために投じたストレートを林は見逃さずライトオーバーの2点タイムリー2ベース。この回、スコアボードに3を刻んだ。そして勝利への流れをしっかりと掴んだのもこの回であった。


 吉野の力強いピッチングは回を重ねても衰えは見られず、むしろさらにボルテージを上げているのではと思うほど磐石のピッチングだった。登板間隔を詰めたため、吉野には1試合100球までという制限があるが、今日は9回を投げて89球と制限をものともしなかった。被安打は3で四死球はなし。無論完封である。試合は8回に林が今日3安打目となるソロホームランを放ち4対0で勝利した。


 奉天は現在好調の開城に敗れたためゲーム差は1に縮まった。順位はまず奉天と大連のツートップが優勝争いをしている。その下にチチハルと新京の3位争いが繰り広げられている。さらに下は、少し前までは3球団が団子状態だったが今は開城が抜け出して借金返済も現実的な所までこぎつけている。ハルビンはやや離れ、平壌はさらに離れている。そして光州は独自の戦いを繰り広げている。下位は割と順位が見えてきたが上位はまだ流動的な部分が残っていると言えるだろう。大連がまだ流動的な範囲内にいるのは言うまでもない。


その他の試合結果

43勝80敗10分 光州 2-8 チチハル 71勝55敗7分

62勝64敗7分 開城 6-3 奉天 72勝49敗12分

66勝55敗12分 新京 2-0 ハルビン 57勝66敗10分

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