危険な連敗 もはや後がない
[ホーム]大連
8星渡(3-0)
4大上(4-2)
6棚橋(4-2)
9林(3-1)
5パウロ(4-1)-森茂
7アンジェロ(4-1)
3ドラグノフ(3-0)-立石(1-0)
2金重男(3-0)-河剛紀(1-0)
1フローデセン(2-0)-フェリックス(1-1)-小松原-野藤-古池(1-0)
[ビジター]新京
8武沼
4呉高波
2英
9劉照凱
7七沢
3玄新光
6バジーノ
5ボンズ
1張良吉
新 000 020 030 5 張良吉-今井-○阿野-鈴木芳-S畑 65勝55敗12分
大 002 001 000 3 フローデセン(7-2)-●小松原(1)-野藤(1) 70勝50敗12分
大連今日の先発はフローデセン。これまでに7勝となかなか勝ち星に恵まれないがその内容は極めて安定している。新京の先発は張良吉。コントロールと多彩な変化球が武器のベテランである。大連の張尊と似たタイプだが血縁関係などはない。
先制したのは大連だった。3回一死後に、星渡がデッドボールで出塁、大上がライト線にヒットを放ち一三塁に。棚橋の打席の1球目に大上が盗塁を決めて二三塁として、2球目には棚橋がカーブにタイミングを合わせてサードの横を抜けるタイムリーヒット。さらに林の犠牲フライでこの回2点を奪った。
今日のフローデセンは変化球の切れ味は鋭かったがストレートは案外普通の出来で、総合すると普通だった。それでもスライダー、シンカー、チェンジアップなど持ち前の多彩な変化球で新京打線に的を絞らせずうまくかわしていった。しかし5回、下位打線ながら質力者のバジーノ、ボンズに連打を浴びる。ピッチャーの張は送りバントを決めてツーアウト二三塁、トップに戻って武沼がチェンジアップを打った。打球はファーストドラグノフの横を抜けてライト前へ。これで同点となってしまった。
しかし6回、パウロが張のパームボールを完璧に捕らえた。打った瞬間にホームランと分かる打球はグングンと伸びていき場外へ。さすがのパワーである。これで流れは大連に来たかと思われたが、それはかりそめの歓喜でしかなかった。フローデセンは7回で降板し、リリーフ勝負となるが、ここでつまづいてしまう。
8回、まず登場したのは小松原だった。小松原は先頭の武沼をショートゴロに打ち取った。そして呉高波もサードへの平凡なゴロだったがパウロが送球ミスで呉は一塁に生きる。そして英は、小松原の内角へのストレートを強振してライトフェンス直撃のタイムリー2ベースを放ち1点差とする。4番劉照凱は四球で塁を埋めて七沢勝負を選択した。七沢は三振でこの目論見は当たった。しかし続く玄新光の代打袁海鵬がボール球になるフォークボールを振りぬいて左中間へ逆転のタイムリーヒットを放った。この技ありの一打が大連にとってあまりにも痛かった。
8回は鈴木芳博、9回は畑陽一という新京が誇るリリーフ陣の前に大連は無得点でこの試合を落としてしまった。敗因は8回、パウロのエラーがなければこのような筋書きになっただろうか。ミスをすればそれだけ敗北への扉が近づくという典型的な試合だった。このような腑抜けた試合をするチームでは、優勝争いなどと口にするのもはばかられる。なお、新京とはこれが最終戦ではなく、レギュラーシーズンの最後に行われる沖縄シリーズの2戦目、つまりプレーオフを除いて今季ラストの試合が残っている。その試合では雪辱といきたいものだ。
大連は新京に1勝2敗と負け越す一方、奉天は光州を3タテしてゲーム差は2に開いた。明らかにまずい。これ以上差を広げられてしまうともう直接対決云々と言う以前の問題となってしまう。明日からは遠征して現在7位の平壌と戦うが、もう失速は一切許されない。いきなりエース吉野の出番となるが、優勝できるか出来ないかという問題において次の試合が非常に大きな意味を持ちそうだ。
その他の試合結果
70勝55敗7分 チチハル 1-1 平壌 53勝69敗10分
72勝48敗12分 奉天 9-3 光州 43勝79敗10分
61勝64敗7分 開城 7-6 ハルビン 57勝65敗10分
