勝利の風にたなびく秋雲 首位に並ぶ
[ホーム]大連
8星渡(4-1)
4大上(4-1)
7アンジェロ(4-1)
9林(4-2)
5パウロ(3-0)-古池(1-0)-3
3ドラグノフ(3-0)-5
6フェリックス(3-1)-森茂(1-1)
2清水(4-1)
1松浦(3-1)-譚秋雲
[ビジター]光州
8吉田
6真野
7朴芳一
9小金井
3佐藤
5久保岡
4白知秋
2山村
1奥森
光 000 000 000 0 ●奥森 43勝72敗9分
大 003 010 10- 5 ○松浦(8)-譚秋雲(1) 67勝46敗11分
大連の先発は松浦、光州の先発は奥森という若い2人の対決。勝敗を分けたのはチーム状況であった。好投してもバックがそれに応えてくれないと結局は点を取られて敗れてしまうものだ。最下位を独走する光州のモチベーションは低く、特に打線のつながりの悪さが勝利をより遠いものにしている。
さて、大連の打線を見てみると、棚橋が休養でその代わりにプロ初スタメンとなるフェリックスが入っている。技術的な面ではまだまだ未熟だが肩などの身体能力は驚異的で、うまく成長すれば凄まじい内野手となりうる素質を秘めている。アンジェロ、パウロ、ドラグノフ、フェリックスとカタカナの多いスコアボードである。これで先発がフローデセンならさらに凄かったが、それは未来に期待するとしよう。
試合は初回ともに三者凡退という幕開け。松浦は切れ味抜群のストレートが冴え、奥森もコントロール良くコーナー一杯を突く自分のピッチングができていた。これは投手戦かと思われたが2回に失策をきっかけにそのムードが変化する。
2回裏の一死後、パウロが奥森のカーブにタイミングを狂わせられながらも強引に叩いた打球をサード久保岡がファンブル。エラーが記録される。続くドラグノフに対しては四球で一二塁。フェリックスはレフトファールフライでツーアウトとなったが清水のレフト前ヒットで満塁となる。ここでピッチャー松浦がカウント1-1から投じられたストレートを痛打し、センター吉田の頭を越す走者一掃のタイムリー2ベース。吉田もまさか打つとは思っていなかったようだ。松浦は今季ここまで2安打。自分でも打撃は苦手と認める男が投手戦の流れを崩す決定的な一打を放った。
これでさらに松浦は乗った。清水の要点を抑えたリードも冴えて光州打線を寄せ付けずスコアボードに0の山を築いた。8回を被安打4四死球1奪三振7で7勝目を上げる。9回には今季初登板となる21歳の譚秋雲を送り出した。譚は2人のランナーを出したものの無失点に抑えた。ラストバッターとなった久保岡はサードゴロ。この回からサードに回ったドラグノフが代打からファーストの守備に就いた古池に送球してアウトを奪い勝利を決めた。
なお、打線は5回一死後に星渡、大上の連打から林のライト前タイムリーヒットで1点、7回にアンジェロのソロホームランで1点を加えたので合計のスコアは5対0だった。奉天は開城に敗れたためついに同率首位となった。67勝46敗11分から残り26試合、どのように展開するのか。狙うはもちろん優勝のみ。
その他の試合結果
67勝46敗11分 奉天 2-7 開城 55勝62敗7分
55勝60敗9分 ハルビン 2-2 新京 60勝53敗11分
51勝65敗8分 平壌 3-6 チチハル 65勝53敗6分
