大逆転 燃える闘志の結実
[ホーム]大連
8星渡(5-2)
4大上(4-1)
6棚橋(4-1)-森茂
9林(4-2)
5パウロ(4-2)
7アンジェロ(4-1)-1比山
3ドラグノフ(2-0)-古池(1-1)-水内-7
2金重男(3-2)-3
1池田-黄直哉-宮畑(1-0)-趙雅憲-フェリックス(0-0)-石風呂(1-0)-野藤-立石(1-0)-2清水
[ビジター]チチハル
6万城原
8和泉
9吉住
3星野
7折口
5本田
4楚明英
2李秀一
1小早川
斉 320 000 000 5 小早川-ハンセン-長谷部-●高麗 63勝53敗6分
大 010 022 01- 6 池田(1 2/3-3)-黄直哉(1/3)-趙雅憲(3)-石風呂(2)-○野藤(1)-S比山(1) 65勝46敗11分
チチハルとの3戦目、大連の先発は今季途中までそのチチハルに在籍していた池田武治。そしてチチハルはベテラン小早川守が調整を終えて帰ってきた。経験に裏打ちされた投球術でのらりくらりと相手打者をかわしてきた小早川だがもう42歳になり、そろそろ体力的に厳しくなってきた様子。今日のように5回をめどに降板するのが基本スタイルとなっている。
試合は序盤、チチハル打線が池田を攻略して済州島シリーズの借りを返す。初回、万城原、和泉と連打で一三塁として、3番吉住がタイムリーヒットをライト前に放ちあっさりと先制。4番星野は三振、5番折口はセンターフライの間にタッチアップ成功でツーアウトとなり2点目。続く本田に四球はもったいなかった。これで一二塁として楚明英のライト前ヒットによる3点目を誘発してしまった。
さらに2回、一死後から万城原四球、和泉ヒットで一二塁とする。続く吉住はショートゴロに打ち取ったかに見えたが棚橋が弾いてしまい満塁に。そして星野に四球を与えてしまい、押し出しでチチハル4点目。今日の池田はコントロールがおかしかった。折口はサードゴロ本塁封殺でツーアウトとするも、本田に対してまたも押し出し四球を与えてしまう。これで劉監督は池田を諦めて黄直哉を投入。黄は李秀一を三振に打ち取ってワンポイントリリーフの役目を果たした。
ここまでで0対5と早くも試合が決まったかに見えた。しかし大連ナインにあきらめという文字はなかった。直後の2回裏から反撃を始める。まず、この回先頭の林がライトフェンス直撃の2ベースで出塁する。パウロ三振、アンジェロレフトフライでツーアウトになるも、ドラグノフ四球で一二塁。そして金重男は小早川のスライダーを強引に叩いてレフト前まで持っていくタイムリーヒットを放った。
3回から登板した大連の3番手趙雅憲が3回を無失点に抑えるナイスリリーフを見せる。これがチチハルの勢いを止めて、流れを大連に引き寄せてくれた。5回裏、趙の代打フェリックスはショートゴロも万城原の送球ミスのお陰で生きる。トップに戻って星渡がセンター前ヒット、大上が送りバントでワンナウト二三塁。棚橋は浅いレフトフライでランナー自重。そして林が一塁線を抜ける強烈な打球を放つ。星野の横っ飛びも届かず、フェリックスと星渡が還って3対5と追い上げる。
6回にはセンター前ヒットで出塁したアンジェロを一塁に置いて、キャッチャーの金重男がチチハルの2番手ハンセンが投じたカットボールを振りぬいてレフトスタンドに同点の第3号ホームランを放った。こうなると俄然大連ペース。7回は一死後に棚橋がレフトオーバーの2ベースでチャンスを作ると、林三振後パウロのライト前ヒットで一気にホームを狙うがこれは吉住の好返球に阻まれて得点ならず。棚橋はこのプレーで退場となったが、後1点をという執念は次回に結実する。
8回、一死後に登場した代打古池がチチハル4番手高麗の力強いストレートをパワーで弾き返してセンターオーバーの2ベースヒット。今日2安打の金重男は四球で一二塁。ここで代打の切り札立石が登場。しかし高麗の球威が勝りセンターフライに倒れる。切り札を使いながら実らず。去年までならここでしおれていただろう。
だが今年の大連はこれで終わらない。トップに戻って星渡がフルカウントからのストレートを叩きつけるとサード本田の頭上を越えてレフトへ。古池の代走水内がホームに突入してついに6対5と逆転に成功した。9回は立石に代えてキャッチャー清水、キャッチャーの金重男はファースト、前の回ファースト古池の代走で出た水内はレフトに入ってレフトアンジェロに代えてクローザー比山という豪快な守備変更を試みた。不安はあったが比山が見事に抑え、大連は激戦の末に貴重な勝利を手にした。チチハルは2回以降攻め切れなかった。
その他の試合結果
66勝45敗11分 奉天 0-3 ハルビン 54勝60敗8分
60勝52敗10分 新京 4-0 平壌 51勝63敗8分
54勝61敗7分 開城 2-9 光州 43勝70敗9分




