あわや完封負け 強化されたチチハル
[ホーム]大連
8星渡(4-1)
4大上(3-1)-ドラグノフ(1-0)
6棚橋(3-1)
9林(3-0)
5パウロ(4-1)
7アンジェロ(3-0)
3柳中平(2-0)-古池(1-0)
2金重男(3-1)
1フローデセン(1-0)-黄直哉-フェリックス(1-0)-伊東-野藤-河剛紀(1-0)-平野
[ビジター]チチハル
6万城原
8和泉
9吉住
3星野
7折口
5王源君
4楚明英
2李秀一
1ウィリアムス
斉 000 020 000 2 ○ウィリアムス 63勝51敗6分
大 000 000 001 1 ●フローデセン(5-2)-黄直哉(1)-伊東(1)-野藤(1)-平野(1) 63勝46敗11分
奉天との決戦を勝負預かりで終えた大連。来るべき10月決戦に向けて奉天にこれ以上差をつけられないことが重要になってくる。今日から対戦のチチハルは現在3位と厄介な相手だが、ここで退くようなら優勝を手にする資格はないだろう。
チチハルの先発は今季途中に加入したウィリアムス。ピッチングにムラのある投手だが今日は好調。力強いストレートに加えてカットボールの威力が抜群でバット3本が犠牲になった。逆に大連先発のフローデセンは調子が今ひとつ。変化球でなかなか三振が取れずにピッチングの組み立てが難しかったが、調子が悪くても一定の数字を残すことが出来るのはフローデセンの特性である。
試合は回の表にチチハルの攻撃をフローデセンが何とかしのぎ、回の裏はウィリアムスがあっさり大連打線を抑える、ともに得点は入らずという展開で中盤まで進んだ。先制点はこれまでの流れを反映してチチハル。一死後、万城原がサードの頭上を越えるヒットで出塁すると盗塁も決める。和泉は四球で一二塁とする。3番吉住はライトフライに打ち取ってツーアウトまではこぎつけたものの4番星野徹也にスライダーを左中間のフェンスまで運ばれてしまう。ついに均衡が破れて2点を先制されてしまう。フローデセンは結局5回までで降板するが、今日のピッチングで5回2失点はむしろよくやったほうだと言いたくなるような出来だった。
6回からは黄直哉、伊東、野藤、平野とリリーフ陣を大量に投入した。点を取られたと言ってもまだたったの2点差なので中継ぎ陣に負担がかかるのは必然。劉監督と天沼投手コーチは出来る限り酷使にはならないように気を配っているが、目の前に優勝がちらついてくるとそうは言ってもいられなくなる。特に今日は登板しなかったものの元々1年間怪我をせずにシーズンを送ったことのない小松原や、チーム最多登板の比山などは気をつけないと、ここぞの場面で戦線離脱となると本人はもちろんチームにとっても痛い。
ウィリアムスは8回までに打たれたヒットは4本で完封待ったなしという勢いだったが、9回一死後に棚橋がストレートを強振したライナー性の打球をレフトスタンドに叩き込んで1点を返す。しかし反撃はここまで、完全にウィリアムスのパワーに屈した試合となった。上ばかり見るのもいいが手間取っているとチチハルに抜かれかねない、その程度の差しかない。今日は幸いにも奉天が敗れたのでゲーム差は広がらなかった。しかし敵は奉天だけではない。そうアピールするようなチチハルの戦いぶりだった。
その他の試合結果
65勝44敗11分 奉天 3-5 ハルビン 53勝59敗8分
59勝52敗9分 新京 6-1 平壌 51勝62敗7分
53勝60敗7分 開城 5-0 光州 42勝69敗9分




