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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
139/188

助っ人連続ホームラン 平壌を打ち崩す

[ホーム]大連

8星渡(5-2)

4大上(3-1)

6棚橋(4-1)-森茂(1-0)

9林(3-2)

5パウロ(4-1)

7アンジェロ(4-3)-宮畑

3柳中平(3-0)-古池(1-0)

2清水(4-1)

1池田(2-1)-フェリックス(1-1)-伊東-河剛紀(1-0)-石風呂-趙雅憲


[ビジター]平壌

7小谷

4鳥内

8志田

3趙民陽

9幕内

6成田

5陳志剛

2小松

1張公明


平 000 100 000 1 ●張公明-森-辛俊洋-前田 50勝59敗7分

大 023 002 00- 7 ○池田(6-1)-伊東(1)-石風呂(1)-趙雅憲(1) 62勝44敗10分


 昨日は主に投手のお陰で快勝となった大連だが、今日は打撃陣が魅せてくれた。平壌先発の張公明を序盤でノックアウトし、それ以降も力強く加点していった。山場となる来週の決戦に向けて視界良好だ。


 初回、星渡のライト前ヒットと大上の四球でノーアウト一二塁のチャンスを作ったものの棚橋がセカンドゴロダブルプレー、林はセンターフライで得点ならず。しかし2回、先頭のパウロが張公明の初球ストレートを捕らえてレフトスタンド中段に叩き込む先制のホームラン、さらにアンジェロもカウント1-2からのスライダーをライトスタンドに打つという連続ホームランでこの回は2点を加える。


 3回は一死後から大上がレフト線を抜く2ベースヒットを打つと、前の打席でチャンスを潰した棚橋が汚名挽回のタイムリーヒットをライト前に放つ。幕内の返球が良くてクロスプレーとなったが大上がうまく小松のブロックをかいくぐっており判定はセーフ。シーズン中盤までは代走要員として活躍していた大上の走塁技術が発揮された。さらに林がセンター前ヒットで一二塁とする。パウロはレフトフライもアンジェロが右中間を破る2ベースで2点タイムリーヒットとする。この時点で5対0と勝負はほぼ決まった。


 池田は相変わらず気迫のこもったピッチングを見せて3勝目。意外とランナーは出すものの失点は4回、ツーアウトながらも志田を二塁に置いて5番幕内がレフト前にしぶとく落としたテキサスヒットの間にホームインしたもののみ。6回まで投げて、その裏に代打を出されて出番終了となった。


 池田の代打で登場したのは先日一軍に戻ってきたフェリックス・アマラウ。フォームを見るだけでも明らかに以前と比べて洗練されている。平壌の森のカーブをうまく捕らえてセンター前に転がるヒットを放った。それがきっかけとなり星渡の2ベースと大上の四球でワンナウト満塁。棚橋は浅いライトフライでランナー自重。そして4番林が左中間に落ちるヒットでフェリックスと星渡が生還して7対1とした。後は伊東、石風呂、趙雅憲のリリーフ陣がぼちぼち抑えて勝利。まったく危なげない試合だった。しかしこれは来週から始まる決戦へのプレリュードに過ぎない。


 来週は1位の奉天と3位のチチハルと対戦。さらに再来週は月曜日は休養日ではないというタフな日程の中、最下位で一切取りこぼしが許されない光州と4連戦をして、またチチハルと対戦という詰まった日程となる。相手は厄介な球団ばかり。まさに正念場中の正念場。ここでの戦いが順位を直接的に決めると言ってもまったく言い過ぎではない。


その他の試合結果

40勝67敗9分 光州 5-2 奉天 64勝42敗10分

52勝57敗7分 ハルビン 6-2 チチハル 60勝50敗6分

50勝60敗6分 開城 1-0 新京 57勝50敗9分

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