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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
137/188

久々のホームも 何となく敗戦

[ホーム]大連

8星渡(4-1)

4大上(4-2)

6棚橋(5-1)

9林(4-1)

5パウロ(3-0)-7

7宮畑(3-1)-ドラグノフ(1-1)-5

3柳中平(4-1)

2清水(4-0)

1フローデセン(2-0)-河剛紀(1-1)-黄直哉-小松原-立石(1-1)


[ビジター]平壌

7小谷

4鳥内

8志田

3趙民陽

9幕内

6成田

5陳志剛

2小松

1中山


平 000 012 000 3 ○中山-サーディー-大河内-S近藤 50勝57敗7分

大 000 000 110 2 ●フローデセン(7-2)-黄直哉(1)-小松原(1) 60勝44敗10分


 ホームでの試合は8月24日の対抗戦最終試合以来となる大連。ようやく戻ってきて最初の対戦相手は平壌である。平壌は特に野手レギュラー陣に離脱した選手が多くなかなか波に乗れないでいるが、ショートの成田翔吾ら将来を担う選手が出てきつつある。特に内野手は高齢化が進んでいただけに成田や今は離脱しているが鈴木勇気といった選手の台頭は望まれていたところである。


 さて、今日の大連の先発はフローデセン、平壌は中山である。なお、昨日の試合で負傷した瑞穂投手は登録を抹消されてベテランの伊東聡司投手が一軍に昇格した。また近堂内野手も再調整のため二軍に向かった。打撃で大きな戦力になっているが守備もこなせるようになるためとの事だ。


 さて、試合は序盤はともに得点なし。試合が動いたのは5回に、しかもエラーをきっかけにしたものであった。平壌は一死後にキャッチャーの小松がサードにゴロを打ったがこれをパウロが弾いてエラー。中山が送ってツーアウト二塁からトップの小谷がライトオーバーのタイムリー2ベースを放つ。打たれたのはチェンジアップで、小谷の確かな技術が勝ったものだった。


 続く6回には一死後から四球で出塁した趙民陽をファーストに置いて5番幕内を迎えたが、この幕内が外角のやや高めに入ったストレートを引っ張ってレフトスタンドに2ランホームランを打ち込む。幕内は強肩で守備の評価が高い選手だが、パンチ力があり勝負強い打撃をするので主力に怪我人が相次いでいる現在は5番打者を任されている。本来は下位打線に厚みを加えるような起用方法が正しいのだろうが、こういった仕事もきっちりできる職人肌の男である。


 7回も続投の中山だが明らかに疲れてきた。今までは中山の小さく曲がる多彩な変化球にうまく打たされてきた大連打線だが、ようやく攻略を始めた。まずは先頭の、フローデセンの代打河剛紀が球威の落ちた中山のストレートを叩きライトフェンス直撃の二塁打で出塁。星渡はセーフティーバントを決めて一三塁に。ここで平壌はピッチャー交代で球威のあるサーディーをマウンドに送り込む。大上は前進守備のライト幕内がさらに前進する浅いフライに打ち取られたのでランナーは自重。そして棚橋が三遊間を破りレフトに転がるタイムリーヒットを放つ。しかし続く林はセカンドゴロダブルプレーに倒れてこの回は1点止まり。


 8回には一死後に代打ドラグノフが平壌3番手の大河内から移籍後初のホームランをライトポール際に放つ。しかし反撃はここまで。9回は井垣の怪我で抑えとなっている近藤から代打立石がレフト前ヒットで出塁、星渡が四球で続いたが大上が球威に押されてのピッチャーゴロダブルプレーで一気に反撃の流れをしおれさせる。最後は棚橋が三振に倒れてゲームセット。奉天は勝利したのでゲーム差が広がってしまった。


その他の試合結果

39勝66敗9分 光州 4-7 奉天 63勝41敗10分

51勝56敗7分 ハルビン 9-5 チチハル 59勝49敗6分

49勝59敗6分 開城 0-0 新京 56勝49敗9分

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