秋風に舞う白球 張尊二発に散る
[ホーム]ハルビン
7ボルト
9鈴木壮
6井沢
2田坂
3助川
7田中
5南吉展
4竹原
1ノリッジ
[ビジター]大連
8星渡(5-2)
4大上(3-1)
6棚橋(4-1)
9林(4-1)
5パウロ(4-0)-ドラグノフ(1-0)
7アンジェロ(4-2)
3柳中平(4-2)
2金重男(1-0)-清水(2-1)
1張尊(2-0)-黄直哉-河剛紀(1-0)-趙雅憲-近堂(1-1)-小松原
大 0 0 0 0 3 0 0 1 0 4 ●張尊(4-6)-黄直哉(1)-趙雅憲(2-1)-小松原(1) 60勝43敗9分
哈 0 0 4 0 2 0 1 0 - 7 ○ノリッジ-藤崎-横浦-S堀 50勝56敗6分
昨日は本拠地でエース引田が自滅し、打撃陣も力を見せずにズルズルと完封リレーを許したハルビン。スタジアムにはファンからの熱いブーイングが鳴り響いた。試合後、杉山監督は緊急ミーティングを開いてチームに喝を入れたという。早速その成果が出たようだ。
大連の先発張尊は多彩な変化球と抜群のコントロールで打者の目先を変えて打たせて取るタイプのピッチャーだが、球威は確かに一般的な一軍レベルより下回っている部分がある。また、今日の張は調子が悪かったようでいつもに増してその弱点が顕著になっていた。そしてそれを誤魔化すような配球もほとんどなかった。これはバッテリーを組んだ金重男のリードの甘さにも一因があるが、36歳と経験豊富な張ならばもう少し考えることもできたはずだ。
まず初回、2回は無難な立ち上がりを見せた張だが3回に急変。先頭の8番竹原立良にレフト前ヒットを打たれる。さらにピッチャーであるノリッジにもライト前ヒットを許して一三塁。トップに戻ってボルトはサードフライも、済州島シリーズMVPに輝いた2番鈴木壮介がスライダーをレフトスタンドに叩き込んだ。先制の3ランホームランで一気にハルビンのペースに。さらに井沢、田坂も連打でまたもチャンスを作ると、助川のライトへの犠牲フライで井沢が4点目のホームを踏む。
大連の反撃は5回。ヒットや四球は出てもなかなか失点を許さなかったノリッジだが、この回先頭の星渡が左中間を破る3ベースでチャンスを作る。大上は四球で出塁するとすかさず盗塁を決めてノーアウト二三塁。そして棚橋のセンター前ヒットで星渡と大上がホームイン。23歳トリオの活躍でチームに活力を注入すると、二死後にアンジェロが棚橋をホームへと迎え入れるレフトオーバーのタイムリー2ベースを打つ。これで1点差となった。
しかしその裏に突き放される。一死後、好調の鈴木壮介がレフト前ヒットを放つ。そして3番の井沢千代尋が張のストレートを振りぬいた。お得意の鋭いライナー性の打球がハルビンファンの待つライトスタンドに叩き込まれた。2ランホームランで3点差に広がってしまう。ここで張は降板。2番手の黄直哉がマウンドに。今日のハルビン打線はかなり積極的に振ってきた。それに対するバッテリーの警戒が甘く、手痛い攻撃を浴び続けた。6回表の攻撃で金重男に代打が送られたのもそういった要素ゆえのことである。
その後はハルビンが7回に田坂のタイムリーで、大連が8回に柳中平、清水の連打から代打近堂のタイムリーヒットでそれぞれ1点をスコアボードに加えた。最後はハルビンのリリーフエース堀満裕がクリーンナップを3人で抑えてゲームセット。4対7で大連が敗れた。
その他の試合結果
62勝40敗10分 奉天 1-1 新京 55勝49敗8分
48勝57敗7分 平壌 2-4 開城 49勝58敗5分
59勝48敗5分 チチハル 7-4 光州 39勝65敗8分
