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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
130/188

決戦の9月 大連快勝スタート

[ホーム]開城

6竹端

4笠原

8劉豪毅

5肥後

3ハイロー

7グレス

9曹真永

2浜野

1中島


[ビジター]大連

8星渡(4-1)

4大上(4-2)

6棚橋(5-1)

9林(3-2)

7アンジェロ(5-1)

5ドラグノフ(3-0)-河剛紀(1-1)-森茂(1-0)

3柳中平(4-2)

2金重男(3-1)

1瑞穂(3-0)-趙雅憲-立石(0-0)-斎場


大 014 000 010 6 ○瑞穂(6-1)-趙雅憲(1)-斎場(2-2) 58勝40敗9分

開 000 001 002 3 ●中島-森-東-王祐大-車智文 47勝55敗5分


 開城の先発は29歳の中島勝人。大学から球界に入って今は3球団目、便利屋としてあらゆる場面で投げてきた。今日は本来先発予定であった田中清史が肘の違和感を訴えて登録抹消となったため緊急先発となった。その中島を大連打線は序盤に攻略し、試合を優位に進めた。


 2回二死後に今日7番ファーストに入った柳中平がライトオーバーの3ベースヒットでチャンスを作ると、金重男がレフトの前に落ちるポテンヒットを打ち幸運な形で大連が先制する。大連の先発瑞穂は丁寧に低めをつくピッチングができていた。スライダー、カーブといった変化球も効果的に決まって開城打線はなかなか手が出せなかった。その間に大連の打者が試合を決めた。


 3回には星渡四球、大上はヒットエンドラン成功のレフト前ヒットでノーアウト一三塁と追加点のチャンス。棚橋は浅いレフトフライでランナー自重。そして4番林のライト線を抜く2点タイムリーヒットで3対0に。さらに今日欠場のパウロに代わって5番に入ったアンジェロがとどめとなる2ランホームランをレフトスタンド上段に打ち込んだ。首位を狙わんとする大連の勢いを中島では止めることなどとても出来なかった。


 開城が反撃したのは6回。一死後に笠原が高いバウンドのサード内野安打で出塁すると、売り出し中の劉豪毅がライト前に転がして一三塁に。そして迎えた4番肥後はセンターフライもタッチアップとなり笠原がホームイン。5対1とする。しかしその後は続かず瑞穂は6回1失点で降板で悠々と5勝目を挙げる。


 さて、開城の森や東といったリリーフ陣の奮闘で中盤は大連の攻撃を上手く抑えていたが8回に駄目押しが入る。この回の先頭打者であるドラグノフの代打河剛紀がセンター前に落として出塁すると、柳がライト前、金重男が四球で満塁とする。ここで開城は3番手の王祐大から車智文に交代させるが、この車は代打立石に押し出し四球を与えてしまう。これで6対1として、なおもノーアウト満塁。しかしようやく車が力を発揮して星渡はピッチャーゴロで併殺、大上はライトフライで結局この回は1点止まり。


 開城は9回にハイローの2ランホームランが飛び出したがもはや大勢に影響はなかった。8回と9回は斎場が投げて6対3で大連が勝利。ここまでは順調に来ている。明日からはビジターで新京と対戦する。新京は対抗戦から引き分けを挟んで6連勝している。プレーオフ圏内となる3位を目指すモチベーションはかなりのもので、目標のためには負けられない同士の激しい戦いとなりそうだ。


その他の試合結果

38勝61敗8分 光州 0-3 新京 53勝48敗6分

55勝47敗5分 チチハル 2-4 奉天 60勝39敗8分

47勝54敗6分 ハルビン 2-0 平壌 46勝54敗7分

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