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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
116/188

勝ち慣れた京城 またも大連の若手投手を打つ

[ホーム]京城

4辻

8朴慎一

7高添

5羅久聖

3バンカー

Dコリス

6羅慧聖

9砂子

2山根

1勝間田



[ビジター]大連

8星渡(4-1)

3柳中平(3-0)-ドラグノフ(1-0)

6棚橋(4-1)

9林(3-1)

5パウロ(4-1)

7アンジェロ(4-2)

D宮畑(3-1)-古池(1-0)

2金重男(4-1)

4大上(3-1)-立石(1-0)

1赤坂-斎場-原


大 020 000 000 2 ●赤坂(5-5)-斎場(2)-原(1-1)

京 030 110 01- 6 ○勝間田-菊藤-松尾


 昨日自打球で退場した本郷だが、検査の結果右足小指の付け根を骨折していたと明らかになり一軍登録を抹消された。近堂に続いてセカンドを守る選手が離脱してしまった。その近堂は先日二軍戦に出場したばかりだが、復帰までの日程を前倒しする必要があるかもしれない。さて、今日からは京城と2連戦となる。セカンドには主に代走として今まで一軍に帯同していた大上がついた。大上はまだ23歳。このチャンスを掴めばスタメンにまで浮上できる可能性も十分にある若さだし、奮闘してほしい。


 京城の先発は三本柱の一人勝間田秀和。勝間田は元々速球派として知られていたが、32歳となった今はコントロールも身につけて高い安定感のある投手として君臨している。大連はその勝間田から序盤に攻勢を仕掛ける。初回、星渡が初球打ちを仕掛け、ライト前ヒットで出塁。柳中平はライトフライに倒れたが棚橋もレフト前に転がす。そして林四球でワンナウト満塁のチャンスを作る。しかしパウロがセカンドゴロダブルプレーで先制点とはいかなかった。強敵への強襲は結果的に失敗に終わった。


 しかし続く2回、一死後に宮畑が四球を選んで出塁すると金重男がストレートを振り切ってのホームラン。金は今季2本目のホームランという思わぬ形で大連先制。しかしその裏に京城が力を見せた。先頭の羅久聖のセンター前ヒットとバンカーのライト前ヒットでチャンスを作り、指名打者のコリスがフェンス直撃の2点タイムリー2ベースで早速同点に追いつく。コリスはアメリカでの実績にも関わらず日本的な野球へ順応して活躍を続けている。さらに砂子のタイムリーも出て逆転された。


 勝間田は中盤以降はスライダーを中心とした配球に切り替えてうまく大連打線を封じた。逆に京城は新人の赤坂を攻めてさらに得点差を広げる。4回には羅慧聖の、5回には高添のタイムリーが出て赤坂は5回5失点で降板となった。さらに大連3番手の原からコリスが駄目押しとなるホームランを放ち勝負を決める。これで大連の通算成績は49勝36敗8分となった。


 大連は柳以外の選手がヒットを放っていはいるものの複数安打を記録しているのはアンジェロのみ。チャンスメイクにはなったが、ランナーが出ると勝間田の投球術の前に沈黙が続いた。逆に京城はランナーが出た場面でうまくタイムリーが出た。勝利に大事なのは点を取ることなので、京城はそういった点において大連の先を行っている。大連は先日一軍に再昇格した斎場と原がともに登板。斎場は2回を無失点、スライダーの切れもなかなか良く戦力になりそうだ。一方原はコリスにホームランを浴びた。やはり球威に問題があるのか。春先も炎上が続き、苦しいマウンドが続いている。

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