序章
時は21世紀、西暦20XX年の春。
前世紀中盤に勃発寸前だった日米決戦を外交努力によって回避した大日本帝国、
それ以来いくつもの困難を乗り越えて21世紀の現在は平安を享受していた。
そして今年もこの季節が始まる。プロ野球開幕の季節が。
1936年に7球団で結成された日本職業野球連盟は多くの苦難を経て今や28球団に拡大。
日本列島のみならず台湾、朝鮮半島、そして満洲国にもプロ野球の球団が誕生していた。
その中で外地球団誕生の嚆矢となった台湾2球団加盟問題の際、1つの考えが持ち上がった。
現在の1リーグ制では球団が増えるといずれ対応できなくなるし、面白みも減ってくる、
そうなる前にアメリカ式の2リーグ制を採用して切磋琢磨しあうべき、というものである。
この考えに基づき、連盟を発展的解消させて中央リーグと海洋リーグを立ち上げた。
その2大リーグの統括機関として大日本野球機構(NPB)が設立、
日本列島と台湾のチームは列島、朝鮮と満洲のチームは大陸カンファレンスに分割された。
いずれはアメリカのメジャーリーグを上回る規模と国際性を持ったリーグに、という野心を抱いて。
以下に示すのが現在NPBに所属する28球団である。その他各地に独立リーグが存在する。
中央リーグ列島カンファレンス(6球団)
東京カイツ
大阪ダイナマイツ
名古屋インダストリーズ
広島フィッシャーズ
横浜サンズ
京都リンクス
中央リーグ大陸カンファレンス(8球団)
平壌ホワイトヘッズ
開城レッドソックス
光州クラウンズ
大連バトルシップス
奉天ラビッツ
新京ユニオンズ
ハルビントルーパーズ
チチハルクレーンズ
海洋リーグ列島カンファレンス(8球団)
福岡コンドルズ
埼玉ウイングス
千葉スターズ
札幌フライヤーズ
神戸ベアーズ
仙台イーグルス
台北エレファンツ
台南フェニックス
海洋リーグ大陸カンファレンス(6球団)
釜山パイレーツ
京城ツインズ
元山アスレティックス
大田グリーンズ
安東エンジェルス
吉林アトムズ
NPBの歴史(当時と名称が異なる球団も現代の名称に統一する)
1936東京・大阪・名古屋・神戸・広島・埼玉・横浜の7球団で発足
1937仙台加入で全8球団
1938福岡加入で全9球団
1946千葉・札幌加入で全11球団
1953京都加入で全12球団
1972台北・台南加入でリーグ分裂して全14中6海8
1983平壌・光州・大連・新京加入で全18中10海8
1986奉天・開城加入で全20中12海8
1988京城・釜山・大田・吉林加入で全24中12海12
1993安東・元山加入で全26中12海14
2005ハルビン・チチハル加入で全28中14海14
目次
第2部~第10部 戦力分析
開幕前に行った主役チームとなる大連とそのライバルとなる中央リーグ大陸カンファレンスに所属する7球団、合計8球団の戦力分析。
第11部 日程
日程表。この日程通りに文章を投稿してきた。用語解説もある。
第12部~第21部
途中経過が載っている。はっきり言ってネタバレ。結果を知りたくない方は読み飛ばすように。逆に本編150部をいちいち読みたくないという方はここを読んだらどんな戦いをしてきたかが大体わかるはず。計算ミスがあるかもしれないが大勢には影響ないはず。
第22部 ドラフト
第23部 オールスター
野球のお祭り。ここだけにしか出てこない球団も存在する。
第24部~第173部 公式戦
いわば本編にあたる部分。全部で150試合。すでに投稿し終わった今も定期的に確認して文章の添削などを行っているが試合内容が変わることはほとんどない。
第174部~第178部 プレーオフ
第179部~第187部 大日本シリーズ
最終決戦のパートとなる。第179部や第187部は試合とは違うが一連の流れには沿っているので同じ扱いとする。
第188部 後書き
なんか色々ごちゃごちゃと書かれている。




