その2
今日も俺は図書館へ。
そして、寡黙な少女に話しかける。
「なあ……」
「……今日は、なに?」
「『株を守りて兎を待つ』ってことわざ、知ってる?」
「……『柳の下の泥鰌を待つ』と一緒」
「やっぱり知ってるか。ところで、アホだと思わないか?」
「……? 意味がよく分からない」
「だってさ、考えてみろよ。ウサギでもドジョウでも、一回いいもの捕まえたからって次も来るとは限らないわけだろ?」
「……その通りだけど」
「それなのに、なんでわざわざ同じところで待つのかね? 少しくらい、場所変えるとかすればいいのにさ。俺には分からんな」
「……そう」
「お前も変だと思うだろ? ドジョウにしろウサギにしろ、来るかどうかも分からないのに、同じ場所で何日も待っちゃってさぁ……」
「……それは……違う」
「ん?」
「……変でも……私は、株を守ってる。……ずっと」
「……は? 良く分かんねぇけど……ウサギでも取るのか?」
「…………そう。……今日もウサギを待ってた」
オチは一緒です。すいません(笑)
気分転換にまったりと、やっていこうかと思います。
続きは……書きたくなるか、ネタがあれば、また。