プロローグ
異世界ジュエリ・ジュリエル。
その世界には、様々な国があった。
中でも一番巨大なのは、琥珀国だ。
琥珀国は3000年くらいの歴史がある長い国である。
長い間、様々な出来事があり、いくつかの国を吸収して大きくなっていった。
そんな琥珀国の住民たちは、これからも長く国が続いていくと誰もが思っていた。
しかし、国の裏には危機があったのだ。
その危機をいち早く察知したのは、琥珀国の中心にある王宮サンクジュエリ。
国が雇用している占い師が、未来の破滅を予言した。
近いうちに、琥珀国はいくつもの要因で駄目になってしまうらしい。
国には未来を予言する予言士がいるのだが、その予言士が言うには、今代の王子のせいだという。
そのため占い師は大魔法使いと協力し、未来を変えるための魔法を使った。
その魔法は、破滅した未来に影響を及ぼし、一人の男性の魂を過去の時代へと導いた。
そんな琥珀国で、王子が誕生する。
王子の名前はマルス。
母親である王妃の金色の髪と、父親である王の赤い瞳を受け継いだ可愛い男の赤ちゃんだ。
しかしそんなマルスは琥珀国を亡ぼす予定だと占い師から言われる。
数少ない人物にのみ知らされたその未来。
対処法の意見は二つに分かれた。
すぐに殺すべきだと言う者達と、更生させながら成長を見守っていくべきだという者達。
王と王妃は、後者の意見をもとに、状況の改善をするために方法を練った。
しかしそんな王宮事情を、国民たちは知る事もなく、ただ王子マルスの誕生をお祝いしていたのだった。




