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時間返せ! とあるWEB作家と令和学生の邂逅と悲劇  第二弾!

作者: 白川 涼

この物語は実話です。

作者も信じられません。

 

 おそらくネタや冗談だと思われるだろう。


 しかしマジなのだ。


 現実で二日連続で学生に善意を踏みにじられたのだ

 :(;゛゜'ω゜'):


 今でも信じられないし、嘘であって欲しかったとも思っている。

 正直ここで綴るべきか躊躇したが、燃えたぎる義憤を抑えることはできなかった。


 ことの成り行きを順序よく語ろうと思う。



 全ては先週のDMが発端であった。





 2025年10月14日。

 奇しくも前回のジョブチェンジ学生と同じタイミングでDMが来ていた。

 秋風が冷たく、冬の木枯らしを予感させるような肌寒さを感じていた午前の出来事である。


「カクヨムで学園×バトルを書いてまして、恐縮ですが覗いて頂けたら嬉しいです。スルーしても大丈夫です」 


 なかなか丁寧な学生だ。

 フォローしたら、フォローバックにお礼のメッセージを送るなんて。


 その低姿勢なメッセージの内容に、白川の好感度は非常に高かった。


 白川は快諾し、自分の投稿小説も伝え、お互い作品を読み合い、励みにしていこうと伝えた。

 学生も感謝していた。


 白川は伊達と酔狂に生き、義理人情に厚い男である。

 若輩者、しかも学生が年長者の者に頭を垂れて、読んで欲しい、と懇願したのだ。

 とても勇気が必要であっただろう。

 ここは大人の男としてひと肌脱ぐべきである。

 


 12時間労働の後に、すぐにカクヨムにアクセスし、その学生の小説を10話ほど読んだ。

 無論、学生が喜びそうな言葉を選び、感想も詳細に綴り、レビューも絶賛した。


 内心はまだまだ荒々しいし、拙いところも散見する内容であったが、何度も言うが作家とは褒めて伸びる生き物である

 それに下心があったのも事実だ。


 これだけ賞賛した長い感想を送れば、向こうも負けじと私の作品をしっかり読んで、きちんとした感想を返してくれるだろう。


 当時の浅はかな自分を呪いたい。


 学生は白川の感想におおいに喜んでくれた。

 その反応に白川もいい感想が書けて良かったと正直嬉しかった。


 そして残り話数は今は忙しいので時間が作れた時に読むことを伝えた。


 しかしその数日後、その学生はXで炎上を起こす。


 まぁ作品タイトルの少し賛否が別れる問題であった。

 正直白川にはタイトルが長いだの、短いだの興味は無かった。

 そもそもタイトルのネーミングについては白川には関心がない。

 この件に関しては中立というより、関心は無かった。

 


 しかし」学生がSNSでの誹謗中傷に傷ついてないか心配した。

 だが彼のツイートを見る限り問題ではなかった。

 むしろ、炎上した件で学生は自分の作品のPV数が増えたことに喜んでいるようだった。


 白川は、


 小僧、いい根性してるな。


 と感心した。


(以降、学生から小僧に呼称を変更する)


 そして今週になり、なんとかタイムスケジュールを作った。


 2025年10月28日、夜。

 先週の肌寒さが嘘のように夜風は暖かった。

 まだまだ秋の薫りを感じさせてくれるようであった。


 今日の仕事上がりに残りの話数を読み、感想を書く旨を小僧に伝えた。

 小僧も私の作品に短いながら感想を書いていた。


 しかし、白川は昨日学生に裏切られたばかりであったのだ。

 物書きから歌い手にジョブチェンジした学生のトラウマが脳髄に焼き付いていた。


 白川は小僧に疑念を持った。


 まさか、二日連続なんてことはないよな?

 そんな冗談みたいなことあるわけないよな?


 小僧に恐る恐る聞いた。

「何話まで読みましたか? 個人的に印象に残ったエピソードは? 具体的に教えてくれると嬉しいです」

 と……。


 すると小僧、こんなことを抜かしやがったのだ。


「マジで評価してほしいですか? それとも甘々で評価して欲しいですか?」 


(๑•ૅㅁ•๑)


まさかの上から目線の二択!?


評価して欲しいですかって何様のつもりだ!!??



刹那、白川の脳裏に紅い閃光が走った。



 こいつ……まさか……グロックに感想を出力させようとしてるんじゃないか!??

(先日AIカクヨムランキングトラブルがあったせいで疑心暗鬼に陥っていた)


 そもそもこの小僧の上から目線の二択に違和感がある。

 ひょっとして白川涼がどんな作家か知らないのか?

 まさか小僧が読んだ私の投稿作品、事前にチェックして無かったのか?

 (ノベルデイズでのシリーズ累計8万PV、小説家になろうでもランクインした実績あり。比べて小僧の作品のPV数は8000)

 まぁ自慢できる数字ではない。

 自分でも満足してる数字でも評価でもない。


 だがひょっとしてこれは見下されてないか???


 白川はペースを乱さず、再度伝えた。



「何話まで読みましたか? 印象に残ったエピソードは?」



 小僧からの返信はなかなか来なかった。

 白川はそれに静かな苛立ちを覚えた。

 さらに教えてやるよ、ついでにPV数が写ったスクリーンショットを叩きつけるように送った。


 暫しの時を置き、小僧から舐めた返信がきた。



「1話しか読んでないので……。私が思ったことをズバズバ言っていいのか分からないので、言ってもいいですか? ということです」


((((;゜Д゜)))))))


 アホかテメーー!!!!

 いいわけあるか!!!!

((((;゜Д゜)))))))


 マナーってもん考えろ!!!

((((;゜Д゜)))))))


 白川がクソ忙しい中、時間作って読んで感想書いたのに、まだ1話しか読んでない?


 それで酷評しようとしたのか!???


 非常識にも程がある!

((((;゜Д゜)))))))


 そもそもその行為自体が私の投稿を楽しみにしてる読者を馬鹿にしてやがる!!

((((;゜Д゜)))))))

 さらに腹が立ったのが軽率に、

「ズバズバ言っていいですか?」

 だ(๑•ૅㅁ•๑)



 白川は配慮のない言葉の武器でクリエイター達が心を病み、創作の道から離れてしまった現実を良く目の当たりにしている。

 配慮のない誹謗中傷で、無念にも創作の世界から背を向けたクリエイター達の哀しみを知っている。


 白川は鋼のメンタルだが、作家、クリエイターとは繊細な生き物だ。


 それを言葉のナイフで切り裂こうとした。


 許せん!!!


 こんな輩を野放しにしていいわけがあるか!!!!


((((;゜Д゜)))))))

 

 

 白川は歯を食いしばり、気持ちを落ち着かせて、呼吸を整えた。


 そしてメッセージで優しく説教した。


「こういう読み合いでは、評価してあげる、という言葉は使ってはいけません。~〜楽しく建設的な読み合いをしましょう」


 正直に言う。

 腑が煮えくり返っていた。

 しかしなんとか自制した。

 ありったけの理性という鎖で情動を抑えた。


 だが目の前にいたらぶん殴ってたかもしれない。





 そして自宅に帰り、Xで初めてブロックをした。


 こういうことは本来したくはない。

 白川は揉め事が大嫌いなのだ。


 だが白川の義憤は抑えられなかった。

 白川涼は情の男だ。


 軽はずみな言動のせいで消えていった創作仲間達の背中を今でも思いだす。

 なんだか切ない気持ちで胸が苦しかった。




 物書きをやるなら言葉は相手を傷つける武器だと認識しておけ!!!!

((((;゜Д゜)))))))



 白川は夜明けの空を見上げ、心の中で絶叫した。


 時間を返せ!!!!!!!!

((((;゜Д゜)))))))





 しかし、ビックリ、まさかの二日連続。


 令和の学生はヤバいのが多い。


 今度は時間を返せという気持ちよりも、禅寺に修行に行け!!!!

((((;゜Д゜)))))))


 と叫びたくなった。



 え?

 こんな奴らばかりなの??


 まさかの二日連続_| ̄|○



 正直嘘だろう?

 と信じられない気持ち( ゜д゜)



 もっと品位持ってもらいたい_| ̄|○


 時間は奪われたが、いい教訓、そしてまるでラノベのようなネタを提供させて貰った。

 

 令和の学生に幸あれ。


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