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予告編

 私は、幼稚園のころの記憶はあまりないので自信はないが、昔から女の子になりたかった。


 私は体は男の子の体であるが、心は女の子なのだと、自分では感じている。


 それはただ思い込んでるだけなのか、本当にそうなのかは、自分自身でもわかっていない。


 親には言ったことはある。


 というか、ばれたのだ。


 そのときは、もう、私は終わりだ、と思ったのだが。


 現に今生きているので、、大丈夫なんだろう。


 いや、本当に現実世界で生きているのかわからないな。


 とにかく、ぼんやりとしたものではあるが、女の子になりたい、のかもしれない。


 こういったものをインターネットで調べたことがある。


 性同一性障害という言葉が出てきた。


 私も、障害と言うのはちょっと抵抗があったが、色々見ていくうちに、こういったものではないのだろうか、と自認するようになってきた。


 私は、現在、男子高校生として生きている。


 しかし、ずっとどこかで、「私は女の子なのかもしれない」「女の子は羨ましい」とかいうことを思っている。


 一部の男子友達には、このことを言った。


 別にだからと言っていじめになるわけでもないので、みんなを信じていた。


 男子友達に、こういう気持ちって感じたことない?ってきいてみても、わからない、感じたことない、という答えばかりだったので、やはり自分の思っていることが特別なことなのだろうとも思ってしまう。


 男の子を好きになったこともある。


 それは、かわいらしい男の子で、守ってあげたくなるような子


 それは、かっこいい男の子で、とてもやさしい子


 それは、いつもびしっとしているのに、天然な子


 こんな私と何事もなくふるまってくれるのが、すごく嬉しくて、すぐ好きになってしまった。


 それでも、今は、女の子を好きになることが多い。


 体は、心はもう何を求めているのかよく分からなくなっているけれど、今となってはそこそこひっそりと生きている。


 この広い世界でこんなちっぽけなことを思うなんて、私って…


 でも、こんなこと考えるのは時間の無駄だと思っていても、なぜか考えてしまう。


 とても今、困っている。


 様々な葛藤に押しつぶされて、困っている。


 最近は自分自身の人生や、そもそも人について考えることが増えてきた。


 なんで私は男の子に生まれたんだろう、から、なんで生きてるんだろう、まで考えてしまう。


 そしていつも、両者の答えが出ずに考えるのをやめてしまうのだ。


 今が楽しければいい。そう思っていても、なかなかこんな悩みをくっつけていては、前に進めない。


 結果、クラスで孤立するまで気が付かない。


 そういう人生を歩んできた。


 小説家になろうで栄啓あいという者が書いている、「いつ女」のあきちゃんが羨ましい。


 自分は自分で、色々がんばって、自分で前に進んでいかないと!


 まずは、目の前の宿題を片付けよう。


 私は、また考えることを恐れ、逃げてしまった…

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