私は私が嫌い
拝啓、高村 賢司様
貴方は今、何をしていますか。私は、私は、私は私は私は私は私は………………………………………………………………………………………………………………………
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私は私が嫌いだ。
九歳で父を亡くし、母がたの実家に引っ越した。祖母も祖父も従兄弟も歓迎して出迎えてくれた。しかし、その年の冬に従兄弟から性的暴力を振るわれ、家族や母を説得するも誰にも信じて貰えなかった。また、中学にあがる頃親友だと思っていた近所の幼なじみの男子に『アイツ、昨日俺の家に遊びにきてた。居留守したけど全然帰らなくて、マジキモイよな。やっぱりかいじゅう女でストーカーとか人間のクズだわ……www』など自身の見た目の気持ち悪さと根も葉もない噂をクラスメイトに振り撒いたことにより、私は中学一年生の一学期で早退7日、遅刻3日、欠席8日と言う状況下にあった。私の地域の中学は、ほぼ小学生と同じ仲間で上がってくるため一度流れた噂は取り返しようもなく、担任は笑ってただただ、保護者と成績上位者(幼なじみ)や学級委員長、副委員長に愛想を振りまきヒエラルキーが下層のものなど相手にもしていなかった。大体、中学校と言うのはどうしてこんなにも落ち着かないのだろう。火曜日に学年朝会、金曜日に全校集会、心身の育成の為部活動は強制。団体行動を見だしたものに居場所などありはしないのだ。
昼休み私は、2階の端にある図書室で絵を描く事で気を紛らわしている。元々運動は得意ではないし、教室には噂に染まった女子達が痴話ばなしを繰り広げている為、居心地が悪い。田舎の過疎中学校なので美術部はとっくの昔に廃部、私は致し方なく唯一の文化部である吹奏楽部に腰を置いているが、体調不良、精神的不調の為七月のコンクールには参加せず。おまけにとうとう自分の体に自傷行為をしたり、バスタオルで首を吊ろうと自殺行為を繰り返しているうちにとうとう母親が『海に車こど突っ込んで一緒にお父さんの所に行こうか。』などと言い出した時には身体中冷や汗で止まらなくなった。そんな、グダグダでダメダメな本当の人間の屑になった私はもうすぐ夏休みを迎えようとしている。鉛筆片手にスケッチブックを広げ色々考えてみる。
うーん。小さい頃は『死にたい』とか考えた事無かったな。昔はもっと気楽で生きやすかったのかな。と、しょうもない記憶をあさっていたらひとつのゲーブルに繋がった。
これは、私とあの人と過ごしたかけがえのない時間の物語である
初めまして、サチと申します。
まったり投稿しています。どうぞよろしくお願いします。