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自分がない  作者: ie
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けお

やった!!これもいう機会があんまりうちとってないがコイツになら言える。それにしても俺って言うのなんか気持ちいいな。うちは何故かニンマリした。

「もうそれにある程度僕を入れといたから使いたい時に系ちゃんがやりたい様にやれば使えるよ」

といつもの感じで言うカル。そう言われてもな。会いたい人なんか今のこのテストの中にいるはずがない。外に出ても同じ事。なんせうちは一人ぼっちなのだ。だがそんな事は言ってられない今はテストなのだ。無ければ無理矢理捻りだすしかない。うちは精神を統一する為に目を瞑ってみる。そして数秒後うちは目を開けた。よし・・・!!決めた。うちはいきなりカルに背を向けて走り出す。いきなり走りだすのってなんか気持ちいい。うちにはそういえば立ち止まっている時間などないのだ。と思った途端に立ち止まるそして後ろをカルの方を振り返る。それを見てカルは真顔からいつもの笑顔でこっちを見る。大丈夫だよね。また湧いてくるよね。そういえばテストだからこいつもライバルだからまた会うはずだ。いや寂しいとかそういう事じゃない。こいつが迷子とかにならないか一人でやっていけるか心配なのだ。親心という奴である。いや何か解らない事があったらこいつに聞かないといけないからだった。でもなんとなくほっといても大丈夫な気がした。それにうちにはこのイタリアのカードを持っているのだ。これがある限りこいつもうちをほっとけないはず。そう言えばこいつこのカードが無いのにどうすんだ?ま。いっか。だってこれはテストなのだ。ライバルは蹴落としても前に進むのだ。なんて本当は何も出来ないのに笑って自身満々なアイツはほっといても生きてけそうだなと思うのだ。一番心配しなければいけないのは心に何も余裕が無いうちなんだ。うちはカルをほっといて背を向けて走り出した。うちにも出来る。一人で何でもやって見せるのだ。関係を駈ける少女系ちゃん発動いや一度言ってみたかった。

「系ちゃん展開!!!!!」

うちは意味の無い言ってみたかった事を言ってみた。するとカードから光が放出された。そしてその光がうちの姿や今まで見えていた背景すら掻き消す。

会いたかった会いたかったイエス君にいと思い歌いをしながら辿り着いたのは―

「ここは?」

白い光が明けると透明の中にびっしり数字がびっしり蠢いていた。

「何・・・?ここ・・・?数字が虫みたい・・・!!」

気持ちワルイ・・・。吐きそう・・・。うちは立っては居られずしゃがみ始めた。どうしよう・・・。気持ち悪いのが治らないよ。うちはしゃがんだ状態から、完全に御尻を付けて座りこんだ。まだ治らない。そうだ・・・。人が居ないんだからもう寝そべってしまえ。

うちは地面に寝そべった。うーん。気持ち悪いのがとれない。そうだ目を閉じよう。うちは完全に目を閉じた。あ。ちょっと楽になってきた。恐る恐るそのまま目を開けてみる事にした。無数の数字がうちを襲って来た。

ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!うちはありったけ叫んで日本のカードをそれに投げつけていた。するとそのカードはその数字の群れに吸い込まれていった。あ・・・。どうしよう。うちのカードがそれがないともう移動出来ない・・・!!何とかしなきゃ・・・!!

「戻れうちのカード・・・!!」

うちは叫んだ。でも手元には戻って来なかった。どうしようこんな事なら投げるんじゃなかった。どうしよう・・・?どうしよう・・・?落ち着け落ち着け、うちはドクドク逸る心臓を落ち着けつかせながらうちは考えるそうだ。うちの日本のカードはないがうちにはイタリアがある。うちはポッケからカードを取り出す。

「お願い。イタリア。うちをあいつらの所に連れてって・・・!!」

うちは両手でそのカードを持ちながら目を開けて何故かカードに頼みこむ。するとそのカードを中心にして景色が広がってその数字の群れからス―ッと波が引いてく様にいつの間にか巨大二足歩行的なロボツ゚ト操縦席コックピットの中にうちは居た。やった。憧れていた。ロボッチョのパイロットだ。前には―エッフェル塔ここフランス?今うちは巨大ロボットでフランスに居るんだ。

「そっちが無限にいるならこっちもそれを全部見てやるだけじゃん。このボウフラ野郎」

と声が聞こえた。ん。この声は台湾の子の声?うちはそっちの聞こえた方を向くとあの鍵かっこを操っていた黒いあの機体の手が白い機体のロボッチョの頭を掴んでいた。凄いみんなロボットの中の会話なのに人間同士の会話みたいに近くに聞こえる。そうかうちらは国自身に乗っているだから外でも中でもあるんだ。

「今あるのを全部見た所で何になる?」

とあの淡々した口調は冷血人間フラの声だったがその声を最後にそのフラが爆発した。その爆風で前方から台の黒い機体が砕けながら、後ろにフっ飛ばされて下に落下した。

「未来は見えないのか」

と爆発した筈のフラの声がした方を見てみると台の黒い機体に掴まれていた所に白い機体が居た。

「過去の機体の下に未来の次元を着て過去自分弾か。阿保か。それくらいよめるんですけど」

と台の声がしたかと思ったら後ろから羽交い締めにされた。

「なあ。今まで何処で油うってたんだ。この無価値」

え?もしかしてうちをカルだと勘違いしてる?おそがい・・・!!殺される・・・!!ん?でも待てよ。この状況人間でいう所すごいくっついてるのではこんなん初めてぐへへへっするとうちらの周りに円で取り囲む様に無数の鍵かっこが現れてポカポカポカポカ殴り始めた。

「痛た!!俺様まで殴られただろうが!!手前今エロイ事考えたろ!?」

とビクっとなりながら驚いてイタリアから手を離す台。え?ばれた?更に続けて台が

「誰かエロイ事考えると発動する様になってんだ」

え!?何それ・・・・!?超恥ずいじゃん。良かった。カルに間違われてと呑気に考えてれたのはエロイ事を考えなくなったのと同時に鍵かっこも消えていたからである。それにしても何で台。フラにフっ飛ばされて砕けたはずなのにこっちに無傷でいるの?それにしても今日の敵は明日の友っていうからコイツらにまた会いたいって思ったのに、なんか物騒な殺されるか殺されないかの物騒な感じのテストになっている。もしかしてテストのお題は最後に生き残った奴が勝ちって奴か。いやでもどこにも題らしきもんが描かれていない。なら何処に題が?そうだ。カルの言ってた事が本当だったら一人ずつ課題があるはずそれとこいつらの行動がなんか関係があるんじゃ?それにうちの課題の犯人は誰だという課題。なんかそれらしい事件も起こってない。あ。今がその事件か・・・!?なら犯人は台かフラか。ん?あれ名古屋城!!!何でここにいきなり名古屋城が!?

「そのカード知ってるか?」

と淡々とした感じでフラの声が聞こえた。ビク!!!もしかしてうちのカードはコイツが持っている。心臓がドクドクし始めた。あれ?いきなり当たりがシーンとし始めた。さっきまで五月蠅かった。台も何も言ってこないで後ろに佇んでる。何この雰囲気・・・?おそがい・・・・!!うちは今までにない寒気を感じた。どうしよう・・?何も言えない。戦ってこいつから取り返すしかない・・・!!落ち着け。そう言えばこれどうやったら動かせるんだ?カル何て言ってたっけ?適当に動くとか滅茶苦茶な事ほざいてなかったっけ・・・?そう言えばうちらは何にも得点が取れてない馬鹿二人組でこっちの二人組はうちより点数を取っている組。勝てるか・・・?何とかするしかない・・・!!生きるか死ぬかだ。それよりも・・・!!こいつらに点数を獲られてうちだけが点数を一点も採ってないのが有り得ない・・・!!お前らはあり得ない・・・!!全員まとめてグッズにしてやる・・・!!広がれ!!うちの創ったグッズ・・・!!うちの乗っている機体イタリア全身が緑色に光るのが感じるのと同時にこのイタリアは全身が緑色の機体だと知る。うちと機体が一体化したからだろう・・・!!グッズナンバー無。

「なあ。その無って気色悪いのなんだ?」

この声は極道の声。この前はひたすらおそがくて堪らなかったけど、今は嬉しくて堪らない。

「何ですか?」

ん?言い直してきた。あ。この前注意された事守ってるんかな。

「えっとね。無ってのはね。うち的にはゼロの前にある番号的な奴かな。それかうちの未来に創る最後の番号的な最終兵器の後にくるグッズ的な奴かな。いや何処に入るか無というか、どれにでも入り混む事が出来るいっちゃん凄い奴」

ニヤニヤぐへへと思わず得意そうに笑った。あ。この感じ大好きなアニメを観ているウキウキ感に似てる。なんか楽し―関心無い顔で一瞬うちを見たかと思うとあれうちはいつの間に極道の事が見えてたのだろう。まるで無意識のうちにいるというか一体化したというかこれが関係性を紡ぐという奴かもといグッズ創るという奴か。

「で結局どれですか。やっぱり何でもいいです。でどうします?」

どうするも何もあれを取り返すに決まってる。

「うちは100点採りたい!!」

ザシュ!!

と同時に緑色の機体があらとあらゆる方向に超高速に動くのが解るまるで緑の光の線が走ったようだった。いつの間にかうちは止まっていた。あれこのカードうちのだ。やった取返した!!あれ・・・?前にフラがいるが一瞬顔色が絶望の色が浮かんだ様な気がしたがそれは気の所為か。すぐ冷たい顔に戻って―あれいつもよりなんか―

「ねえ・・・?これはうち勝てたの・・・?」

と恐る恐る極道に聞くと

「特に影響のありそうな次元の特異点の100点はフっ飛ばしといてやりましたがそれで100点ぐらい採れるだろうがあいつ無限にいるんであいつには負けといてください。今回負けとくのが後あとのテストの本質には勝てるだろうよ」

と言って極道は消えた。うちの事を馬鹿正直に守って100点の次元をありとあらゆる方向に一人の人間がどう分かれてどう行ったかはどうかは解らないが花火みたいなビームを発した事は背後に台の代わりに居た。

『100系花火ビーム』

と書かれた矢印が浮いていたからである。何これ今の必殺技の名前ダサいけどなんかうちらしい。うちはそれを無気力で見つめたと同時にイタリアの機体事背後の地の果てまで吹っ飛ばされたのは誰に言われなくても解ったがそんな事を考える間もなく意識を失っていた。

× × ×

『広がれあたし!!』

と大音量のマイクの声で目を覚ます。うち。ここは?と顔をあげると大音量で流れる曲が聞こえてきたので顔を上げて前を見るとステージの上で綺麗な声で歌うアイドル『テストの中の歌姫』が居た。うちはその中の大勢の観客の中の一人として立っていた。やった!!!!!!!!!!やったよ。これはずっとうちが憧れていた。ライブだ。テレビの中だけで観た事がなかった、うちが大好きなテストの中の歌姫だった。超可愛い。超大好き。超歌可愛いーーーーー!!!!!!!!!!やった。やった。何これ?と観客の皆と一緒にぴょんぴょん飛び跳ねていた。

『みんな!!テスト頑張ってる?勿論あたしが一番』

とウインクして歌っている『テストの歌姫』。それにうちら観客は掛け声で棒を振りながら掛け声で返す。あれうちいつの間にか光る棒を持って振っていた。あ。これ憧れてたんだ。綺麗だけど後後使わないしすぐ光はなくなるだろうと聞かされていた光る屋台の腕輪そういう噂があるからこういう所いっても絶対買わないだろうと思ってた。憧れの光る棒。それをうちが持って立っている・・・!!やった・・・うち・・・!!持ってるよ。

「君。どうしたの?」

のうちと同じくらいの女の子の声に目が覚める。あれ?うちあの大音量の中で何故か寝てたの?

「皆もうあっち言ってるよ」

とうちに言う女の子の声どっかで聞いた事あるなあ。それより皆何処に行ったんだ?

「君もここにいるって事はテストを受けに来たんだよね?」

と誰でも皆その顔を向けられると虜になるである様な顔で笑った。ドキ・・・!!うちは心臓がどきどきなると同時に・・・!!あ・・・!!その顔・・・!!この外国人の女の子は・・・!!

「テストの中の歌姫・・・・!!!」

うちは驚いて思わず叫んでいた。

「うん。私も今回のテストを受けにきたの。それでテストの点数の中の得点にもなる歌を歌ってたって訳」

とうちがずっと憧れていた方が目の前にいる。

「あのう。皆。何処に行ったんですか。うちもテストに受けに来て最後のチャンスなのに今どうすればどう動けばいいのか解らないんです」

とうちは緊張と興奮を抑える為に今気になっている不安な事を歌姫に聞いた。

「最後のチャンス?今皆、自分で言うのもなんだけどあたしのグッズとか買いに行ってくれてるのかな」

と天使が居たら絶対こんなんじゃないかっていう程の笑顔をうちに向ける。もはやこれは神だ。本当に神々しいよお。実はよく皆が神曲とか神ってつけるのあんまり好きではなかったが使っている人の気持ちが今解った。

「え!!?グッズ!!!!?うちも欲しい!!!!!!!どうしよう・・・!!もう皆いないって事はもう皆全員そっち行ってるって事で・・・。どうしよう・・・。もう売り切れてないかも・・・」

うちは顔面が蒼白になるのが自分でも解った。が。今重大な事に気がついた。今目の前に本人がいるのにそのグッズどこでは無い事に。そういえばグッズを自ら創った時に手にいれた能力。うちはスカートのポッケからペンとサイン色紙を取り出す。

「あの・・・。サインってして貰えませんか・・?」

うちは思わず緊張で小声になりながら断られたらやだなっと思いながらドキドキしながらサイン色紙を歌姫の前に恐る恐る差し出す。

「いいよ。私で良ければ」

と言ってニッコリと笑ってすんなり色紙を受け取ってサラサラと素早く書いてうちに渡してくれる。うちはそれを見て今までにないような幸せな感覚が押し寄せてきた。やった。これが本当に現実なのか実感が湧かなかった。ずっと憧れていた。ずっと欲しくて欲しくて堪らなかった。テレビの世界の住人で人気アイドルなのでうちが死ぬまでサインは無理な事は解っていたがどうしても欲しかったサインが今もうここにある・・・!!

「あなたの名前は?一緒にグッズ売っている所行こっか?」

とうちに手を差し出しながら微笑む歌姫。

「互系です・・・」

と緊張で小声になって顔が思わず赤くなるのを感じながら手を下を向きながら自分よりちょっとだけ手を差し出す。それを優しく手を繋ぐと

「行こ!!」

と爽やか明るく言ったかと思うと元気よくうちと手を繋ぎながら走り出す。今までこんな普通の子とでもないのにアイドルの子とこう手を繋いで走っているという様な事は想像も出来なかった。するといつの間にかそのグッズ会場に着いていた。極道の光線ビームには劣るが歌姫も中々やるな。ん。あれ?なんか忘れているような・・・なんかその不安で心臓がドキドキしだして油汗が出だした。

「系ちゃん。ほらどれ買うの?」

歌姫の天使の一声で我に返った。歌姫のブロマイド、クリアファイル、下敷き。やった!!普通のグッズだ。あれ?うち何で普通何て思ったんだっけ?

「これってもう売れきれっちゃった奴あるのかな・・・?」

心配して思わず敬語を使う事を忘れるうち。

「ううん。全種類あるよ。ここではフランスの無限の技術が使われているからどの種類も無限に売り切れる事なんてないんだよ」

とニッコリうちを安心させるかの様に慈愛の満ちた表情で笑う歌姫。うちは思わずその表情に赤くなって下を向いてしまう。好きだ。大好きだ。結婚したい。お嫁にしたいよお。うちにはそんな度胸はないけれども。グッズはなくならないと聞いたがいつもの癖で迷ってトロトロ選んでいていいのを買い逃す事を何回かやってしまっているので、今度から何があっても欲しいのは手にもう持つかそれが出来ないものは買うしかないと決めていたので急いで欲しいのは取る事にした。やっぱりクリアファイルは逃せないかな。シャープペンやボールペンもあるなあ。そのボールペンやシャープペンの上のノックする所には歌姫の落書きから生まれた緑色のカエル希望君のマスコットがのっていた。それも捨てがたいなあ。後でっかい希望君のでっかい定番のぬいぐるみうーん。憧れるんだけど、値段がうちにとってちょっと高いんだよね。だからシャープペンかボールペンかになるんだけど、シャープペンは芯が替えられて何度でも使えるけどこのボールペンはインクがなくなっちゃたらおしまいかあ。でもショープペンとかは履歴書とかには使えないしなあ。あ。もう最後のテストなんだから書く必要ないのか。ならシャープペンにしよう。よし!!これで希望君のグッズはこれ一つに絞れたぞ。後。この歌姫のグッズは同じ写真の奴がクリアファイルや下敷きやシャープペンやボールペンになっているのかやっぱり大きさ的に考えるとやっぱクリアファイルかなとそれ一個に絞れるなと思ったがん?このクリアファイルの写真下の方がかけちゃってるなあ。一方この下敷きは全身がのっているけどその分写真が小さくなっているなあ。うーむ。やっぱ全身の下敷きかなあ。でもやっぱ大きくみれた方が―どうしよう。決められない・・・。

「迷ってるの?その手に持ってるもの全部かしてくれる?」

と歌姫の声に我にかえる。やば・・・!!いつもの癖で迷ってもう長時間経ってしまった・・・!恥ずかしい・・・!!変な所見られた。女神さまのゆう事は逆らえるはずがなく顔を真っ赤にして手に持ってた奴全部女神に渡す。

「これあたし全部払うよ。一生懸命選んでくれてたのがなんか嬉しかったから」

とうちに片目を閉じてウインクしながら言ってくれたのが他の人がやったらキモイけど女神様は特別だった。女神様に見惚れてお礼を言いたかったが声が出なかった。女神様がレジグッズを持っていく。悪いなあ。初対面なのにお金払わすのは、それにしても女神様が触ったグッズ一生大切にしよう。あ。性格にはその透明なビニールに触っている訳だからそのビニールも未開封のままとっとこおう。

「気色悪い」

ビック!!いきなりの声に驚いて今の考えている事ばれたそれともやっぱうち異様な感じだった・・?と泣きそうになりながらそっちを振り向くと

「何自分のグッズ買ってる?」

と冷たい声でいうのはあれこの声とこの顔、全く同じ奴を知っている。うちはソイツをレジの近くまで来てレジのすぐ前に立ってる女神の横に並んでそのレジの店員をじっと見始めた。色素の薄い外人さんで冷たい整い過ぎた人外の容姿とうちと同じくらいの年齢どっかでみたことがある・・?

「あたしのグッズ売っている人の方がそう思うけど。そのデリカシーのない所が成績二番どまりだと思うんだけどフランス王」

と相変らず天使の微笑でそれに動じないというかこの二人何か仲良さそうだな。当たり前だけどうちにだけ天使の笑みをくれてたんじゃないんだとどんより空気に浸り始めるうち。

「好きで売ってんじゃない。これも点数の為だ。テスト参加者の思考全部系を発して調べたら貴様のが一番好まれている事が解ったからな。それにわざと戦略で二番どまりにしている。デリカシーの無いのはボウフラ王その変な呼び名で呼ぶ方だと思うが歌姫」

と皮肉気な笑みを浮かべる。ボウフラ王。ん。うちの知ってるのはこんな笑うキャラじゃなかったなような・・・?それにしてもうちはショックで泣きそうだった。

「あの・・・女神・・・。その人と付き合ってんの?」

うちは思わずタメ口になってたが我慢出来なかった。

「ん?まさあかあ。そんなの絶対あり得ないよ」

とニッコリ天使の笑みをうちに向けてくれる女神。良かった・・・。本当に良かった。

「人に女神とか呼ばせて返事している女。私の方が有り得ないよ」

と爽やか笑みをうちに向けるボウフラ王。どっかの芸能人よりよっぽど完成された容姿で笑顔を向けられると言っている内容がどうであろうとうちは顔をもじもじしながら顔を赤くしながら顔を下に向けた。

「王が変な事言うから系ちゃん熱でてきちゃったんじゃない。可哀想に」

とうちを心配そうに覗きこんでくる女神様。

「貴様が更に略して言うのと貴様の横にいるからだ。気の毒に」

と本当に気の毒そうな顔を向ける王。さっきは不安に思ったがこの二人なんか凄くお似合いだというかなんかイライラするな付き合っちゃえばいいのにと思っていると

「姫・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!」

と緊迫した叫び声を上げながら人が入って来た。その人は顔面を蒼白にしながら走ってきた。女神を見て

「助けてください!!!」

と叫んだ。

「どうしたの?」

と女神はその人に聞くと

「ああっちで・・・・・!!」

と顔面蒼白で何も言えないみたいだった。

「私をそこに連れてって!」

と毅然とした態度でその人に言うと女神は笑顔で

「後はあたしが一人で何とかするから後は王に色々テストの中案内して貰って楽しんでね」

と言って走り去って行った。

「何故一人と限定して行くんだ。愚かな女だ」

と言うと王は真顔でうちに袋を入れて差し出す。それを受け取りながら

「あの・・・なんか双子の兄弟とかいます」

とずっと気になっているなんかの違和感を取り除きたくと思い切って聞く。

「いるが。無限に。無限子兄弟の長男だ。私は」

と教えてくれる。この人と居たら違和感の正体が解る・・・?でもそれよりも―

「うちも!!!そこに連れてって!!!!!!!」

とうちは王の顔を見て言ったら目があった瞬感王の目が銀色に光って―ヴェネチアの風景が広がった。

「え?イタリア?」

とうちが思わず言うと

「次元の影響力が多い奴の風景になるからな」

と王が言うと

そこには―血の海が広がっていた。

「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」

とうちは叫んで王の左腕の方に思わずしがみ付いてブルブル震えた。王も驚愕で固まっていた。沢山の人がおそらく死んで転がっている。その中央に居たのが―女神が血塗れの寝そべってた人を助け起こしていたがその人も全く動いて無いその人もおそらく―

「死んでいる・・・。一人を残して」

とその光景から目が離せずそう呟きを漏らした。

『問題一人だけ残していい』

と無機質な声が空間全体に広がった。

「問題が一人を残して全部死ぬって事・・・・?」

うちはおそるおそる声を絞り出した。

「もしくは全員死ねって事だ」

と王の目が銀色に光るとうちも王も消えていた。あれ・・?うち透明人間になった・・・?あれでも女神様は真ん中に死んだ人を抱えたまま動かない。

『問題クリア』

と無機質な声が響いた。え?うち死んじゃったの・・・?死ぬってこんな簡単な事だったんだ。空間の中央にいる姫の方を見る。抱き抱えたままずっとその人の事を見たままだった。もしかして気を目を開けたまま気を失ってるの・・・?どうしよう・・・?いやそれとも実は姫も死んでるんじゃ・・・!!何でこんな事になったんだろう・・・?もしかして友達になれると思ったのに―姫に会えてやっと手に届かないものがやっと手に届いたと思ったのに・・・!!それをこんな感じで失ってしまってしまうなんて・・・!!涙があるかどうかは解らないが涙が流れた。

「まだ。始まってないのにどうやって失うんだ・・・!!全てこれからだろうが!!」

誰かに言われた気がした。うちはキョロキョロ実体の無い姿でその声の主を探す。居ない・・・?

「こっちだ!!」

とそっちを見ると

「王・・・?」

と力無く呟くこの人は生きてたんだ。いいな・・・。うちも生きたい・・・。やりたい事まだいっぱいあったのに・・・!!この人だけ狡い・・・!!狡いよ・・・!!

「系ちゃん!!全部やるんだ!!」

ん?

「え?王様ってこんな系ちゃんとかって言ってくるようなキャラだっけ・・か?」

とうちは後さずりし始めた。と何かにぶつかる。後ろを振り向くと姫だった。あれ?いつの間にこんなに近ずいた?それにうち実体がある・・・!!だがそんな事気にしてなんか居られない。さっきやれなかった事を今やれる。チャンスが来たんだ・・・!!今それをやれずにいつやるって言うのだ。

「姫・・・!!」

うちは姫の肩を両手で持って座って力ずよく呼びかける。

「え・・・?あたし・・・?」

力なく呟く。さっきまで目に光が宿ってない気がしたが今はあの意思の強そうな瞳になっている。

「ここから二人で逃げよう・・!!」

とうちはずっと言いたかった事を言う。

「系ちゃん。有難う。でもあたしみんなを置いて逃げるのは出来ない」

芯の強そうな瞳で言う。やっぱりそういう所はうちの憧れの人だ。でもみんなってもう死んでるじゃ・・・。うちはその顔を見きれず、下を向き始める。

「二人か。今の段階では一人も逃げるのも難しいが」

とうちに存在を忘れている事に拗ねたのか弱気な事をいう王。

「王!!アンタ居たんか!!弱気な事言うな王の癖に!!乙女二人が困ってるのに王子ならみんなまとめて助けださんかい!!!」

とうちは王に向かって怒鳴る。ああ。思い出せないがうちの知っている奴とは違ってなんか感情があってそれに比べてこいつなら喋れるはずだと何処かで感じ調子こいて喋り始めた。こんな状況だから罪悪感とかもう考えているのがどうでもいいくらいだった。

「王って言うのはそっちが勝手に呼びたいなら呼べばいいと思っていたが今は役不足だ」

とちょっとげんなりした感じで言う。

「うちの知っているであろう奴は今のうちのほざいた事なぞスルーだぞ!!あんまり最近会ったばかりでしかもあんまり喋った事ないから解らんが・・・!!王なら解るでしょ!!何となく」

とうちは王に向かって怒鳴る。

「会って間も無くても誰でなくとも解るのか。一体誰の事言ってる?」

と色白の顔が余計に今は顔色が青くなって白い様にみえる。普段のうちなら男の癖にとか言いそうだが

「アンタもうちが守ってそれより何で系ちゃんって言ったの?」

と自分でも照れくさい事を言ったのでずっと気になった事を聞いて誤魔化した。

「言ってないが」

と不可解な事を言い始める。え??やっぱりこの人ヤバイ人いや違ううちはあの声の主を知っている・・・!?その人がうちらがここから出る事を繋がっている気がする。ん・・・?そういやうちは大事な事を忘れていた。

「もう終ったんだよ・・・!!テストに生き残ったんだよ・・・!!うちら生きてていいんだ・・・!!だってクリアってさっきの音声で言ってたもん。だから帰ろう」

とうちが早口で思わず嬉しそうに言うと

「系ちゃん。御免。私みんなを残して先には行けない」

と芯の強い瞳で言った。

「何・・・言ってるの・・・?歌・・・姫・・・もう他のみんな死んでるんだ・・・よ・・・?」

その言葉の重みで潰されそうになりながらもしどろもどろになりながらも言った。

「このテストの後のテストのみんなも殺されたくないの。だからこんなテストはあたしで終わらせる」

とちょっと切なさそうに笑う姫。

「そっかあ。解ったよ。姫。とにかくこのテストは終わったからもうテストもこのテストでは誰も殺さないよ。だからそれはここを出てからでも遅くないよ。とにかくここからでよう。ついでに出てからメールアドレスとか教えてくれたらうちもそのテスト殺人を失くす方法を提案できると思うから」

とうちはとにかくここから出たかったので早口で捲し立てた。それに不謹慎だけどうちやっと念願のテストに合格したんだ・・・。

「系ちゃん。まだこのテストはまだ終わらせてくれない」

と真っ直ぐな瞳でうちを姫は見た。

「え・・・?終わったじゃん。くどいようだけどクリアって・・・!!」

うちはそう言いながらゾクっとした嫌な汗が流れた。何故かと考えなくとも馬鹿のうちでも解った。何より姫が言う事なのだ。間違える事なんて100%無い・・・!!

「私達今三人で一人なの」

と姫がうちがパニックにならない様にか落ち着かせる様に微笑んで言う。

「うん。有難う姫。そういう事言って貰った事無いから言って貰えて人生で今一番嬉しいけど姫がテストがまだ終わらないって言うのが気になって、今はその理由の方を教えて欲しいというか」

とうちは逸る心臓をなるべく落ち着かせるに務めるが嫌な予感がして心臓のドキドキは収まる事はなかった。

「そうじゃないの。例えとかじゃなくて現実なの。今は王君が自分の正体の無限にあるという自分の存在を応用して命または意識を無限に分割できるというか、あたしらを三つで一つにしているからテストが一つと認識したからクリアになった。でも何で次のテストが始まらないと思う?」

え?解らない・・・。あ・・?

「本当は一人じゃないから?」

とうちは思いついた事を言って気を落ち着かせる。

「うん。現実は三人で一人分にも成れてないからテストが一人として認識してないから次に進まないの」

じゃあ。どうしたらいいんだ・・・?

「だから最後に一人を残して死ぬとかいうテスト何ての殺して次の次世代の子達に生きてもらいたいの」

殺すって姫には似合わないけど物騒なテストの事だし寧ろなんかかっこいい。

「うん・・・!!うち生きたい・・・!!」

やった・・・!!ちゃんと姫はここを出る事を考えてくれてたんだ・・・!!

「王君が思考をすべて支配してテスト自身を乗っ取った事でテストが一人になった、そして二人目があたし、そして系ちゃんが3人目それで一人もとい一人にも満たない存在」

と姫が続けて言った事に寒気を覚える。え・・・?それってもしかして―

「うちらに死ねって言ってるの・・・?」

うちは血の気が引いた顔で姫を見る。そして堪えきれなくて思わず姫に怒鳴る。

「酷い・・・!!信じてたのに姫はそんな事を言う奴じゃないって・・・!!うちは姫と違って死んでなんか居られないんだ・・・!!やりたい事があるんだ・・・!!ずっと何があろうと何年経ってもずっと生き続けていたいんだ・・・!!」

と言いながら涙が勝手に溢れてきた。

「系ちゃんは生きたいんでしょ。系ちゃんだけは守るよ。言ったでしょ。さっきこの先の未来の子も守るって」

と微笑む姫。うちはそれに泣き止む。

「恐ろしくて支離滅裂な女だ。私も普通に生きたいわ」

と皮肉気にちょっと苦し気に笑う王ちゃん。かなり青い顔をしている。それにちょっと嬉し気に悲し気に笑うと同時に白い空間がピシピシとヒビが入ると同時にこの空間全体に成った白い機体が現れる。その機体にドンドンヒビが入っていくと同時に、王ちゃんの右腕から血が流れ始めたかと思うと頭とか所々どんどん血が―そしてふらっとなって下に通れる。

「王ちゃん・・・!!」

うちは近寄ってって何とか膝枕をして王君の頭を抱える。

「王君・・・!!しっかりして・・・!!うちの知ってる気がする同じの顔の奴はこんな事があっても冷たい顔してスルーして生き残るタイプだよ・・・!!二位のまま負けたままでいいの・・・?それより姫があんまりに可愛いからってまだ何にも姫がやってないのに」

と大きな声で呼びかける。

「皮肉だな。最後にそれをネタに一位になってやるつもりだったのにそれが余計自らを死に追いやるとは」

と自嘲気味に苦しそうに笑う王ちゃん。うちはそれを見て慌てて姫に向かって言う。

「姫・・・!!王ちゃんが・・・!!姫がまだ何にもやってない内にこんなんになってるよ・・・!!どうしよう・・・!?」

すると姫は静かにそれを見つめて

「私が生きたいという強い意志があるから三人分に満たない命にした所で私の命の次元がそれに勝っちゃってるからもう無理みたいだね」

と強い意志を宿した瞳で言う。

「姫・・・。でもこんなの姫らしくないというか・・・姫には―」

誰の味方でもあって欲しいんだ。うちの味方でもあってくれるのと同時に。

「系ちゃん。私はみんな守りたい。だから今やれる事を全力でやりたい」

と真っすぐな強い意志の瞳で待っすぐにうちを見る姫。それを見て解った。姫は本当はみんな守りたいそうか今やれる事はそれしかないという事か―姫は無責任な事を言っているかも知れないないが優しい姫がそれを悲しくない訳ないんだ。うちは涙が次々溢れてきた。

「系ちゃん。最後にあたしの歌聞いてくれる?」

うちはそれに目に涙を溜めながらうん。そんなの聞きたいに決まっていると言おうとしたが姫が泣けないにうちだけが泣くなんて狡すぎる。うちは腕で思いっ切り涙を拭きとり声を出して悲しい気持ちを悟られない様に力強く頷いた。それに姫は微笑んで

「広がれあたしの夢の形(陣形)」

情が無くなっていく無機質なあたし

薄れていく意識の中でただ夢を追い求める

と姫が歌いだした。それに合わせて白い機体が余計壊れ始める。

「ここにはもうなんの価値も無い。君はここのじゃ無い。ここで死んでやる義理は無い。今がその行くチャンスだ。歌が終わる前に行け・・・」

と王君が消え入りそうな声で言う。

「王君・・・。でもうち帰り方が解らないよ・・。どうすればいいのか解らないよ・・・」

と刻々と迫る時の流れに押し潰されそうになりうちはもう姫の最後の歌かも知れないのにその歌さえ遠く感じられた。

「声を聴いたんだろ・・・?今になって思うんだがそれは私の無限の思考を支配した時によって得られる事を知ってた奴が私を使って連絡手段として君に伝言をよこして来たんだ。つまり逆にそいつとの関係性を使って外に出れるはずだ・・・」

え・・・?うちには関係性と言える様な奴何かいるはずが無いというかいない。

「頑張れよ。うち」

うちはそう呟くと全思考を研ぎ澄ます。普段のうちには無理だが、今は姫、王君と三人で一緒なんだ。だからうちにもその思考が解るはず。

「探偵系ちゃん証明」

とうちが呟くとうちの背中から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がるのが頭の中と繋がってるのでそれがうちが直接見なくてもうちにも把握が出来る。すると一瞬光がうちを覆ったかと思うと。白いドレスに成った。

「探偵系ちゃん。衣装モードフランス」

とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。

「伸びよ関係!!!!!」

うちは大声で顔も解らない奴に呼び掛ける。

ダン!!!!!!!!!!!!!!!!

と一瞬の間でフランスの系を使用しているので顔の解らない奴が何か打ち込んできたのが解る。長い巨大な棒がこの空間(フランス機)に貫通している。広さはジェットコースタ―並の広さで長さ奥は空けて見えないので無限の長さがあるだろう。

「何だ。自分がお姫様じゃないか。守ってくれる奴がちゃんといるじゃないか」

と苦し気に皮肉気に微笑む王君。それにうちは照れて顔を赤くしながら

「うるさいよ!顔が解らないような奴きっと変質者だよ!!解ってて言ってんだろ!」

それに目を瞑りながら王君は微笑むと

「王君はいいよね!!兄弟無限に居て!!!!絶対寂しくないじゃん!!」

とうちはぶっきらぼうに照れ隠しで言った。

「お互いにあんまり感傷しあわないし関心なかったから本当にお互い興味なかったというか、仲はいいかと聞かれた事務的な事しか喋らなかったから仲は悪い方に近いか・・?あ。でも無限だから無限にいるから把握できている末っ子は出来の悪い奴だって兄弟みんなで言ってな」

と言ってくる王君。ぴききいいいいいいいいいいいいい!!!!白い空間フランスが更に揺れながら下の地面も崩れ始めた。ヤバイ・・・!!忘れてたがここは時間制限付きだった。だがこの棒に登って歩いて真っ直ぐ行けばすぐつけるのか・・・・?いやそんな事やってたら浦島太郎みたいにおばあちゃんになってまう。この棒が現れたみたいに一瞬で向こうに行きたい。もうここは時間がないのだ。うちの羽がピンク色の光を発したらピンク色の機体『日本』が現れた。何故日本がピンク色なのかそれはうちがピンク色が大好きだから日本も今まではっきりしない透明な色からピンク色に染まったんだ。それに乗り込もうと思ったがちょっと躊躇して振り返る。すると地面に寝そべったままの王君が居た。

「じゃあな。探偵のお姫さん」

と躊躇を断ち切るように言ってきたのでうちはそれに涙が溢れてきて

「やだよ・・・!!折角歌姫に会えたのに・・・!!それに王君にだって・・・!!寂しいよ・・・!!」

もう一生会えないなんて・・・!!

「もう戻るな。このどうしても死に関連させたがる価値外の所にいる方が寂しいぞ。あの女に関して歌があるし、やるよ私の二番を」

を言うのでそれにうちは

「やだ。一番がいい!!!!!!だが二番でも凄いから一応貰っといてやる」

とうちが言うとそれに笑って目を瞑ってもう喋らなくなった王君。それにまた涙が出そうになるが姫を見る。相変らず歌を歌っているがこっちに気ずいて微笑んでくるがそれにもう涙が限界だったがそうだ。ここで死んだら姫のみんながみんなじゃなくなってしまう。うちは姫の守りたい未来に行くんだ。そして生きてそこで幸せになって姫の夢を叶えて見せる・・・!!うちは立ち止まっていたら生きたくなくなるので急いで日本の機体に乗り込む。姫の歌が聴こえる。うちは涙が止まらなかった。うちは棒を掴むと思いっきりそれを後ろに引きながら

「引き寄せろ!!うちの系!!!綱引き系!!!!!」

日本から透明な神経系の様な羽が現れる。すると顔の知らない奴の次元が前(うちらのいるフランスの次元もといこっちの次元)に引っ張られて一瞬の間にもう顔の知らない奴の次元にうちが居た。ここどこ・・?いや何処とかでは無い。もううちは解らなかったら行きたい場所に行くのだ。うちは走った。そうだ。とらのあなに行こう。うちはマンガとかアニメとか同人誌とかうちの大好きが詰まっている所に行こう!!!!!いやとらのあなは日本にあるのだからもうそこに居るんじゃと思うかもしれないが、そこの何か解らない次元をうちの大好きな次元で染めるのだ。これこそ。日本であってそうでは無い次元―!!うちはそこに飛び込む。うちはそこの自動扉に入る。うちはエレベーターを使わず階段を駆け上がる。何故エレベーターを使わないかというと階段の通路の横に貼ってある商品を買ったらこれが貰えるとか特典のポスターを見たいが為だった。だがうちは急いでいるので流しで急いで横を見ながら駆け抜けた。女性向けの同人誌の階に来た。それに急いで駆け込んだ。するとそこには―

「カル―!!!!!!!!」

うちは何か同人誌を手に持っていた。カルの腹に飛びついた。そしてわんわん泣き始めた。

「系ちゃん」

と頭に手を乗せてくるので何か落ち着いてきたのでもう一方の左手で持っていた同人誌をチラと横目で抱き着きながらみた。ボーイズラブの同人誌の本だった。ぱっとカルから離れた。はまっちゃった・・・・。うちはすっかり青い顔をして下を向いた。すっかりもう泣く気も起らなかった。それを見てカルは微笑んできたのでその同人誌を奪いとってそれでブッ叩いた。

「キショイ!!他の男の人は別にそれはまっても素敵な事だけどカルだけキモイからダメ・・!!」

うちはそう言っておののく。それに慌ててカルが慌てて

「違うよ・・・!!ここに居れば光世ちゃん来るかなと思って。ほらこの前くれた本の絵と同じだから」

とカルが見せてきたのを見ると確かにうちの好きな作家の明菜の同人誌だった。あ。これうちが持ってない奴のおそ松さんの同人誌の新刊だ・・・!!やった・・・!!また出たんだ・・・!!買わなきゃ・・・!!うちはそれを見て思わず顔がニンマリニヤニヤなったのが解った。

「心配したよ。僕の系から伝わってきたんだけどどっかの次元に飛ばされたみたいだったからもしかしてそこで身動き取れなくなっちゃってるんじゃないかってずっと探してたんだよ。やっぱ。ここにいて正解だったよ」

と笑うので探してくれてたんだ。誰かに探してたと言われたのは初めてだったので思わず顔が綻ぶがそこで我に返る。うちが死にそうになってたのにこいつ探してただけか。当たり前かなんかコイツとずっといる様な感覚だったけど最近あったばかりだったしあったばかりだし赤の他人と一緒か。はっさっき赤の他人にくっ付いてしまったと顔が赤くなるのが解るがそれは一瞬の事でげんなりして、ラノベの上条とーまみたいにヒロインがピンチの時に何故かそこに居て助けてくれる王子様うちには無理かあー。無理に決まっている友達すら知り合いすらいないようなもんだ。はっ!!姫の歌が頭の中で蘇った。うちは歌姫の夢を叶えるんだ!!!こいつも誰もかも嫌われていようが人類皆守るんだ。

「行くぞ!!ナヨ系男子!アンタもうちが守ってやんよ!!行くぞ!!」

とうちは同人誌をポッケにしまい、ここではお金の払うのとかは省略されるらしい。これぞ。映像化の世界。決して万引きとかでは無いのは置いといて左手でカルの左手首を掴んで前に右手の指で前を刺しながら前に進む。

「進んでない」

とカルが何か言っている気がするがうちには全く関係ない事だった。うちは更に前に進む。

「行くぞ!!」

とそれにまたカルが

「系ちゃん。進んでないよ。さっきから。力弱。可愛い」

と真顔で言うのが解るが前を向いているのに何で解るのかそれはさっきので何となく解った。自分が系を飛ばしているからそれが頭に直接入って来るんだ。

「ちょっと!!!カルが意地悪で力入れてるから全然前に進まないじゃん!!!もっとシャンとして!!」

とうちがカルの方を見て怒鳴ると

「御免。了解。でも何処に行くの?」

とカルが聞いてくるので言おうとすると

「台ちゃんとフラちゃんの居るとこ」

と先に言われたのでうちは憤慨した。ポカポカポカポカポカポカポカポカポカポカと殴る。

「何故言い当てる」

とカルにムキー!!とした感じで言う。

「系ちゃんならそれしかないなと思って。好きだね。二人の事」

と言ってくるので

「アンタって相変らず馬鹿あ?会って間も無いしかも性格が破綻した奴ら誰が好きかあ!!何度も言わせんな!!アイツらに会って平和的な終わり方で勝ってテストを終わらせるだけだ!!」

と事実を言うと

「この前の二人と居た所後で系が僕の方に来たから見たんだけどあの二人って無意識に系」

となんか言おうとしていたが

「ああああああああ!!」

とうちは驚いた感じで言った。

「どうしたの?」

とカルが聞いてくるので

「ダメだよ!!!何かそれらしい事言ってカッコ付けて主導権を握ろうとするのは!!黙ってうちについて来い!」

うちは亭主関白ぽいのは大嫌いだがカルは別腹である。

「了解。系ちゃん。カッコイ!」

と言ってくるので

「で。アイツらどうしよう。早く言ったら?でも無理がカルも馬鹿だし、あの二人とも仲良くなさそうだし。アンタも関係性とのつながりなさそうだし、でも何とかして嫌われ者のカルでも関係を強化出来る方法」

とうちはカルに話しかけて上げると

「僕らテストを受ける為みんな集まっているけどそれはテストという共通の目的があるからだ。そして系ちゃんと僕はマンガとかで同人誌の繋がりかあるじゃん。だから僕でもなんか関連性、共通点をを発すればみんな関係性がつくれるとかっていうのはどうかな?」

よく聞く共通点という奴ですな。

「系ちゃん集めるの好きだよね。グッズとか漫画や同人誌とか」

カルが何故が関係ない事を言いだした。コイツ絶対テスト一週間前もしくは前日とかに勉強しようと思っても漫画読んじゃうタイプだな。それかまだテスト始まっているのにそのシャープペンの可愛いイラストをボーと見ちゃうタイプだな。

「カルが劣等生なのはもう解ってるからいちいちそれを堂々と言おうとせんでもいいよ。うちを見習ってもっとテストに集中せな」

と諭す様に言うとそれに何故か

「うん。頑張るよ」

とにっこり笑って、てこいつ大体笑ってるか。それに更に続けてきて、

「僕も色々集めるのが好きなんだ」

そうか。それがうちとカルの関係性。

「カルはそれでうちと一緒にいるの?」

とうちは聞くと

「違うよ」

といつもの様に微笑んで言う。

「なら何でうちと一緒にいるの?理由を述べよ」

とうちが聞くと

「理由いるかな?系ちゃんの事が好きだから」

と真顔で答えたのでバシバシバシと顔を赤くして叩くと

「このデリカシーの無いおお阿保!!!この今流行りのゲス不倫野郎!!!とっととその理由なくとも一緒にいる的な感じにするにはどうすれば教えろ!!」

と言うとやっとテスト勉強らしい事を言い始めた。

「系ちゃん。系の範囲を広げて系を発動させる魔法でいう所の魔法陣みたいな。系陣を組むんだ。系は無意識に発しているんだけどでも自分がどれだけやれるのか把握してないとぱっと使いたい時にすぐ出て来ない。だから集中してなくても無意識のうちにぱっと出せる様に系陣にしとけば、自分の使いたい時にすぐ出せるよ」

と楽しそうにいつもの様に言ってくるので

「やっぱり。うちの言った事ちゃんと理解してない!!系ちゃん。怒ったよ!!ぷせえとなっちゃったよ!!うちはテストに集中しろって言ってる!!ん?集中しないでも出来る・・・?やた!!テスト勉強を始めようとしても三秒で飽きてテレビ見ちゃたりその日あった嫌な事や過去にあっただいぶ前の事について考えてしまってテスト勉強が1ページも前に進まないうちにとって夢の様な話だ!!ずっとこういうドラえもんみたいな感じのが欲しかったんだ・・・!!そそれがうちのものになる時がキターーー!!!!!!!!!

「やろ!!サボっても頭がよくなる奴!!」

とうちは興奮の抑えられない感じで言った。解った。アイツらの同じ次元に行くには頭をアイツらと同じくらいにするという奴ですな。

「で?どうするの?」

とうちがワクワクして聞くと

「集めよう方向を」

ニコといつもの様に笑うカル。

「へ?」

何言ってのいつもの事だけど。

「押すのが駄目だったら引いてみろってね」

とそのカルの言葉にうちは何か思い当たるフシがあった。さっきは引いたから今度は―

「探偵系ちゃん証明」

とうちが呟くとうちの背から透明な見えないはずの神経系の様な羽が無限に広がる。すると光がうちを覆ったかと思うと緑のドレスに成った。

「探偵系ちゃん。衣装モードイタリア」

とうちが厳かにそう宣言すると目を瞑り始める。そして目をカッと開けて

「押せ!!!!!!!!うちの系スイッチ!!!!!!」

と叫ぶ様に言うと今度は生身のうちで今の空間を押して行くと今の空間がその新しい次元になっていた。

× × ×

無表情に地面に落ちたそれを見て興味なさそうにそれを見て立ち止まって

「漫画雑誌?系典?」

台湾の子その表紙を見て驚愕の表情を浮かべた。キタ・・・・・・・・!!やったよ!やった!!表紙からその光景を除いているうちは思わずニやあと笑った。

「何だこれ?漫画の表紙が笑った・・・?だけど似ている・・・?」

捲るか・・・?いやなんか狡賢い悪役キャラだからもしかして漫画にちょっとそれに影響受けてるのかもしれないのかもしれないからもしかして好きかも知れない。でもなんか頭とかよさそうな感じだから漫画とか読まなさそう気がする。うちは不安で心臓がドクドクいい始める。その様子をじっと表紙外からじっと静かに見てページを捲る。と思ったらまた表紙を閉じてまたちょろっと開きかけてまた閉じてまた開いて―うちはイライラして縦皺を立て怒りマークを顔に張り付けたのでそれを無表情に見てやっと全部表紙を捲った。すると捲ったら扉がある。

「ドアノブが無いな。どうやって開けんだこれ?」

と言っただけなのかドアを掴んでドアを捲った。すると教室があった。

「遅い」

と入ってきたばかりの台に行ったのは極道だった。

「ゴクドー本当の事言っちゃダメ!!」

バシバシとニヤニヤ笑いながらうちは極道の平手で叩く。

「他の奴が一緒にいる時は元気だな」

と真顔で言ってくるので

「もおーーーーー!!!!何言ってんの!?そんな事ないよおーー!!おかしな極道!!」

とニヤニヤバシバシバシニヤバシニヤバシニヤバシニヤバシにやバシにやばしにやばしと手にカードを差し込んできた。オーストラリアの国旗が描かれていた。裏は白だった。

「おおちゃん。この裏の所にコアラのイラスト描いて」

とうちはおおちゃんになった極道に頼んだ。おおちゃんっていうと嵐の大野みたいだなと嵐好きのうちとして思わずニヤつく。すると無言でどっから取り出したのかペンで描いたかと思うとそれを渡してきた。それを後ろからカルも台ちゃんも覗きこんでくる。

「超リアルなコアラ描いとる。なんか上手過ぎて可愛くねー」

と真顔で超貶している台湾の子と

「僕は好きだよ。カッコイイいいなー」

と楽しそうに笑ってる。うちはカードのコアラを見てさっきよりニヤつきが止まらなかった。

「それにしてもあいつ極道って呼び名が嫌なのかそれとも叩かれているのが嫌なのかどっちなんだ?」

と言ってる台湾の子に

「系ちゃんが可愛いからあげたくなったんじゃないかな」

と言うカルに台湾の子に

「ぜってえ違え」

と言う台ちゃんがちょっと間を開けて

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