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第450話 亜神(セシル23歳、ソフィア9歳ステータス)

 スキルオーブからスキルを取得してからすぐにメルから教えてもらってジリビール凍壁へと向かった。

 この第一大陸では下手なダンジョンに入るよりもここの方が魔物が強い。


「屋敷の複合ダンジョンの方が魔物は強いのだ」


 というメルのアドバイスを受けたけど、あそこは眷属達か頑張っているし、何より新しく手にいれたスキルや前から持っていたスキルを成長させてみんなを驚かせたかったという思いがあった。

 結局神の祝福のロック解除を使いながら五日かかってようやく満足出来るまでの状態に持ってこれた。


セシル

年齢:23歳

種族:英人種・亜神/女(管理者の資格・神の資格)

LV:36,377

HP:83,482k

MP:1,797G

転生ポイント:38,910k


スキル

神気 MAX new ⇒レジェンドスキル神技へ融合進化

言語理解 8

出力制限 MAX

魔力譲渡 MAX

補助魔法 MAX

付与魔法 MAX

人物鑑定 9

眷属鑑定 MAX

道具鑑定 9

スキル鑑定 MAX

宮廷作法 9

執筆 1 new

料理 6

変身 MAX


ユニークスキル

並列思考 MAX

感覚共有 MAX

炎魔法 MAX

氷魔法 MAX

天魔法 MAX

地魔法 MAX

殺意 MAX

超槍技 1

神撃 MAX ⇒レジェンドスキル神技へ融合進化

吸収攻撃無効 MAX

異常無効 MAX

戦闘解析 MAX new

捕獲 2

眷属強化 MAX

錬金術 7

魔道具作成 MAX


レジェンドスキル

魔力闊達 MAX ⇒レジェンドスキル神技へ融合進化

武闘技 MAX ⇒レジェンドスキル神技へ融合進化

神技 6 new

聖魔法 MAX ⇒レジェンドスキル生命魔法へ融合進化

邪魔法 MAX ⇒レジェンドスキル暗黒魔法へ融合進化

神聖魔法 MAX ⇒レジェンドスキル生命魔法へ融合進化

破滅魔法 MAX new ⇒レジェンドスキル暗黒魔法へ融合進化

生命魔法 7 new

暗黒魔法 7 new

時空理術 MAX

絶剣 MAX

四則魔法(上級) MAX

新奇魔法作成 MAX

スキル生成 MAX

擬似生命創造 MAX

戦帝化 9

限界突破 -

絆紡グ者 -

egg -


オリジンスキル

メルクリウス -

ガイア -

アフロディーテ -

セミラミス -

セクメト -


神の祝福

経験値1000倍<ロック解除>


タレント

転移者

転生者

亜神

武闘マスタリー

支配者

錬金術士

魔工技師

勇者

慈悲ナキ者

憎悪

憤怒

滅ボス者


 さて、どうしてこうなった?


「ねえメル?」

「少し前から……『亜神』、は……ついて、おった、のだ……」


 メルを両手で力一杯掴みながら説明を求める。


「じゃあ何? 翔竜の塔でヴォルガロンデの扉開ける時にはこれだけのMPがあったってこと?」

「ぞっ、ぞう、なの、だ……ぐ、ぐるじ……」


 メルの顔文字が青を通り越して紫色になってきたあたりでパッと手を離した。


「というか、それじゃ『亜神』が無かったら完全にMP不足だったってことじゃないの?」


亜神:神に最も近き存在。不老のため寿命による死亡は無くなる。基礎ステータスを1000倍にし、感覚を研ぎ澄ませる。


 何よ千倍って。


「というか、『神撃』は随分前に取得してたけどなんで『神気』だけはチェリーとの戦闘中に手に入れたんだろ? しかもユニークスキルでもなく普通のスキルだったよね?」

「神気は闘気と魔力を込めた攻撃が一定値に達したからなのだ。条件さえ揃えば誰でも取得可能なのがスキルなのだから、そこまで出来る者ならばすぐ手に入るのだ。神撃は……わっちもなんで取得出来たかわからないのだ。しかし転生ポイントが関係しているかもしれないのだ」


 まぁ今更だけどさ。

 結局それもスキルレベル上げたらレジェンドスキル『神技』になっちゃったし。


「かなりセシルの強さも煮詰まってきたのだ」

「なんかまだ上があるみたいな言い方ね?」

「それは当然なのだ。生命魔法と暗黒魔法をMAXにしたらまた進化するのだ。それこそそこらの神くらいなら相手にもならなくなるのだ」

「あのさ、そういうフラグ立てるのやめてくれる?」


 絶対そういう話してたら神様とかと戦うことになるよね?!


「だいたいわっちが以前から言っている『神』とはセシルと同じ『亜神』なのだ。本来の意味での『神』とは『管理者』を差すのだ」

「あれ? じゃあ今の私なら『管理者』じゃなくて『神』になって運営するだけなら出来るの?」

「世界に干渉出来なくなって宝石に触れられなくなるのだ」

「却下」


 神様と戦うのは面倒、というか私と同じくらいの強さの人と戦うこと自体厄介事以外の何物でもない。

 なのでさすがに不安を覚えた私はスキルレベルアップを一旦中止した。

 どのみちこれだけに時間を費やすことは出来ないのだから。ただオリジンスキルの確認だけはしておきたいので、私はその場で長距離転移(ゲート)を使いユアちゃんのダンジョンへと移動した。




 久し振りにやってきたユアちゃんのダンジョンだけど、私以外にも客が来ていた。


「あれ、クドー? 珍しいね」

「あぁセシルか。どうやら、また何かやらかしたようだな?」

「なんで鑑定してないのにわかるのよ」

「お前から感じられる強者の枠組みを超えた気配をビシビシと感じるぞ」


 うぅん? ちゃんと出力制限は掛けてるはずなんだけど。

 自分の手をグーパーしつつ、力の入り具合を確認していると、ずっと黙って私を見ていたユアちゃんがようやく口を開いた。


「セ、セシ、セシル……あ、亜神に……なってる……」

「……お前な……」


 どうやら私を鑑定したことで何が起きたか把握してくれたらしい。話が早いのは楽でいいね。

 それから私は二人にお茶を出しつつ、ここ最近に起こったことを話した。

 ユアちゃんをカップを両手で持ちながらお茶に息を吹きかけて冷ましていたので、熱操作で少しだけ温度を下げてあげると顔を綻ばせて口をつけた。

 可愛い。


「で、気付いたら『亜神』になっていた、と。相変わらずだな」

「自分で選べるならなってないよ。気付いたらなってたのはどうしようもないでしょ」

「それもそうだな」


 はぁ、と溜め息を漏らしたもののなってしまったものはどうすることも出来ない。

 しかも不老で寿命無しときた。

 管理者っていうのがどういうものかわからないけど、生きるのが辛くなったらどうすればいいんだろう?


「と、とりあえずっ、セ、セシルのあた、新しいオリジンスキル、確認、出来た」

「ん、ありがとうユアちゃん。じゃあ教えてくれる?」


 オリジンスキルだけはスキル鑑定で見ることが出来ない。アイカの神の眼なら確認出来るけど、嘘を吐くことが出来ないユアちゃんに見てもらうのが一番確実だしね。

 そして彼女から聞いた内容はこうだ。


セミラミス:富と力と愛の全てを持つ女王。より多くの富と力と愛を集めれば集めるほど、それに乗じた富と力と愛を発揮する。

セクメト:破壊と生命を司る。『白のアンク』は命を作り、『黒のアンク』は命を奪う。


 オリジンスキルはタレントよりもわかりにくい説明しかないから仕方ない。

 要するにセミラミスは私が宝石を集めるほど集まりやすくなり、力を持てばより強い力を得ることになり、パートナーを増やすとより増える、というものらしい。更にそれが私の力になると。

 もう一つのセクメトは生命魔法と暗黒魔法をより強力に発揮出来るってことだと思っていい。


「もう亜神ですら生温い存在になってきたな」

「……言わないで……」


 でもこれを使えば眷属達をより人に近い存在にしてあげられるかもしれない。

 そしてクドーはユアちゃんに金属素材の相談に来ていたのだけど、結局はアイカの錬金術で作ってもらうのが一番の方法だと判明して私と一緒に屋敷へと戻った。


「あ、そうだクドー。これあげる」


 ポイッと放り投げて渡したのはスキルオーブである。


「これは……なんのスキルだ?」

「『念手』だよ。最大で六本手を増やせるんだって」

「ほう? それは興味深いな。ありがたく受け取っておこう」


 クドーみたいに武器戦闘がほとんどなら手が増えることで出来ることも増えるかもしれないしね。


「そういえばちょっと前にソフィア用の武具一式を頼んだと思うけど、もう完成してる?」

「あぁ、とっくにな」

「それとスキルに関する資料持って帰ったけど、読む?」

「不要だな。そういうことはお前やアイカに任せる」


 話しながら身を翻したクドーは背中越しに手を振りながら裏庭の離れへと向かうのか、屋敷の奥に歩いていった。


「相変わらず無愛想だなぁ……さて、と。やりたいことのうち二つは片付いたし、次は……」


 続いて訪れたのは学園。

 一応リーラインにも声を掛け、軍事顧問であるチェリーにも断りを入れてから私は一人教室へと向かった。


「ソフィア」


 ソフィアは教室で一人自習をしていた。

 今日は別の訓練が入るからそれまで教室で待機するよう言ってあるとリーラインからも聞いている。

 私が声を掛けるとソフィアは勢いよく顔を上げて振り返った。


「セシルママ!」


 驚いた顔が一気に満面の笑みへと変わる。

 ガタガタと椅子も机の上のノートもそのままにこちらへ走ってきた。


「ママ! どうしたの? 何か私にご用事?」

「えぇ。ソフィアの今日の訓練はママがするんだよ」

「本当にっ?!」


 嬉しそうなソフィアに釣られて私もニッコリ微笑むと彼女を引き寄せて腕の中で抱き締めた。


「ごめんね、ママ忙しくてなかなかソフィアと一緒にいられなくて」

「うぅん。私、ママが国の偉い人ってことも知ってるし、ユーニャママの商会の偉い人ってことも知ってるし、すっごく強い人ってことも知ってるから!」

「ふふ、じゃあソフィアはママのことなんでも知ってるんだね」


 うん! と強く頷く姿はまるで後光が差しているかのように眩しかった。

 ヤバい、ウチの娘可愛すぎる。


「さてと、それじゃ訓練の前に今のソフィアのステータスを教えてもらおうかな!」

「うん! えっとね……はいっ!」


 ソフィアはゴソゴソと自分の腰につけたポーチを探ると一枚の紙を渡してきた。

 神の祝福や隠蔽スキルを持つ子が多いため、自分の鑑定が出来る子は自身のステータスを書いた紙を持ち歩くことが義務付けられている。

 どうしても鑑定出来ない人や申告しているステータスとの差異がないかを月に一回アイカの神の眼で確認してもらっている。


ソファイア・ジュエルエース

年齢:9歳

種族:人間/女

LV:5

HP:22

MP:41


スキル

言語理解 5

気配察知 1

魔力感知 1

魔力循環 2

魔力操作 2

魔力自動回復 2

瞑想 2

熱魔法 2

湿魔法 1

空魔法 1

石魔法 1

光魔法 1

闇魔法 1

身体操作 1

投擲 3

弓 1

片手剣 1

短剣 1

小剣 1

格闘 2

交渉 3

人物鑑定 5

スキル鑑定 3

野草知識 1

鉱物知識 1

解体 1

礼儀作法 4

宮廷作法 2


ユニークスキル

ネクタル -


レジェンドスキル

解放 -


神の祝福

大罪の主


タレント

転移者

転生者

狩人

魔法使い

傲慢〈封印〉

強欲〈封印〉

嫉妬〈封印〉

憤怒〈封印〉

色欲〈封印〉

暴食〈封印〉

怠惰〈封印〉


 うんうん、通常スキルだけではあるけど真面目に勉強も訓練もしてる成果が出てるみたい。

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[一言] >「あれ? じゃあ今の私なら『管理者』じゃなくて『神』になって運営するだけなら出来るの?」 >「世界に干渉出来なくなって宝石に触れられなくなるのだ」 ヴォルガロンデ「おいでおいで、『神』の…
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