第259話 15歳ステータス確認(転生組3人)
未だに22時更新だった時の癖が抜けませんね…。
何とか起きられて良かった。
アイカ達と話し合った結果は今後の活動方針にもなるので主なメンバーを交えて再度話し合おうという結論に達した。
その頃には何とか私の怒りも収まり、落ち着いて話すことが出来るようになっていたのでこれ以上クドーが使う離れが荒れることはない。
「そういや…セシル。egg四個貯まったんとちゃう?」
「え? …そういえば、そうだった。忙しくてすっかり忘れてたよ」
あまりにもずっと放置していたので頭の片隅にまで追いやられていたeggの内容について思い出すためにも、アイカに言われたeggをスキル鑑定で見てみることにした。
egg:魔王種撃滅者に送られるご褒美。獲得者自身が望むスキルが手に入るが、どんなに願っても自身の欲望を叶えるためのスキルにしか孵化しない。
孵化までの撃滅魔王種数:残り二体。
孵化待機中:二個。
「今二個孵化出来るみたい」
「おぉ…ようやくやな。ウチも持っとるから今後のためにどないなもんか見てみたいわぁ」
妙にキラキラした目を向けてくるアイカに若干引きつつも、スキル鑑定ボード上で待機中になっている『二個』のところを指で触った。
---孵化させますか?---
---注意! やり直しは出来ません!---
やり直しも何も、自分で選べないんだから関係ないと思うんだけど。
注意事項をポイ捨てする勢いで孵化について承認すると更にアナウンスが流れた。
---eggの孵化が承認されました。オリジンスキルを付与します---
---オリジンスキル『メルクリウス』を取得しました---
メルクリウス?
なにかの神様の名前だったはずだけど思い出せない。
---オリジンスキル『ガイア』を取得しました---
---eggの孵化を終了します---
ガイアも神様の名前だった気がする。何となく大地とか地球とかそういう類のものだったような?
それにしてもどういうスキルか全く検討がつかないんだけど。
私が自分の手のひらを見つめながら固まっているとアイカが横から肩を揺らしてきた。
「セシル、どやった?」
「…期待してるとこ悪いんだけど…よくわかんない…」
「なんやそれ? 鑑定はしてみたんか? ウチが見てみよか?」
「そう、だね。うん、アイカが見てくれる?」
「おっしゃ。セシルにも見えるようにしたるからクドー、ちょっと手ぇ貸したって」
クドーに声を掛けると彼は黙って両手を差し出した。
それを私とアイカがそれぞれ掴んで、私とアイカも手を繋ぐと三人で輪を作ったように繋がる。
「『情報共有』」
「ほな行くで。『神の眼』発動!」
アイカが『神の眼』を使うと瞳が銀色へと変わる。そして私達三人の前に白い半透明のボードが現れた。
セシル
年齢:15歳
種族:英人種/女(管理者の資格)
LV:5,571
HP:1,512k
MP:28,607M
転生ポイント:21,412k
スキル
言語理解 8
補助魔法 MAX
付与魔法 MAX
投擲 MAX ⇒レジェンドスキル武技へ融合進化
弓 MAX ⇒レジェンドスキル武技へ融合進化
槍術 MAX ⇒ユニークスキル超槍技へ融合進化
棒術 MAX ⇒ユニークスキル超槍技へ融合進化
戦斧 MAX ⇒レジェンドスキル武技へ融合進化
格闘 MAX ⇒レジェンドスキル武技へ融合進化
魔闘術 MAX ⇒レジェンドスキル武技へ融合進化
人物鑑定 9
道具鑑定 9
スキル鑑定 MAX
宮廷作法 9
料理 6
ユニークスキル
並列思考 1 new
炎魔法 MAX
氷魔法 MAX
天魔法 MAX
地魔法 MAX
理力魔法 MAX ⇒レジェンドスキル時空理術へ融合進化
空間魔法 MAX ⇒レジェンドスキル時空理術へ融合進化
殺意 MAX
闘技 1 new ⇒レジェンドスキル武闘技へ融合進化
超槍技 1 new
隠蔽 MAX ⇒レジェンドスキル時空理術へ融合進化
探知 MAX ⇒レジェンドスキル時空理術へ融合進化
吸収攻撃耐性 8
異常無効 MAX
捕獲 1
錬金術 7
魔道具作成 MAX
レジェンドスキル
魔力闊達 MAX
武技 1 new ⇒レジェンドスキル武闘技へ融合進化
武闘技 1 new
聖魔法 MAX
邪魔法 MAX
時空理術 1 new
絶剣 4 new
四則魔法(上級) 5
新奇魔法作成 MAX
擬似生命創造 6
戦帝化 5
限界突破 - new
絆紡グ者 - new
egg -
オリジンスキル
メルクリウス -
ガイア -
神の祝福
経験値1000倍<ロック解除>
タレント
転移者
転生者
剣闘マスタリー ⇒武闘マスタリーへ融合進化
格闘マスタリー ⇒武闘マスタリーへ融合進化
武闘マスタリー new
魔ヲ極メル者 ⇒支配者へ融合進化
理ヲ修メル者 ⇒支配者へ融合進化
時ヲ操ル者 ⇒支配者へ融合進化
支配者 new
狙撃手 ⇒武闘マスタリーへ融合進化
錬金術士
魔工技師
蛮勇 ⇒勇敢ナル者へ進化
七転び八起き ⇒立チ上ガル者へ進化
突撃者 ⇒立チ向カウ者へ進化
鉄壁 ⇒護ル者へ進化
勇敢ナル者 ⇒英雄へ融合進化
立チ上ガル者 ⇒英雄へ融合進化
立チ向カウ者 ⇒守護者へ融合進化
護ル者 ⇒守護者へ融合進化
英雄 ⇒勇者へ融合進化
守護者 ⇒勇者へ融合進化
勇者 new
慈悲ナキ者
憎悪
憤怒
怨嗟
あー…。なんかいろいろ変化がありすぎてわかりにくい。
また今度一人の時にじっくり見るとして…レベルの割にMPがやたら上がってるのは進化したせいだよね、きっと。戦帝化を少し長めに使っちゃったからあれだけ魔物を倒したのにレベルが千くらいしか上がってないように見えるのは仕方ないね。
さて。
アイカ
年齢:95歳
種族:夜人族/女
LV:583
HP:52,647
MP:70,948k
スキル
言語理解 MAX
魔力感知 MAX
補助魔法 MAX
身体強化 7
威圧 6
投擲 MAX
格闘 MAX
爪術 MAX
魔闘術 8
礼儀作法 5
料理 7
ユニークスキル
吸血 6
魔力強奪 8
精力吸収 MAX
炎魔法 8
氷魔法 6
天魔法 MAX
地魔法 4
上級光魔法 6
空間魔法 3
魔法同時操作 MAX
魔力運用 MAX
魔力圧縮 7
詠唱破棄 MAX
精神再生 6
隠蔽 MAX
探知 MAX
四則魔法(下級) 3
成長倍化 MAX
魔道具作成 MAX → 魔道具創造へ進化
レジェンドスキル
邪魔法 7
新奇錬金術 8
超速調合 6
魔道具創造 1
新奇魔法作成 5
神の祝福
神の眼
タレント
転移者
転生者
格闘マスタリー
錬金大師
病魔の天敵
魔工大師
七転び八起き
残虐
憎悪
憤怒
アイカも出会った当時よりもレベルが三倍くらいになってる。
魔法系のスキルの伸びが著しいし、錬金術関係や魔道具関係のスキルもかなり伸びてる。
魔道具は私も詳しい自負があるけど、この世界で長く生きてるアイカに一日の長があるのは間違いない。
そのうちディックにもいろいろ教えてあげてほしいものだね。
クドー
年齢:229歳
種族:神狼族/男
LV:709
HP:547,180
MP:1,708k
スキル
言語理解 8
気配察知 MAX
魔力感知 9
魔力自動回復 MAX
瞑想 7
火魔法 4
風魔法 8
土魔法 3
光魔法 4
闇魔法 2
威圧 MAX
解体 MAX
調合 4
ユニークスキル
人化 MAX
氷魔法 MAX
魔力運用 1
魔力圧縮 2
魔人化 7
魔獣化 8
隠蔽 MAX
魔道具作成 1
鍛冶 MAX
彫金 9
細工 MAX
レジェンドスキル
武具自在 4
情報共有 7
天地無用 6
神の祝福
物質図鑑
タレント
転移者
転生者
近接武器マスタリー
遠距離武器マスタリー
鍛冶師
細工師
デザイナー
蛮勇
突撃者
憤怒
怨嗟
クドーは…アイカみたいに成長倍加のスキルはないはずなのに彼女よりもレベルが上がってる。
これは偏に私と模擬戦をやってたのが原因だろうね。
これだけのレベル差がある私と戦って、何度かはちょっと痛い思いしたからそれで経験値が入ったんだと思う。ユーニャショックの再来だね…。
「セシルがまた一層強くなってもうてるな…。なんやもう世界獲れるんとちゃう?」
「世界中の宝石は欲しいけど世界はいらないよ」
「あひゃひゃひゃ、そらそうやな! ほんなら、こっからが本番や。そのオリジンスキルっちゅうのを鑑定するで?」
私の返事を待つよりも早くアイカはその銀色の瞳を輝かせて私がeggから手に入れたスキルを鑑定し始めた。
アイカの前に現れたボードを見た途端、「はぁ?」と変な声を上げて固まってしまった。一体何が書いてあるのだろう?
「アイカ?」
「あ、あぁ…スマンスマン…。まぁちょっとこれ見てくれたらわかるわ」
そう言うとその鑑定結果が書いてあるボードを私達の方へ向けて読めるようにしてくれた。
どれどれ?
メルクリウス:いいから早くここから出ちゅのだ! いつまでわっちをこんなとこに閉じ込めおくのだ!
「…え…何、これ?」
「やっぱそうなるわな…クドーは何か知らんの?」
「アイカがわからんのに俺がわかるわけないだろう…」
せやなぁとアイカの呟きが漏れるけど、私も全く理解不能だ。
「じ、実はただのバグとか…?」
「…せ、せやな! なんぼ神の眼言うたかておかしなることくらいあるわな! …ほんならもう一回………ぃぃっ?!」
しかしアイカが再度鑑定したものの、ボードには相変わらずおかしなことが書いてあるだけだった。
しかもそれだけだったらよかったのだけど…。
メルクリウス:きちゃまら、見てないで早く出ちゅのだ! わっちを見ておもちろがってるだけなのか?!
「えっと…これって…?」
「もう、わけわからんわ…。オリジンスキルってこんなんばっかなん?」
「どう、なのかな…。もう一つの方も見てみる?」
正体不明のオリジンスキル『メルクリウス』については諦めてもう一つの方を鑑定してもらおうとしてクドーと手を繋いだままボードに触った瞬間。
パキィィィィィィン
突然ボードが砕け散って強烈な光が溢れ出した。
「な、なんや?! 今度はなんやねん?!」
「わっ、わかんないよ! ちょっと触ったらいきなり…」
三人とも目を腕で覆って光を直視しないようにしていた。
当然全員の前にあったステータスボードは消えてしまったが、それどころじゃない。
やがて光が収まると私達の前、ちょうど真ん中に一つの黄色い玉が現れていた。
それを私達はお互いの顔を見合わせながら警戒していると、やけに高い子どもみたいな声で苛立ちを隠さない言葉を発した。
「はぁぁぁああぁぁぁぁっ! やっと出られたのだ! いつまでも出られなくて頭に来ていたのだ!」
声がすごく子どもっぽいのに、話してる内容がすごく偉そうなものだから何か苛つく。
アイカと二人でこめかみに血管を浮き上がらせながら様子を窺っていると黄色い玉はくるんとこちらに回転してその顔を見せた…と思う。真ん丸すぎて回ったかどうかも目の錯覚にしか思えない。
「む? セチル! おちょいのだ! わっちは待ちくたびれておったのだ!」
黄色い玉は私の姿をその目におさめるといきなり説教し始めた。
しかし私の耳にはこの玉の話す内容が全く入ってこなかった。
私だけじゃなくアイカもそうだろうと思う。
「おいっ! 聞いておらんのかっ?! ちゃんと聞くのだ!」
どんなに偉そうなことを話していても、子どもっぽい声だとしても、存在そのものがギャグにしかなっていない。
何せその姿、というか玉は…前世にあったケータイの顔文字にしか見えなかったからだ。
今日もありがとうございました。




