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ページ2 休日

 ようやく最初の一週間が終わり、休日が来た。僕の大好きな休日である。僕が休日なにをしているのかというと、特に何をしてる訳ではない。予約してあったアニメやドラマを見たり、スマホゲームをしたりだらだらと過ごしている。

 そう、僕は休日にほとんど家から出ないのだ。母からもっと遊びいきなよ、と言われる始末だ。

 ずっと家にいるといつも思うことがある。なにか、面白いこと起きないかなと。多分、皆さんも結構思うことがあると思う。本来なら、一人でだらだらするだけではなにも起こらないから出掛けようとなるはずなのだが、僕は違った。

 めんどくさいという気持ちが勝つ。なにを思い立っても、めんどくさいが勝つのだ。自分で行動起こそうとするとめんどくさい。相手に誘われることがあれば暇なのでいくのだが、滅多にそんなことはない。

「ただいまー。」

 玄関から、元気な声が聞こえた。母と弟が中学校の部活の試合が終わって帰ってきたのだ。

 そう、僕には弟がいた。3歳年下の弟は、とにかく明るくポジティブだ。

 弟が小学生の時だった。なんと、テストで0点をとってきたのだ。0点って、ドラえもんののび太くんがとってるとこしかみたことないわ。しかし、それ以上に弟がひとつも落ち込まないことにびっくりした。仮に僕が0点なんてとってしまったとしたら、1週間いや1ヶ月は立ち直れないだろう。メンタルが崩壊して、一生癒えないかもしれない。それを、弟は母に怒られているその一瞬しか落ち込まない。その後に、訳のわからない歌を大声で楽しそうに歌うじゃありませんか。まったく理解できない。多分、名探偵コナンくんでも理解することができないだろう。

 そんな僕とは正反対の弟が帰ってきたのだ。僕の休日が崩壊するのも時間の問題だった。

「お兄ちゃん、ルービックキューブ教えて!」

 それきた。その台詞、僕が何回聞いたと思ってる。もう軽く10回は越えてるよね。お兄ちゃん、弟のために紙に書いてまであげたよね。その紙は捨てちゃったのかなー。なんて思いつつも、駄々こねられるのも面倒なので、結局教えてあげる。

 その後、予約していたものが全部見終わった僕は読書を始めた。読書は最近のマイブームである。弟は少しの間ルービックキューブをいじっていたのだが、飽きてしまったのかスマホで音楽を聞き始めた。音楽を聞くのは別にいい。でもさ、それを爆音で流すことはないんじゃないか。しかも、訳のわからない歌。勘弁してくれ。

 もう、読書にならないと思い本を閉じるとここぞとばかりに大声で歌い出し、それと同時に踊り出した。それが面白くて、結局それを見て楽しんでいた。こんなに、バカになれたら楽なのにな。いや、でもさすがに0点とるのは嫌だな。


 こんな感じで僕の休日は終わる。大体同じパターンだ。最初はだらだらできるが、午後には弟にめちゃくちゃにされる。けど、最終的には弟で楽しんでいる。だから、休日は好きだ。


 明日から学校か、勉強とかめんどくさいけど先生に怒られる方がめんどくさいから、できるだけ頑張るか。



 あ、休日に出された課題やり忘れた。死のうかな。


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