第5話 【DX変身ベルト】
オイオイ、アンタはどこのゲームの中ボスなんですかぁー?
街の通りの奥の方に姿が見えた。あれはモンスター?あれは俗に言う【敵】なのか。
ヤツの姿は単色の黒がベースで左右の腕が鋼、脚はゴツい。ヤツは市民を襲っているのか…
「なぁ、これ早く逃げた方がいいよな!?」
怯えきったコウタとハルキは走り去っていった。俺は
「ちょっ、お前ら!バラバラに動いたら、わかんなくなるってば!」
ハルキとコウタは全力で走っていった。俺も逃げなくちゃ、早く逃げなきゃ!!そう思っても、足が思うように動かない。「くっそぉ!!」俺は地面を拳で殴る。ここで終わりなのかと思った。
ピーポーピーポー ウーッウーッ
サイレンの音が響く。警察か?助かった。だが、モンスターにはその音がうっとおしく聴こえた様だ、the物理攻撃のモンスターは走り、パトカーの方へと行った。
バゴン!!!
と、鳴り響く轟音、パトカーはベコベコに潰れている、警官は拳銃を発砲するが効果はない。薙ぎ払われ警官はそのまま気絶した。
まじかで見るモンスターはとにかく大きく見えた。俺は声も出なかった。モンスターはこちらに気づき、話し始めた。
「ワタシタチハ、ヴェイバートイウソシキニゾクシテイル。ニンゲンヲホロボスノガワレワレノシメイダ。」
ヴェイバー?なんだそれ…よく分からん。兎に角、俺ら人を滅ぼすってことか…。
ギュイーン、ギュイーン。
腹に埋め込まれたベルトが光る。鳴る。どこのDX変身ベルトだよ。どうやらこのベルトはヴェイバーに反応するってことなのか…?とりあえず、どうやら足は動くようになってきた。ヴェイバーが
「オマエハ、マサカ…。」
どうやら焦っているようだ。俺は「やるしかねぇ」と思い、こいつから少し距離をとって、こう叫んだ。
「テメェら見てぇな、頭脳筋のポンコツ野郎共に滅ぼされてたまるかよォ!!!」
俺はベルトの前に手を掲げてる。
「変身ッッッ!!!!!!!」
眩い光が俺の全身を包み、光の戦士?古代戦士?ってか? どうやら俺はその1人に選ばれたようだ。
第5話いよいよ俺くんが変身しますね。
はよ戦わんかい。友達2人は何処へ?
ぜってぇー見てくれよなっ!