八雲くんと夏目くん その6。
八雲くんと夏目くん その6。
八雲 「なーなー。夏目。異世界の話だけど」
夏目くん「まだ言ってんのか」
八雲 「夢オチとかじゃなくて! 最初から異世界設定の話にするの!」
夏目くん「その設定で何が書きたいんだよ」
八雲 「エルフ出したい! 妖精のヒロインとかさ! ファンタジー要素盛りだくさん!!」
夏目くん「なるほど。そこで『だぶるぱんちふぁいやー』を使うんだな。ダサいな」
八雲 「ちょっと! 最後ひどいこと言ってるよ! あれは咄嗟に出た必殺技だったの!」
夏目くん「咄嗟の必殺技が『だぶるぱんちふぁいやー』か。……そうか」
八雲 「しみじみ言うな! 余計傷つく!! 今は異世界設定の話だよ!」
夏目くん「その設定でおまえは何が書きたいんだ」
八雲 「異世界っぽいものがいいと思うんだ! ヒロインエルフだし! 見た目美少女だけど実年齢200歳とか!」
夏目くん「……なあ、主人公もエルフなのか?」
八雲 「違うよ。主人公は人間。18歳くらいかな」
夏目くん「ヒロインは随分とご長寿なんだな」
八雲 「エルフだからね!」
夏目くん「おまえのエルフの定義づけがよくわからんが、その人間の主人公とヒロインはくっつくのか?」
八雲 「もちろん! 俺が目指すのはハッピーエンドだ!」
夏目くん「それハッピーエンドになるのか? 182歳差だぞ。歴史的な歳の差婚だな」
八雲 「!?」
夏目くん「すげえ姉さん女房だな。ああ。でも、確かに異世界だからできる設定だな」
八雲 「ど、ど、どうしよう夏目。夏目に年齢差言われて俺、こわくなってきちゃった。ヒロイン超おばあちゃんじゃん! ダメじゃん!! 夏目!どうしたらいい!?」
夏目くん「主人公もエルフってやつにしたらいいんじゃねーかー」
夏目くん、適当すぎます。