どうするの
その声を聞いて、僕たちは黒崎さんが歩いていった方向に向かった。その場所にいくと早瀬さんと薗田さんがいた。なるほど。こういうことが苦手だから、脅かしてやろうとでも考えたんだな・・・。黒崎さんは泣き顔で後ろの気にもたれる感じで地面の上にへたっていた。
「黒崎のやつ泣いてるぞ。」
佐奈蕗がそう言った。黒崎さんは何も言わずに、ただただ泣いているだけだった。
「そこまで驚くことないじゃん。」
「そうそう。やったのはあたしたちなんだからさぁ。」
「・・・もう。やめてよねぇ。」
「さぁ。遊びはここまでだから、早いところ行こう。」
「・・・う・・・うん。」
黒崎さんはうなずいて立ち上がろうとした。
「あれ・・・。」
また力を入れて、立ち上がろうとする。しかし、立ちあがることができない。恐怖で腰まで抜けてしまって、足に力が入らないのだろうか。
「・・・あれ。足に力が入らない。」
「えっ。」
今まで冷やかすような目で見ていた佐奈蕗と篠原も顔が変わって、
「大丈夫。」
と声を掛けた。
「これダメだよ。完全に腰が抜けちゃってる。これじゃあ黒崎さん自力じゃあたてれないよ。」
「・・・。」
悪いことをしちゃったなぁという顔で薗田さんたちが黒崎さんを見る。
「とりあえず、今の声は先生たちにも聞こえたと思うから、もうすぐすれば先生たちが来るんじゃないかなぁ。」
「でも、ここって結構ポイントから離れてるよねぇ。そこまでは連れて行ったほうがいいんじゃないか。そのあとは先生に任せて・・・。」
「うーん・・・。どうするべきかなぁ・・・。」
「ていうか、だいたいこれはお前らがやったんだろ。だったらお前らが運べよ。」
佐奈蕗が薗田さんたちにしかりつける。
「なんでよ。確かにやったのはあたしたちだけど、腰抜かしたのは梓でしょ。梓がどうにかするんじゃないの。」
「喧嘩してる場合か。」
「・・・ぼ・・・僕が運ぶ。」
この時自分で何を言っているのかわからなくなっていた。
・・・。