表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVE AK  作者: 鳥峨家大希
1/9

一目ぼれ

 学校に通い始めて早5年かぁ。時が経つのは早いっていうけど、こんなにも早いものかなぁ・・・。と、僕の名前は鳥峨家(とりがや)大希(だいき)。高島小学校の5年生に4月からなったのである。もうすぐ教室に入らなければならない。ちょっと遅刻しそうになっていたから、あわてていた。校舎の3階まで上がって、すぐにかじを切る。僕の教室は階段を上がって右に入ったらすぐに曲がらなければならない。

「イタッ。」

何かにぶつかった。壁ほど痛くなかったけど、いったい何にぶつかったのだろう。こっちも急いでいたから、前なんて全然見てなかった。

「イタタ・・・。」

「大丈夫。」

その声に目を開けた。

(えっ・・・。)

「大丈夫だよ。」

差し伸べてくれた手を素直に受け入れず立ち上がる。

「あんまり廊下走っちゃダメだよ。」

「・・・うん。」

こんなところまで釘打ちされるなんて。ちょっとものに当たりたい気分だけど、あんなにカワイイ子いたんだなぁ・・・。

 さて、教室に入ってみると全然。むしろ間に合いすぎていた。まだまだ教室の中には人がそんなにいない。10分ぐらい前だっていうのにみんな寝ているのかなぁ・・・。って今寝ていたらアウトかぁ・・・。

(あずさ)。」

クラスの女子が一人の女の子の名前を呼んだ。別に気にならないのだけど、さっきの女子のことが頭から離れなくて、ついそっちが気になった。

(あっ。)

心の中で声をあげた。呼ばれたのはさっきの女子ではないか。えっ。どうしよう。もしかして、あの女子ではないか。ていうことはもしかしたら、隣同士になる可能性だって否定できない。ああ。もし隣同士だったらどうしよう。勉強に全く手がつかなくなりそうだ。いや、待て待て。それはいろんな意味でヤバい。

「ねぇねぇ、あの男子だけどさぁ、顔女子みたいじゃない。」

友達の薗田(そのだ)安希(あき)が話しかけてくる。

「えっ。・・・あっ。あの子さっき階段のところでぶつかっちゃった子だ。」

「大丈夫。(あずさ)。ケガない。」

「大丈夫だよ。お互いしりもち着いたから。」

「・・・。ていうか、(あずさ)はまたお色気使ったわけ。」

「お色気ってどういう意味よ。」

「・・・。」

(なるほど。少なくとも(あずさ)はあの子に興味ないってことね・・・。)

薗田(そのだ)はその男子のことを興味ありげに見た。

 さて、どうする。これは僕の一方的な妄想物語の本物。


感想がございましたら、お書きくださいませ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ