11話&12話
>アルル君< >リオン君<
<>登場人物<>
<>感謝、感謝で 毎日暮らしております。<>
クロマさんの全面的バックアップでかなりテンション高いです。
本家・クロマ氏によるイラスト2枚です。
************
<>危うく大怪我するとこだったミンタさん。
これを助けたのは、ドラゴンアイランドに住んでいる
アルル君とリオン君。
風属性のこの2人がいなければ
ミンタさんは今頃・・・・・
しかも、アルル君のお腹に乗っかっちゃって
ド初発から仲良くなれそうですね。
何はともあれ、楽しそうです♪<>
***************
二人の腕を巻き込んで
いきなりミンタさんが走り出す。
リオン 『あははははは・・・』
アルル 『まてまてって(汗)』
ミンタさん流の照れ隠しでした。
以前彼が座っていた、あの思い出の岩に向かっていました。
そう、羽根をもらった あの岩です。
ミンタ 心の声
『あらっ。。私、何か変ネ(笑)』
『のぼせちゃったのかしらww』
2人の腕を巻き込んでるせいで
身体が重い........。そう、ミンタさんは想っていた。
ミンタ 『えっ....何??』
足元がふらついている。
リオン君のほうに傾き、そのまま倒れていく。
異変に気が付いたアルル君とリオン君。
ミンタさんを受け止めたリオン君が座り込む。
リオン 『うわっ.....だいじょうぶ??????』
ミンタ 『うんっ・・』
『たぶん・・・・だい・・・じょ・・・・うっ』
リオン 『オィオィ ミンタちゃん!!』
ミンタさんの反応が薄い。
リオン 『なぁ~。。あるるぅ~』
困り果てたりオン君が、アルル君をじっと見ている。
ゆっくりと近付いてきたアルル君がミンタさんを抱きかかえようとしている。
ミンタ うわごと
『....るるぅ~.......』
リオン 『 ! 』
アルル 『 何ぃ! 』
リオン 『るるぅ........ってお前じゃネ??』
アルル 『オレはアルルだ。るるじゃネーょ。』
《恋帯》.......
これの意味することは、アルル君は当然知っている。
ミンタさんが、思いを寄せてる異性がいるということ。
それが分かっていながら、惹かれる思いがあることも。
でも、今はそんな事、どうでも良かった。
アルル 『回復呪文.....、お前持ってるか?????』
リオン君に問いかけるが、彼は首を横に振る。
舌打ちして悔しがるアルル君。
アルル 『ちっ......やるしかないのか、オレが......』
言い切ると直に ミンタさんを抱き上げる。
久しく使ったことは無いのだが、最低レベルの回復呪文を
生まれながらに使えていた。
ただし、効果範囲が極めて小さく、相手と密着しないと
効果が出ないのが難点でした。
照れ屋のアルル君には、この呪文の使用機会が無かったのも
うなずけます。
リオン 『にゃ??......アルルって回復できるの????』
アルル 『まぁ~な.....でも、絶対内緒だからな!!!!』
アルル君の瞳が、燃え上がるように赤く輝く。
そしてその瞳はリオン君に向いた。
鋭く、厳しい瞳がリオン君をけん制する。
アルル 『みるな!!。』
何かを察知したリオン君は、クルリと背を向けた。
アルル 『すまん。さんきゅーっ♪』
リオン君は後ろ向きに手を上げて答えていた。
ミンタさんを強く抱き寄せるアルル君。
恋人でもなければ、めったに近づくことが出来ないような距離。
まさに、息も触れ合う2人の姿がそこにあった。
ミンタ うわごと
『...あるるぅ~っ....』
アルル 『!!!!』
誰が聞いても、それは、まちがいなく『アルル』と言っていた。
アルル君はいっそう強く抱き寄せる。
アルル 心の声
『なんだょ、オレの名前呼びやがって....』
アルル君を呼んだミンタさんの口元は、ほんの直目の前。
一瞬アルル君が覆いかぶさったようにも見えた。
***************
********
**
しばらくして。
アルル 『ふぅ~っ』
『よしっ......何とかしたから。』
リオン君は散らかった楽器を片付けながら、
アルル君の言葉を待っていた。
リオン 『まさかね、アルルが回復魔法を使えるなんてさっw』
1人事を言うかのように、2人分の楽器を担いで近づいてくる。
そして、リオン君の見たものは・・・・、
ミンタさんを抱きしめたまま、脱力しているアルル君がそこにいた。
照れ屋のアルル君にとっては、とんでもないところを
見られているわけです。
アルル 『....ぃゃ....その....なんだ....』
『不便な魔法なんで、使わないんだよ』
言い訳にしか聞こえない、アルル君の言葉。
普段の彼からは想像できない、柔らかいニュアンスだった。
リオン 『フゥ~ん。』
何やらにやけているリオン君。
アルル 『何かおかしな事を言ったか??』
リオン 『アルルもお化粧とかするんだなぁ~って。ぷっw』
発言の意味が全く分からず、呆気にとられるアルル君。
淡い色の口紅が、本人の口に付いている事など
鏡でも見ない限り分かるはずも無かった。
アルル 『はぁ~っ、、当たり所でも悪かったんじゃねーのか????』
リオン 『そうかもネww』
ミンタ 『んっ....んぅんっ....』
ミンタさんは驚いた。
気が付けば、自分を抱きしめている彼がそこにいたから。
自分の目の前には、アルル君の横顔。
ミンタはそっと、両腕をアルル君の背中に忍ばせた。
リオン君がそれを見て言う。
★★★★ありがとねクロさ
★★★★ クロマ氏による 挿絵 本物は素敵です ↑↑↑↑
リオン 『今日の詩会、アルルん家でやろーよ!!』
アルル 『おっ・・・おぅ、別に構わないけど。』
リオン 『今日はおれ、アルルん家に泊まっていくから
ミンタちゃんもどぉ????(笑)』
ミンタ 『わぁ~ぃ♪、喜んで♪?』
アルル 『まっ・・・まてって』
リオン 『じゃぁ~決まりっ、しゅっぱぁっ~つ』
アルル 『待てって....ゴラぁ』
リオン 『ミンタちゃん。まだ1人じゃ飛べないと想うから』
『アルルが支えてあげないとだめだにゃ♪』
ミンタ 『よろしくお願いします。アルルさんっ?』
アルル 『ちょっ....何だ、 なんなんなだ。』
『ひとの話を聞けよ!!』
リオン君は2人分の楽器を背負い、一足早く上空へ。
嬉しいんだけど、素直に喜ぶことをしないアルル君。
ミンタさんが翼を広げ、舞い上がろうとした。
アルル 『まっ待て......その....リオンとの約束なんで.....』
アルル君も大きく翼を広げる。
アルル君とミンタさんは
向き合ったまま2人同時に舞い上がる。
そして上空で翼を合わせた。
空気抵抗を減らすため
恋人のごとく密着して飛ぶ。
ミンタ 『きゃはっ。...あったかいな♪』
飛行しながらも、上手に擦り寄るミンタさん。
ちょっと嬉しいんだけど、恋帯が気になってて
手放しで喜べないアルル君。
しかし、傍から見れば、どう見たって恋人同士。
なんとも微笑ましい光景がそこにあった。
***************
ミンタ物語 11幕 12幕 終了




