3話&4話
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さすがにこの距離
近くに人(竜)がいることは分かっているミンタさん。
楽しげな話に耳を傾けながらも、
花の香りや、潮の香りを楽しいでいた。
ミンタ 『あらっ。男の方が二人はいるみたいネ!!』
さして動じる訳でもなく、お邪魔にならないように
気を使っていた。
でも見たいらしいww
と、そのとき、話声の合間合間に
《ポロン♪ ポロン♪》と、弦楽器の音が混じる。
ミンタ 『えっ<♪えぇっ・・。』
『楽器って・・・黄色の小さい花・・・・歌・・!!』
『まっ・・まさかネ・・・(汗)』
**占い師.....あなたっていったい(笑)****
次第に重なってく 2本の弦楽器の音
そして、一瞬の静寂。
風さえも止まる瞬間がそこにあった。
音 《タン♪タン♪タン♪タン♪》
軽快なリズムを刻むと
2本の楽器から優しい音色が聞こえてくる
ミンタ 『あふっ・・(笑)素敵ね。』
『しかも、とっても懐かしいワネ』
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リオン 『おれ、この曲 お気に入りだし?』
アルル 『んぁ....この曲な....』
何か言いかけて、前奏が終わる。
ある地域に流行っていた歌 《風詩》
気持ちを込めたアルル君が歌い始める....
ミンタ 『うわぁ~~~っ....』
『この透明感って、びっくりだわ』
『どんな方が 歌ってらっしゃるのかな???』
島民の中でも、アルル君の歌声を知っている人(竜)は
極わずか......。
ミンタさん、幸運にも歌声を聴けたのです。
この後10数曲、約1時間の独占ライブになりました。
リオン 『そろそろラストにするかぁー あるるぅ????』
アルル 『だなw』
『なら、風詩をラストにするか(微笑)』
リオン 『ぷっww お前好きだな、それ。』
アルル 『もちろん!!!!』
恐る恐る 覗き見しようと試みるミンタさん。
ゆっくり背伸びをして、声のほうを見渡す。
.....次の瞬間......
ミンタ 『えぇ~~~っ・・・・』(驚愕)
くわえていた花も吹っ飛んでしまうほど。
リオン 『ぷっ....やっぱり1人いたんか
観客様が....wwwww』
どうやら リオン君には女性の匂いに気が付いていたようです。
何気なく、しっぽで挨拶してましたネ(笑)
ミンタ 『青い方.....素敵....』
声が届いたらしく、リオン君が笑う。
リオン 『やっぱ あるるってすごいや♪。』
少し大きな声でしゃべる(謎)
ミンタ 『アルル君って言うのネ....あの方』
リオン君の作戦、成功????
アルル君、風詩を歌い始める。
それにつられて、ミンタさんも小声で歌う。
知っている歌のようです。
リオン 『おー(笑)』
耳が良いのか、近くにいるせいなのか。
リオン君には そのかすかな歌声も届いてました。
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暖かな風に乗って
この幸運なセッションは
ひと時の安らぎの時間となっていました。
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歌い終わった2人の竜。
おもむろに、リオン君がアルル君に立ち寄る。
リオン 『羽根....1枚もらうよっ♪』
言い終わるより早く、風切羽根を抜き取る。
アルル 『あっいてっ....』
『1枚くらい良いけど、何に使うんだよ(苦笑)』
リオン 『あ~~それ
ひみつだしぃー(くすっ..笑)』
アルル 『なんだよ それぇ~(笑)』
2人の竜は帰り仕度を済ませ、
早々に立ち去っていった。
ミンタ 『アルル君って言うのネ』
『風詩を歌ってる方....久しぶりに見たワ。』
『もぉー、なんかドキドキよねぇ~』
ふと、考え込む....
ミンタ 『あれっ....緑の方って....』
『名前、わかんないや......てへっ(笑)』
先ほどまで2人がいた
その場所に行って見る。
ミンタ 『何か残っていると 嬉しいかなぁ~って(照)』
照れくさいのか、誰もいないところで説明している(笑)
桃色の頬が、更に桃色になっている事に
ミンタ自身も分かっているようです。
ミンタ 『何だろ、興奮しちゃってるのかしらん...私って...』
アルル君の座っていた、あの岩にそっと腰掛ける。
そして、とんでもないものを発見する。
写真
ミンタ 『えぇえぇーーーーっ』
一際驚く
ミンタ 『これって、もしかしなくてもアルル君の......』
『記念にもらっちゃっていいかなーー????』
誰もいないところで、誰に質問しているのか・・・・
そして
そのキレイな風切羽根は、なぜかマタタビの実で
風で飛ばないように 押さえ付けてありました。
3幕+4幕 END




