セミファイナル 後編
ミンタ
アルル
カーラ
リューク亭の主人から連絡があったカーラさん。
時間を見計らい、家の前で待っていたようです。
*****
***
カーラ姉さんの姿が、ミンタさんの眼に飛び込んだ。
ミンタ 『ただいまーーーっ♪。』
カーラ 『お帰りなさい、ミンタ♬。』
アルル君をつかまえた(笑)まま、
お家に戻ってきたミンタさん。
カーラ 『あらあらっ、何だか大きなお土産だこと(微笑)』
ミンタ 『もう、メロメロよぉー♡。』
カーラ 『素敵な方を見つけちゃったみたいね。うふっ♬』
ミンタさんに良く似た女性が、アルル君の前にいた。
アルル 心の声
《わっ、ミンタにそっくりじゃん、、、ん?》
《よく見ると、違う。》
《いや、全く違うかな。》
《・・ってか、メロメロって久しぶりに聞いたし》
カーラ 『姉のカーラです』
『いつも、ミンタがお世話になってます。』
深々とお辞儀をしながら、
カーラさんがアルル君に声をかける。
ミンタさんと違って、物静かでおしとやかな感じ。
そんな事より、
アルル君は心の準備が出来ていなかったみたいですね。
お姉さんの話なんて、一度も聞いてなかったから大変です。
完全にパニクッてしまいました。
アルル 『おれ・・アルルだけど・・えと・・』
『あっ・・あのっ・・』
『俺にミンタを下さい!!ぐぁ。』
焦ったアルル君。
心のままに口にしてしまいました。
カーラ 『まぁーーっ(笑)』
『いきなりって、すごいワね。』
あまりに緊張しているアルル君を見て、
ミンタさんがありったけの力で抱きしめる。
胸に刷り込むように、頬擦りもする。
アルル 『あははははっ・・・まてってww』
ようやく、いつものアルル君に戻った。
そして、
少し斜めにミンたさんを覗き込む。
アルル 『ありがとな、ミンタ♪』
ミンタ 『あい♪』
アルル君の顔を見上げ
微笑んでいる。
アルル君にギュゥギュウに巻きついているミンタさん。
カーラさんの案内もあって、
ブルー亭に入っていく。
連れ込まれていく・・・
と、言ったほうが正解なのかもしれませんがw
*****
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すっかり片付いているミンタさんのお部屋。
いきなり正面の壁に
アルル君の等身大ポスターが・・・
ベットには小さなアルル君人形が・・・
アルル 『うがっ・・・(笑)』
『アルルって奴めっ、』
『俺のミンタの心をワシ掴みしだなww』
ミンタ 『そぉ~よぉ~wwww』
他愛無い、2人の会話でも
場所が場所だけに、素敵に盛り上がったりするようです。
アルル 『・・・でも、何だろ・・・』
『いい匂いだな。』
『女の子の部屋って・・・
何ていうか、・・可愛い。』
部屋の真ん中の小さなテーブルに
向き合って座る2人。
ミンタ 『お泊りアルル君ね。』
アルル 『あ・・まぁ・・そうだな。』
ミンタさんがリードして
アルル君からいろんな話を聞いている。
聞き出し上手で恋人だから、
アルル君は安心しているみたいです。
島の事はもちろん、
アルル君の小さい頃の話とか、
お友達のリオン君の話とか。
風詩や、歌いの木の話も楽しそうにしていました。
****後日、アルル君から送られてきた
アルル君自身の写真です。
あまり数が無く、貴重なものらしいのですがね。
お返しにミンタさん・・
秘密の写真を送ったそうです。はて? ****
しばらくして
カーラさんが部屋にやってきました。
コンコンコンコンっ!
ドアをノックする音が響く。
カーラ 『お邪魔するわよー。』
ミンタ 『どーぞー♪。』
カーラ 『お茶とお菓子を持ってきたからごゆっくりね。』
『お茶のおかわりは、ここね。』
『あと、お風呂沸かしてあるから
お2人で一緒にどーぞっ♡』
ミンタ 『はぁーぃ。おねぇちゃん、ありがとねー♪』
アルル 心の声
《お2人って・・・あはは。》
ミンタ 『ついででごめんね』
『毛布とか、新しいのあったよね?』
カーラ 『えぇ・・あるわよ。』
『・・あー、お泊り♡♡』
『あとで、だしといてあげるワ。』
ミンタ 『いつも、ごめぇーーん。』
カーラ 『はいはい、気にしないの。姉妹なんだし。』
『それでは、アルルさんでしたネ。』
『ミンタのことよろしくお願いします。』
アルル 『任せろ。』
『ミンタのことは大事にする。』
『このバンダナに誓って!。』
カーラ 『バンダナ・・??』
『よく分からないけど、頼もしいわネ。』
『じゃーー夕飯はみんなで(笑)』
『一緒で良いわネ。』
ミンタ 『うん、みんなでー♡』
用事の終わったカーラさんが部屋から出て行きました。
アルル君は、すかさずお茶を一気に飲み干した。
緊張していたようです。
アルル 『ふぅっ・・。』
ミンタ 『うふふっ。可愛い。』(微笑)
アルル 『しゃぁねぇーだろ。』
『こーゆーの、初めてなんだしさ。』
お茶のおかわりを注いでいる。
そのまま傍にペタリと座り込むミンタさん。
寄り添いながら
お茶とお菓子を楽しんでいる。
ミンタが持ってきたアルバムを見ながら
長くゆっくりな時間を楽しんでいた。
お茶もお菓子も、ミンタの分まで食べきったアルル君。
ゴロリと横になってしまう。
ほっぺに付いてたお菓子を
ミンタさんが食べる。
それとも、キスしたのかな??
アルル君、疲れているみたいで
そのまま寝入ってしまいました。
毛布を1枚掛け、
メモを残して部屋を出て行くミンタさん。
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*****
*****
夕飯少し前・・・
書置きを眼にしたアルル君。
こっそり小さく折り込んで
バンダナの中にしまいました。
この日・・
久しぶりにゲストを招き
ブルー亭はにぎやかなディナーになりました。
3人かと想っていたら、なんと4人でしたネ。
カーラ姉さんの彼氏様も御呼ばれされたようです。
楽しい時間はあっという間です。
ディナーも終わり、それぞれの部屋に戻っていきました。
ミンタさんとカーラさんは後片付けをしています。
久しぶりに姉妹で、何やら話をしています。
情報交換でもしてたのかなww。
ミンタさんの部屋に戻ったアルル君は、
ミンタさんのアルバムを眺めています。
ゆっくりと、脳裏に焼き付けていたようにも見えました。
後片付けも終わり
それぞれ、パートナーの待つ
自分のお部屋に戻って行きました。
ミンタ 『おまたせ。アルぅ~♡』
アルル 『おっ!』
柔らかな笑顔で迎えた。
エプロン姿にドキっとしながらもw。
お茶を運んできたミンタさん。
テーブルにそっと置きました。
ミンタ 『これを飲んだら
一緒にお風呂でもどぅかしらん♪』
アルル 『一緒って・・・おめっw』
ミンタ 『大丈夫よ』
『お姉ちゃんと一緒に入っても
ちゃんとは入れるくらいの広さはあるのよ♪。』
アルル 『あっ・・そうじゃなくて・・』
『まっ、いいか。』
ミンタ 『うん、、はいろっ♡はいろっ♡』
いつもながら
ミンタさんのペースに
巻き込まれているようです。ネ。
仲良く湯舟につかっている2人。
良い香りの正体は、このお風呂のようでした。
アルル 『あっ、この香りかw』
ミンタ 『ミンタのお気に入りぃ~♪』
『桃色乙女の果実っていう名前の、香水のお風呂なのよォ~♪』
アルル 『初めて会ったとき、この香りがしてたな。』
ミンタ 『あはっ、そうなんだ♪』
アルル 『まぁー・・男って匂いに敏感だしな。』
ミンタ 『どんどんかいで良いんだからねっ♡』
そう言いながら、
アルル君の前側に腰から擦り寄る。
甘え上手なミンタさん。
アルル君はしっかりと、抱きこんだ。
アルル ガブリッ
ミンタ 『あーん、歯型残っちゃうよぉー(困)』
アルル 『フン!!』
『今はこの辺で勘弁してやるけど
誰もいなかったら、命が無いかもな(笑)』
ミンタ 『うん。あげる♡♡』
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*****
十数分後
ミンタ 『あるぅ~』
『ゆっくりしたいけど、
そろそろ交代しないとね♪』
アルル 『あー、そーだな。』
お風呂で誰にも気付かれず
長いキスをしていたようですね。
2人は身体の水気を良くふき取り
部屋に戻っていきました。
小さなテーブルの上に
恋帯とバンダナが並んで置かれた。
アルル 『なぁーミンタぁー』
『こんな俺でいいのか??』
少し不安気味にアルル君が言う。
すかさずアルル君の胸に飛び込むミンタさん。
アルル 『だぁーっ、そう来るかぁw』
ぎゅーっと抱きしめたまま
じっとしているミンタさん。
ミンタ 『大好きなの、アルルが・・』
『何されても良いの、だから。』
少しの沈黙。
アルル 『よし、今夜はミンタの言うこと、
全部聞いてやっから。』
ミンタ 『わーぃ♡』
アルル 『ご馳走してもらったしな。』
ミンタ 『まだ・・・残ってるよ』
『・・ここに・・(照)』
照れながらも、ミンタさんがささやく。
アルル 『フン!!。まっそうだなww』
アルル君は、ミンタさんのベットの中央に上がりこんだ。
そして仰向けになって、両手を大きく広げた。
眼は閉じている。
アルル君琉の、大胆な誘い方です。
「来い」と全身でアピールしてる。
ミンタさんは誘われるがまま、
アルル君のもとに吸い寄せられていく。
長い長い夜の始まり。
隣のカーラさんも
長い夜になりそうです。
ここから先は内緒の話。
男たちの体力次第です。
アルル 『ほーら、捕まえたゾ♪』
ミンタ 『やんもぅ・・。また、捕まったワ♡』
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ミンタちゃん。幸せになってね。
次回、最終回・・・
載せられなかった裏絵は
別ルートで配布しようかなぁーー。
アップに6時間も使ってしまったね。
カーラの彼氏
誰でしょうwwwwwww
ミンタの話・・・セミファイナル END>