19話&20話
意気投合した、レナちゃんとミンタさん。
奥手のアルル君に気を引くために、突撃あるのみww。
女の子って、計算上手が一番らしいです。
アルル君が乱暴なのは
実はシャイなだけで、自分のことを上手にアピールできないからだそうです。
仲間想いで、やさしくて、
少し言葉使いは乱暴だけど。。。
実は寂しがりやだったり、、、、
ミンタさんが言うには
男らしいんだけど 可愛いの
お似合いかも知れませんね。
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本編スタート
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ガチャリ
アルル君の部屋の扉が開く。
アルル 『よっ おかえり!!』
リオン 『おまたせにゃん♪』
ソファーに深々と座っているアルル君。
疲れもすっかり無くなって、静かにくつろいでいる。
ミンタ 『ただぃまぁ~っ』
翼をいっぱい広げて、アルル君にただいまの挨拶をしている。
アルル君もこれに応えて、翼を広げている。
同種族同士の、ありふれた挨拶風景が、そこにある。
ここでは見られない光景かも知れませんね。
タタタタタンッ
助走を付けて、ミンタさんが飛ぶ。
ミンタ 『あるぅ~~?』
アルル 『おっ・・おぅ??』
誰が見ても、次に何が起こるのか
想像できました。
リオン 『あぶなっ・・・』
アルル君の胸に飛び込むミンタさん。
が。。。。。しかし、少し力が強すぎたみたいです。
アルル 『うわぁ~~~ぁっ』
ミンタ 『きゃはぁ~~?っ』
勢い余って、ソファーの裏側に縺れ落ちる2人。
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リオン 『・・な・・いよぉー・・』
『って、毎度毎度・・・』
『アルルも大変だにゃ(笑)』
アルル 『いってぇ~~って、おかえりぃーっ(痛)』
ミンタ 『ただいまっ』
何をやっても底抜けなミンタさん。
熱烈なんですけどね。(笑)
リオン 『おーーぃ、、、
もう、済んだか????』
ニヤニヤしながら2人に声をかける。
アルル 『何だよっ・・・何ニヤついてんだょ ごらぁ』
リオン 『べつにぃ~、、、ニヤついてないよ(ニヤ)』
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リオン君も楽器の音合わせを始める。
ジャカジャン♪ジャカジャン♪♪
掻き鳴らすリオン君。
ミンタ 『あのっ・・・お昼ごはん
チャーハンでいいかしら??』
リオン 『あっ・・嬉しいな♪』
アルル 『あ・・あぁ。。』
もうそんな時間なんですね。
アルル 『キッチンは勝手に使って良いからな。』
ミンタ 『うん、ありがと。』
『あっ、でも、これ縛ってから』
『すぐやるネ♪』
ほどけてしまった恋帯を、
必死で結びなおそうとしているミンタさん。
リオン 『あっ、、やってあげようか、それ??』
ミンタ 『あ・・うん。。。じゃぁーーお願いしようかしら』
自分のシッポの付け根に巻くわけだから、かなり大変ですね。
ミンタさんが恋帯をリオン君に手渡そうとした瞬間。
アルル 『リオンは音調整まだだろ。』
『帯は俺がやるから・・・・』
そう言い切って、恋帯を横取り。
長い帯を 自分の首にくるりとまとわせる。
リオン 『アルルのほうが適役かもな。』
『あ~あっ、ミンタちゃんに振られちゃったぁ~』
まるでアルル君を挑発しているかのように言う。
ミンタ 『あははははは』
アルル 『なんだよ、それ。』
ジャカジャン♪ジャカジャカジャン♪♪
ねじを微妙に変えながら、調整を再開していた。
恋帯を持ったアルル君はミンタさんと向かい合っていた。
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ミンタさんが、くるりと背を向ける。
と、同時に、シッポがアルル君の足元を叩く。
ミンタ 『おねがいします (照)』
アルル 『あっ。。あぁ。。』
ミンタさんのシッポを片手で握る。
ミンタ 『ひやぁっ♪』
少しピクッと動いたけど、後はじっとしていた。
アルル君はドッカリと座り込む。
そして、ミンタさんのシッポを、自分の肩に乗せた。
後ろから見るミンタさんも
また、素的でした。
ゆっくりと丁寧に巻き始める。
もちろん、大事なタリスマンも封入している。
巻物の持ち手を変えるたびに
ピクッ ピクッ っと動いてしまうシッポ。
シッポは正直なんですね(笑)。
アルル 『こんなもんで良いかな??』
ミンタ 『うんっ。ありがとー』
アルル君の肩に乗っていたシッポが
シュルリッと離れていく。
一瞬、甘い香りがアルル君に漂った。
動けないアルル君の姿がそこにあった。
リオン 『お~ぃ、アルルゥ~~』
アルル 『なっ・・なに??』
ほんの一瞬の静寂。
リオン 『えっちぃ♪』
アルル 『がるぅ~~、何言ってんだ、おめーよー(汗)』
ミンタ 『きゃはは・・っ』
『じゃー、ご飯作ってくるねーー』
ニコニコしながらキッチンへ向かうミンタさん。
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キッチンに立つミンタさんの耳に2つの楽器の音色が届く。
優しく誘っているような、そんな音です。
心地よい音楽を、誰かのためだけに演奏する。
心地よい歌を、誰かのためだけに歌う。
素的だと想います。