3.迷子の迷子の西島さん~♪
よかった。放送が終わったよ。…って!
「明日!?」
「そうだよ」
学校のこともあるし、家の人も知らないのは…
「ちなみに二日前になうるの両親に許可を取ったから安心して。」
知らなくなかった。
こんど親について家族会議を…
いや、もう今日しようか。
「なうるちゃんーーー!!帰りますよー!」
今、私を呼んだのはマネージャーの『西島古葉』さん。
美人でいい人なのだが、マイペースすぎてよくトラブルをおこす。
「はーーい。」
そう言って西島さんの車に乗り込む。
エンジンがかかり車が動き出す。
「そうそう。『ギャグシリ』の制服は、家に送っておいたから。
確認してね。」
「はい。わかりました。」
「その制服だけど、萌川さんがデザインしたみたい。
明日会ったっらお礼をお言っておいてね。」
萌川さんは意外にデザイナーとしても名をはせているらしい。
「あら、この道路混んでいるわね。」
でました。西島さんのドジが。
「そこの左をまがるとはやいですよ?」
「あら。そうなの?ありがとう」
こういうミスはよくあるので慣れた。
カーナビを見て答えただけだけどね…。
曲がって、またすぐにまた左に曲がる。またミスだっ…
「どうしましょう。
クラクションの嵐になっちゃったわ…」
どうやら一方通行を逆に入って行ったらしい。
焦って車を出す。
「あれぇ~?ここどこぉ~?」
次には迷子だ。
「カーナビを見てください。」
「ああ。ここね。よーーしいくわよーー!」
本当にこの人は大人なのだろうか…。
そして走ること十分。
「ほら、ついたわ。じゃあなうるちゃんまた明日」
「はい。じゃあ」