異世界16日目 2
よろしくお願いします。
「………」
昼ご飯は、私が仕留めていた【モコモコカラス】の肉を野草と一緒に焼いたものと、露店で買っていたパンだった。
皆で昼ご飯を食べた後、催した人の見張りをしてから再び採取をすることになった。
「ん?」
私が少し森の深いところで採取していると、嗅いだことのある匂いがしたので、近くにいたミキさんとイチカを呼んで見に行ってみることに。
「やっぱり…」
「なるほど…」
「あー…」
匂いがする方向に向かってみると、そこには【ノーブルハニーアップル】が生えていた。そして周辺には【ゴブリン】が4体に【ハイオーク】が1体。
「生えたばかりなのかな?」
「そうかもですね。」
「どうする?」
3人で話し合った結果、素早く仕留めてしまい、【ノーブルハニーアップル】を回収することにした。
「えいっ!」
「はいっ!」
「ギィイイ!」
まずは私とミキさんが遠距離攻撃で注意を引き、誘導して1体ずつ確実に仕留めていく。
「オォオオ!」
「ふんっ!」
そして最後の1体まで数を減らしたら、普通に戦って仕留めてしまう。
「お疲れ様です。」
「お疲れ。」
私が【ハイオーク】の首を折って仕留めると、ミキさんとイチカが話しかけてきたので答えつつ、私には疑問があった。
「うーん?」
とりあえず【ノーブルハニーアップル】に登って実を回収すると、周辺を見渡して考えていると疑問が解けた。
「…ここ、【オーク】を解体してた場所に近いですね。」
「?…あー、そうですね。」
「?」
【ノーブルハニーアップル】が生えていた場所は、オークの巣討伐の時に、仕留めた【オーク】を解体していた場所だった。
「…試してみようかな?」
もしかしたら、【ハニーアップル】と名前がつくものは、生き物の血などによって成長しているのかもしれない。
「そろそろ戻ります?」
「だな。」
「そうですね。」
「わかりました。」
「そうだね。」
「わかりました!」
「はい。」
試すのは今度にしておくとして、採取に戻った私たちはその後も採取を続けていき、いい感じの時間になったので、町に戻ることにした。
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