異世界12日目 2
よろしくお願いします。
「舐めるな…!」
前に腕の骨が折れた時よりも痛いのだが、このまま蹲っているわけにはいかない。私は立ち上がるとナイフを構える。
「リクホ!」
「リクホさん!」
「大丈夫!?」
ここで異変に気付いたルリさん、ミキさん、イチカが走ってくる。
「シャー!」
「ふんっ!」
私は飛びかかってきた巨大な蛇を避けながらナイフで切りつけつつ、【鑑定】してみる。
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【アサシンスネーク】
スキルー【擬態.2】【毒.4】
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「ルリさん!」
「おう!」
前に戦った【オークファイター】と同じ位の強敵だった。私はルリさんと入れ替わると、アリスと一緒に走ってきたリッカさんの所に移動する。
「リクホさん!」
「アリス、治癒魔法使える?」
「は、はい!」
私はアリスに治癒魔法を使ってもらいながら戦況を確認する。前衛でルリさんとイチカが【アサシンスネーク】を押さえ、ミキさん、リッカさん、マナミさんが遠距離攻撃をしているのだが、今までの敵と違うので苦戦しているようだ。
「よし、いける。アリス、ありがとう。」
「頑張ってください!」
その間に、治癒魔法のお陰でかなり痛みが引いてきたので、私も戦うことに。
「ミキさん!リッカさん!マナミさん!あっちの木に蛇を誘導してください!」
「はい!」
「わかりました!」
「了解です!」
私は3人に指示を出しながら、ルリさんから盾を借りると誘導されてきた【アサシンスネーク】を受け止める。
「ルリさん!イチカ!」
「まかせろ!」
「わかった!」
木を支えにしながら【アサシンスネーク】を受け止めて私に集中させている間に、ルリさんとイチカに攻撃してもらう。
「ふぅー…」
「リクホ、大丈夫か?」
「リクホ、大丈夫ですか?」
その攻撃で何とか【アサシンスネーク】を倒せたらしい。ルリさんとイチカから心配されるが、何とか動ける位までは回復している。
「【耐性.毒.1】がなかったら危なかったですね…」
「よかったです…」
「よかったー!」
「すみません…」
かなり落ち込んでいるマナミさんを慰めながら、ルリさんとイチカに任せていた【アサシンスネーク】の解体が終わったらしいので、今日は町に戻ることにした。
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