異世界6日目 3
よろしくお願いします。
「これで、準備は出来たかな?」
「まぁ、今出来ることはしたんじゃないか?」
「今はこれが限界でしょう。」
「そうですね。」
古本屋を出た私たちは、そのまま雑貨屋に向かい、服などを追加で買ってから宿に戻ってきていた。
「そういえば、リクホさんは何を買ったんですか?」
「そういえばそうだな。」
「気になります。」
そして話していると、私が買った本について聞かれたので、袋から出しながら説明することに。
「えーっと、『錬金大全』『食べられる野草』『旅行日記』『魔法スキルについて』ですね。」
「『魔法スキルについて』?」
『錬金大全』は名前の通り、錬金魔法で作れるものの作り方などが載っている本だ。何かで錬金魔法が使えるようになった時に役に立つと思ったので買った。
『食べられる野草』については、今後は野宿のようなことをする可能性があるので買った。
『旅行日記』は、気になったので買った。
「『魔法スキルについて』は、私がつけたタイトルだけど、魔法スキルを自力習得するにはどうしたらいいかをまとめた本ですね。」
この本の作者さんは、生まれ持ったスキルに魔法が1つもなかったらしい。そうなると、『スキルオーブ』で魔法を覚えるしかないわけだが、貧乏だった作者さんは頑張った。頑張った結果、魔法スキルが使えるようになったらしい。
「へー、すごいな。」
「努力家ですね。」
「それで、方法は?」
作者さんは、色々と試したらしい。魔法スキルが使える生き物を食べる。魔法をひたすら観察する。水や火などの理解を深める。魔法を食らってみるなどをやっている間に身に付いたらしいので、どれが正解かわからないらしい。
「生き物を食べるはいいとして…」
「魔法を食らってみるですか…」
「それはちょっと…」
生き物については、冒険者を続けていればその内機会があるかもしれないが、問題は実際に食らってみるだ。水や土、風などならできるかもしれないが、火などはどうやったらいいのだろう?
「まぁ、今はいいな。」
「そうですね。」
「私もそう思います。」
気にはなるが、それを試している余裕があるかと言われればないので、後回しにしておくことに。
「いただきます。」
「「「いただきます。」」」
その後、ルリさんは木の棒で練習をして、私たちは読書しながら過ごし、夜ご飯を食べてから部屋に戻ってきていた。
「じゃあ、明日は頑張りますか。」
「そうだな。」
「はい。」
「頑張ります!」
部屋に戻ってきた私たちは、読書して過ごし、明日は頑張らないといけないので、早めに寝ることにした。
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