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異世界1日目 1

よろしくお願いします。

気が付くと、私は周りが木で囲まれた草原に立っていた。

自分の手を見てみると、少し小さくなった手が見える。

そのまま衣服などを確認していると、私に近付いてくる人たちがいた。

2人は耳が長いので、【常識】の中にあった耳長族だろう。残りの1人は普通の人に見える。


「あなたは、陸歩さんですか?」

「あれ?その喋り方は委員長ですか?」

「あの、どうしましょうか。」

「おーい、どうする?」


どうやら、一緒に転生したのは、委員長の井上三樹さん、人見知りな斎藤六花さん、ギャルな相園瑠璃さんだったらしい。


「とりあえず、全員でスキルとかの確認でもします?」

「あー、しておいた方がいいだろうな。」


私の言葉に瑠璃さんは同意してくれたが、委員長と六花さんは首を傾げた。

私と瑠璃さんは顔を会わせると、同じことを思ったのだろう。委員長と六花さんから少し距離を取る。


「委員長と六花さん、もしかしてなんですけど、【常識】と【鑑定】取らずにスキル決めましたか?」

「え?【常識】なんてありましたか?」

「あ、あの、取ってないです。」


どうやら、委員長の方は鑑定は取っていたようだが、六花さんはどちらも取っていなかったらしい。


「とりあえず、何のスキル取りました?」

「あ、はい。」


私が六花さんに聞くと、少しして半透明のパネルのようなものが出てきた。どうやらステータスを表示してくれたらしい。


〰️〰️〰️〰️〰️

名前ーリッカ

種族ー人族

スキルー【幸運.8】【頑強.2】【早足.1】【裁縫.1】【土魔法.1】【土魔法の才能】

〰️〰️〰️〰️〰️


ステータスを見た私と瑠璃さんは顔を会わせると、お互いに安堵した。どうやらハズレスキルは取っていないらしい。


「すみません、そろそろ私にも説明を…」

「えっと、何だったんですか?」


委員長と六花さんから質問がきたので、私が追加されたスキルについて説明していくと、2人とも段々と顔色が悪くなっていく。


「…取らなくて正解でした。」

「…よかったです。」


委員長は迷って取らなかったらしい。もし取っていたら、スキルによっては即死もあり得たので危ない所だった。


「ちなみに私のスキルがこれです。」


説明を聞いた委員長は、自分のステータスを見せてくれた。


〰️〰️〰️〰️〰️

名前ーミキ

種族ー耳長族

スキルー【収納.5】【鑑定.5】【採取.1】【集中.1】【水魔法.1】【水魔法の才能】

〰️〰️〰️〰️〰️


「…2人ともかなり個性的な振り分けにしましたね?」

「異世界と言えば収納と鑑定じゃないですか?」

「わ、私は自分の運のなさをどうにかしたくて…」


委員長の異世界の知識がラノベ寄りなのは置いておいて、六花さんの理由があまりにも切実だった。

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