異世界3日目 4
よろしくお願いします。
「すみませーん。」
「はいはーい。」
とりあえず冒険者ギルドについた私たちは、カウンターに向かうと、初日にいたふわふわした印象の受付の人がいた。
「買い取りしてほしいんですけど…」
「はいはーい。」
まずは薬草類を出すと、手早く分けられていき、次に【ウッドウルフ】や【ゴブリン】を解体したものも出す。
「すみません、後これらも…」
「…ちょーっと、待ってくださいねー。」
最後に【オークスカウト】を解体したものを出すと、受付の人が少し固まった後、誰かを呼びに行った。
「…詳しく話を聞こうか。」
少しすると、奥からマッチョなおじさんが出てきた。話を聞く感じはギルド長らしい。
私は地図を出して詳しく説明していく。
「…なるほど、本当らしいな。」
私が話を終えると、ギルド長がボソッとそんなことを言った。どうやら何らかの方法で嘘かどうかを調べられていたらしい。
「…情報感謝する。」
ギルド長が受付の人に何かを伝えると、奥に戻っていった。
「期待されてますねー。」
「え?そうなんです?」
「はいー。普段はほとんど喋らないので。」
そんな会話をしていると、買い取りが終わったらしく、カウンターに金貨3枚と大銀貨8枚と紙が置かれた。
「こちらが今回の金額ですー。」
「…高くないです?」
「情報分ですー。」
紙を見てみると、情報が金貨3枚分だった。かなり感謝されたと見ていいだろう。
「多分調査した後、お祭りがありますよー。」
「お祭り?」
「はいー。オークの巣の討伐祭ですー。」
そんなものがあるのか。
詳しく聞いてみると、ギルド長と町の領主主催で銀級以上のパーティーが呼ばれて、オークの巣の討伐を行うらしい。ボスを倒したパーティーや討伐数が多いパーティーなどには追加報酬があるらしい。
「呼ばれるかもしれないので、楽しみにしておいてくださいねー。」
「わかりました。」
過去にあったお祭りでも、大体発見したパーティーは呼ばれるらしいので、楽しみにしておこう。
「で、どうします?明日から?」
「あー、どうするか…」
「そうですね…」
「?」
冒険者ギルドを出た私たちは、宿に戻りながら明日からどうするかを話し合った。
恐らく、東の森は危ないのでしばらくは近付きたくない。そうなると、別の場所で採取などをするしかなくなる。
「試しに西の森に行ってみます?」
「そうするかー。」
「そうですね。」
「はい。」
話した結果、明日は西の森に行って採取をすることにした。
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