僕の精一杯
遠くから手を振ってみる
いつの間にか随分と
距離が空いてしまったから
きっとわからないだろうけど
遠くから君を呼んでみる
いつの間にか周りには
たくさん誰かがいてるから
きっと聞こえないだろうけど
それでも気付いて欲しくって
それでも諦めきれなくて
僕にできる精一杯で
ずっと必死に足掻いてた
どれだけ手を振ってみても
どれだけ君を呼んでみても
僕ひとりでは届かない
振り向いてくれなきゃ見えもしない
遠くからただ眺めてる
いつの間にかこの距離も
なんだか慣れてしまったから
もうわからないままでいい
遠くから君の声を聞く
いつの間にか聞き慣れて
喧騒の中でもわかるから
もう向けられなくてもいい
そうして望みを呑み込んで
そうして願いを手放して
僕にできた精一杯は
こんなもんだと笑ってた
どれだけ君を眺めても
どれだけ声を聞いていても
僕の傍に君はいない
もう振り向いてとは思わない
諦めたのではないのだと
少し虚勢を張ってみる
これで満足してるのだと
わかったように言ってみる
ばかばかしいって知ってても
痛々しいって気付かれてても
ただそれだけが
今の僕を支えてる
だから今日は何も望まず
だから明日に何も願わず
こんな僕にもできるはずの
精一杯をこれからも
どんなに頑張ってるつもりでも
上手くいかないこともあるから
これでもいいかって思えるのも
時には大事なことかもしれない